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民主党代表選で予想外の大差で敗北した小沢一郎前幹事長。党員・サポーター票で菅直人首相に大差をつけられたことに加え、勝ちを見込んでいた国会議員票でも敗北を喫したことは大きな誤算だった。当面、国会議員票を200人の大台に乗せたのを足がかりに、党内で一定の影響力を確保する構えだが、今秋にも予想される検察審査会の再議決に備え、党内での存在感を保つことに腐心することになる。【須藤孝】
小沢氏は14日夕、国会内で開かれた支持議員の会合に顔を出し、「結果は敗れたが、大勢の議員に支援をいただいて本当にありがたく思っている」と笑みを見せた。会合後、小沢氏を支持した党幹部は「これだけ世論の批判があるなかでの200人は相当固い200人だ。首相は本当に挙党態勢の人事をしなければすぐに政権は行き詰まる」とけん制した。
会合に先立ち、鳩山由紀夫前首相は記者団に「(首相と小沢氏の)2人が握手したので意味するところを私なりに理解したい」と、小沢氏側を何らかの形で処遇するよう暗に求めた。大畠章宏衆院議員も「小沢氏の知恵や力や経験を登用すべきだ」と語った。
だが、表での威勢の良さとは裏腹に、小沢陣営内部には「議員票敗北」へのショックが広がっている。党員・サポーター票と地方議員票の「地方票」で敗北しても、議員票で上回ることで首相に圧力をかけられるとの戦略が崩れたからだ。事前に「国会議員票は30人は勝っている」と見ていた小沢陣営の幹部は「こっちだと思っていた議員が向こうに入れた」とぼうぜんとした表情で語った。鳩山前首相グループの幹部は「予想外だ。議員票もやっぱり世論に動かされた」と悔やむ。
国会議員票、地方議員票、党員・サポーター票の3区分すべてで敗北したことで、小沢氏の求心力にもかげりが生じている。小沢氏が敗北した場合、「民主党を割って出る」とのシナリオもささやかれたが、「完敗」を喫したことでその可能性も低くなったとみられる。
ただ、首相にも参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」を打開する具体的な方策が見えているわけではない。小沢氏の陣営幹部は「そのうち内閣が立ちゆかなくなることもある。また小沢氏が登場する機会が出てくるかもしれない」と語る。別の小沢氏の側近議員も「今回の200人の意味は大きい」と強調。いずれ菅政権が行き詰まり、国会議員票だけで行われる任期途中の代表選となれば、今回の「200人」を基盤に小沢氏の出番があるという見方だ。
小沢氏は衆院議員会館の自室で三井辨雄国対委員長代理らと面会した際、党員・サポーター票について「13万対9万なんだな。そんなに負けてないんだな」と語ったという。小沢氏の得票率は約4割だが、小選挙区ごとに勝った方が1ポイント取る仕組みのため300ポイント中51ポイントしか取れなかった。小沢氏側近議員は「この厳しい世論の中、4割も取れたことは大きい」と語り、党員・サポーター票でも大敗はしていないとの見方を示した。ただ、仮に検察審査会が起訴議決を出し強制起訴という事態になれば、議員も世論も離反しかねない。小沢氏には「政治とカネ」の問題が重くのしかかっている。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100915k0000m010096000c.html
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