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2010年09月14日(火)
代表選直前に思うこと
ネットでは圧倒的に小沢一郎氏、マスコミでは断然、菅直人氏。世論調査結果のあまりにも対照的な違いは、実感としてよくわかる。
テレビや新聞の報道だけでは飽き足らず、インターネットに情報を求めようとする人には、マスメディアは事実を正しく伝えていないのでは、と疑う気持ちがある。
「一年生議員は仁義をわきまえてない。締め上げなければ」。これは、つい最近の報道ステーションで、大詰めの代表選を戦う小沢陣営の言葉として伝えられたものだ。
怪しげな文書のこの一行の映像を流し、男の声でナレーションを挿入する。いかにも怖い軍団のイメージになる。
仏頂面の瞬間をとらえた小沢氏の写真を添え、「政治とカネ」の呪文を唱え、なぜか世直しの黄門さまを気取った渡部恒三氏のコメントを付け加えれば、視聴者が「小沢というのはよほどの悪党に違いない」と思うのも不思議はない。
テレビがコメントを求めるのも、配役がほぼ固定化しているようで、政治なら小泉進次郎、横粂勝仁、検察がらみだと若狭勝弁護士といったふうに、報道番組関係者のほとんどが「パブロフの犬」のような条件反射活動を繰り返しているように見える。
さすがにこの飽き飽きする画一性に、胡散臭さを感じる人も少なくはなく、別の視点からの情報を求めてインターネットの広大な空間をさまよううちに「これだ」と思えるような「光の射し込み口」を発見する。
その先に、マスコミが隠蔽してきた未知の情報世界が広がっていると感じはじめたとき、テレビや大新聞が提供してきた商品としての情報が、いかに面白おかしく脚色されているかに気づき、それぞれのもたらす情報を比較する態度が身についてくる。
ノーカット、無編集で流されるネットの動画中継で、一人の政治家の話を長時間にわたって聞いた人と、テレビで数秒間か数分間流される断片映像しか頭に残っていない人では、その政治家に対する認識に大きな差があるのは当然のことである。
先日、小沢氏がニコニコ動画のネット生中継に出演し、1時間半にわたって角谷浩一氏、上杉隆氏、池田信夫氏、岸博幸氏、津田大介氏と話をしていた。これだけ長時間、小沢氏の生の声に接することができる機会はまれであろう。
このインタビューの最後に、視聴者からのアンケートをとると、小沢氏支持が80%前後だったと記憶する。もちろん、菅氏が同じような番組に出れば結果は違ってくるだろうが、それだけ世論というものは条件しだい、ということである。
どんな選挙でも、戦況分析が甘いと痛い目を見る。つばぜり合いが続いていればなおさらだ。
小沢一郎より菅直人が優勢という、テレビ、新聞の報道は、国会議員心理の裏を読まず、態度表明を額面どおりに受け取った数字ではないかと筆者はひそかに疑っている。
いま、14日の午前10時半。あと5時間もすれば、民主党の新代表が決まり、その人が総理大臣になる。
筆者は決して菅直人という政治家は嫌いではない。しかし、「全員参加こそ政治主導だ」と、抽象的なきれいごとを言っているようでは、いつまで経っても、巨大な官僚機構は動かせない。
「責任は俺が取るから、これをやれ」。総理がそう言えば、官僚はやる。責任を負わされるなら官僚は新しいことにチャレンジしない。
こうしたシンプルな小沢一郎の考えに、筆者は説得力を感じている。総理に「俺に任せろ」と啖呵をきる度胸がなければ、内閣の決断力など生まれない。
新 恭 (ツイッターアカウント:aratakyo)
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