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小沢前幹事長の側近によると、「小沢先生が代表選に出たその腹の内は、民主党を割って出るときの足場固めだ」という。つまり、「代表選に勝っても負けても、『民主党を割る』と腹を決めている」のであり、民主党代表選は、最後の「篩いがけ」ということだ。
小沢一郎前幹事長が勝った場合、党を割るのはもとより、反小沢派の方が自主的に離党するかしもれない。負けた場合は、小沢支持の同志は行動を共にして離党する。その時点で、民主党は野党に転落し、小沢前幹事長に背いた新人議員の命運は、代表選の投票を境に確実に尽きてしまうだろう。再選が難しくなるからである。
ならば、代表選に出馬しないで、なぜ党を分裂させて、飛び出さなかったのか。それは、こうである。8月末に党分裂を決意した場合、行動を共にしてくれるのは、小沢親衛隊である「一新会」のせいぜい30人程度しか読めなかったからである。しかし、いまならどうだ。少なくても衆参合わせて100議員、多ければ150議員といわれる。
代表選を戦っていくなかで、菅首相、仙谷由人官房長官ら反小沢行動が、同じ党人同士の動きとは到底思えないほど、えげつない戦略があからさまに行われてきた。それは、まるで別の敵対する政党に対するものと変わりがなく、小沢前幹事長はもとより小沢陣営は、「そこまでやるか」と怒り心頭、ほとほと嫌気がさしている状況だ。
しかも代表選の最中のこの時期に、鈴木宗男衆議院議員の刑事裁判の上告が棄却され、小沢サイドの怒りのボルテージは最高潮となった。司法権の独立を疑われるような仙谷由人官房長官による非公式の裁判干渉さえ取りざたされている。もし小沢前幹事長が負ければ、小沢陣営のその悔しさは、憎しみをさらに増強させることになる。
負けて悔しがり悲しみに打ちひしがれる同志の気持ちは収まらない。その悔しさこそが、民主党分裂、そして政界地殻変動の大きなエネルギーとなるということだ。「小沢先生、悔しいです。何とかならないんですか」と奮起の声が沸きあがるそのときのために、小沢前幹事長は言葉を用意していて、「心配するな。連立する手はきっちり打ってある。民主党を出て政権を取る。着いてきなさい」と言うということにしているのだという。
まさにモーゼのエジプト脱出の如く、小沢前幹事長は、固い意志を確認している約100人の同志を引き連れて離党、いまかいまかと待ちわびている、たちあがれ日本、新党改革、みんなの党、国民新党と合流し、そして自民党と連立する。こういう手筈がすっかり出来上がっているのだという。これら連立の相手は、なんとしても小沢陣営に飛び出てほしい。つまりは、この代表選は、行動を共にしてくれる同志のまさに志を確認する「足場固め」のための作戦だったということである。もちろん勝てばそれでいい。勝っても負けても、小沢前幹事長は、総理の座を獲りに行くということだ。
さて、現実主義者(リアリスト)と理想主義者(ロマンティスト)のどちらが勝つのか。意外だったのは、市民運動派の菅直人首相が、現実主義者(リアリスト)、自民党・保守本流の直系の小沢一郎前幹事長が「革命」を標榜する理想主義者(ロマンティスト)であるかのように言われていることだ。頭が混乱し、目が回りそうである。
だが、現実主義者(リアリスト)と理想主義者(ロマンティスト)の区分けは、どこから発しているのか。冷静に見つめてみると、根源が、財務省にあるらしいことに気づく。「財源がないので、各省庁一律10%カットせざるを得ない」と財務省の言い分を真に受けて単に鸚鵡返しに発言しているのが、どうも現実主義者(リアリスト)らしい。「財源がない」というドグマを信じ込まされて思考停止に陥っている。
いかに財務相、副大臣、政務官であろうとも、財務官僚の手の内まで覗くことは難しい。マジックの仕掛けは、二重、三重、否、幾重にも張られており、財政テクノクラートの魔術を見破ることなど不可能なのだ。言うなれば、財務官僚にすっかり呪縛されているヘッポコ政治家を、現実主義者(リアリスト)という。定義してよさそうである。首首相を筆頭に仙谷由人官房長官、野田佳彦財務相、蓮舫行政刷新担当相、渡辺周総務副大臣らは、この典型である。
民主党代表選の最中、小沢前幹事長が菅政権の予算編成作業ついて、「自民党政権下と同じ財務省主導だ」などと批判。これに対し、仙谷官房長官は「現実を踏まえなさ過ぎる酷評だ」と強く反論したのが、財務官僚に呪縛されている現実主義者(リアリスト)そのものであることを自ら証明してしまっている。
かたや、「財源はいくらでもある」と財務官僚のマジックを鼻から信じていない政治家、エコノミスト、ジャーナリストらである。なぜかと言えば、財務省には、埋蔵金の在り処を知っている現職の財務官僚とOB合わせて最低4人〜6人いることを百も承知しているからである。6人とは、次の面々である。(◎は、小沢前幹事長シンパ、○は、菅首相利用派)
◎斉藤次郎日本郵政社長(元大蔵事務次官東京、前金融先物取引所社長=小沢前幹事長シンパ)◎坂篤郎日本郵政副社長(元大蔵官僚、前内閣官房副長官補=小沢前幹事長シンパ)
○丹呉泰健前財務事務次官(消費税増税論者=菅首相利用派、バックに米国CIA)
○勝栄二郎財務事務次官(前主計局長=菅首相利用派、バックに米国CIA)
○真砂靖主計局長(前官房長=官直人首相利用派、バックに米国CIA)
さらに付け加える財務官僚としては、
◎香川俊介官房長(前主計局次長、事務次官候補=小沢前幹事長=竹下登内閣の小沢一郎官房副長官の秘書官を務め、いまや主計局内でも民主党政権を支える存在。斉藤次郎・日本郵政社長の娘婿)が挙げられる。要するに、財務省内は、一枚岩ではないということである。
2010年度政府予算案編成に当たり、小沢幹事長(当時)は、亀井静香金融相と手を組み、香川俊介主計局次長に働きかけ、埋蔵金のなかから、約10兆円を出させて、予算編成を成功させている。斉藤次郎日本郵政社長から埋蔵金の在り処を聞いているからこそ、「財源はいくらでもある」と自信を持って発言できるのである。菅首相は財務官僚の呪縛にかかり現実主義者と言われ、埋蔵金を発見できる小沢前幹事長が理想主義者(ロマンティスト)とバカにされている。何とも奇妙な現象ではある。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「中国北京政府は親小沢の立場から、菅直人首相続投を嫌い、日本に軍事的揺さぶりを激しくかけてくる」
沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で日本の海上保安庁巡視船と中国漁船が衝突し船長が逮捕、拘置された事件で、中国の戴秉国(たいへいこく)国務委員(副首相級)が12日午前0時(日本時間同1時)、丹羽宇一郎駐中国大使を緊急に呼び出し、日本側が「賢明な政治判断」を下して、中国漁船と乗組員を直ちに引き渡すよう要求し、強力な圧力をかけている。中国側が丹羽大使を呼び出すのは10日、楊潔外相に続き4度目。日本の報道機関は、「国際的にも政府首脳が未明に外国大使を緊急に呼び出すのは極めて異例」と一斉に伝えている。
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