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2010-09-12
村木厚子さん無罪で、特捜検察が恐れていること。
検察が最も恐れていることは、村木厚子さん無罪から、一連の過去の検察の事件、不祥事にまで拡大すること。
検察にとっては一番望ましいことは、検察の捜査全体の反省と改革の問題が、国民の関心を集めないこと。
村木厚子さん無罪を「大阪特捜のずさん捜査」に矮小化して本質から目を背けさせること。
検察捜査全体の反省と改革とは
密室の供述調書が最優先されること。
取調べ可視化の問題。
検察菅のストーリーから始まる見込み捜査がとても強力であること。
(今回の郵便不正事件のありえないストーリーでも、村木さんが認めていれば、もう完成していた。)
容疑者を長期間拘束し、精神的、肉体的な拷問による取調べ。
無罪になった容疑者への補償や、誤った捜査への謝罪と責任。
捜査メモを取らない、取っても捨てるやり方。
しかし現状では郵便不正事件の村木厚子さん無罪は大阪地検特捜部の捜査が甘かったということで、幕が下ろされれば、検察にとっては一番望ましい結果に終わりそうです。
それはマスコミの村木厚子さん無罪についての報道が検察捜査の問題にまで深く、斬り込んでいないから。
例)
9月11日のNHK「AtoZ」は「特捜検察の構造問題」を「大阪特捜のずさん捜査」に矮小化して本質から目を背けさせている。
郵便不正事件と民主党代表選がかさなったことで、国民の注目が民主党代表選に向けられることです。
また押尾事件の公判も重なっています。
郵便不正事件の検察捜査の根本的な問題は民主党代表選、押尾事件にかき消され、村木さんが無罪になってよかったということだけで終わりそうです。
これらの注目されるニュースが重なったのも、偶然なのかどうか疑わしい。
もし村木厚子さんの事件が一連の検察不祥事問題に波及しなければ、問題のある捜査が今後も行われる。
郵便不正事件は郵政民営化の歪みから起こった。
郵政民営化で郵便局は市場に対応していかなければならない。
大きな収益を上げられるのはダイレクトメール。
そのダイレクトメールで郵便事業のメリットをうまく生かして、安い料金で対応したい。
しかし郵便法の規定が変わっていないので、さまざまな制約がある。
安い価格で市場に対応できない。
価格設定が硬直的で、実情にあった価格設定ができない。
そこで郵便局は採算割れにはなるが、8円の障害者割引を利用して、ものすごい数量を裁くことでメリットを出そうとしていた。
郵便不正事件は郵便局が市場で勝ち抜くために行っていた日常的活動であり、構造的な問題であった。
大阪地検特捜部は郵便局が行っていた犯罪的な営業活動と民主党石井一議員の関与を結びつけるストーリーを作成した。
ストーリーを描きそのストーリに合わせて捜査を行うのは、今回の事件に限らず、昔から特捜部が行ってきた伝統的な捜査手法。
郷原信郎氏も検察にいたころには、同じようにストーリーを描き、捜査を行っていた。
特捜部が扱う事件はまず、特捜部によってストーリーが作られる。
そのストーリーを完成させるための捜査が行われる。
ストーリーに従う者は釈放されるが、従わない者は従うまで拘留される。
この特捜部の捜査手法はずっと昔から行われてきた、伝統的手法。
大阪地検の捜査もずっと昔から行われてきた、伝統的手法を行っただけで今回だけのことではない。
問題なのは特捜部が描いたストーリーにまったくリアリティがなかったこと。
ストーリーにまったくリアリティがなかったことが、公判の中で表に出てきた。その結果みんなが村木さんを応援するようになった。
そして弁護側が適切な弁護をおこなったことが、今回の無罪につながった。
特捜部の描いたありえないストーリーは、村木厚子さん以外は完成していた。
村木厚子さんが特捜部の描いたことに同意していたなら、ストーリーは完成していた。
残っている最大の疑問は誰が、郵便不正事件と民主党石井一議員を結びつけるリアリティのないストーリーを描いたのかということ。
特捜検察の捜査のやり方、取調べのやり方自体は今までずっとやってきた手法。
(捜査メモを取らない、取っても捨てるなど)
今回、問題のある捜査手法がたまたま発覚してしまっただけのこと。
この事件を通して、特捜検察の捜査全体の反省と改革が行われければならない。
■郷原信郎・田原総一朗 「村木裁判判決 特捜部の『正義』を問う」2 You-Tube動画
http://www.youtube.com/watch?v=AeGDwY5_6Ic&feature=player_embedded
───
郷原信郎氏のツイッター
9月11日のNHK「AtoZ」に唖然「特捜検察の構造問題」を「大阪特捜のずさん捜査」に矮小化して本質から目を背けさせている
NHKの「A to Z」見ました。唖然!というか、本当に残念です。昨夜のツイートでNHKの担当者が取材に来たので詳しく「話してやったのに」と書きました。決して「上から目線」ではなく、「良い番組になるよう私なりに精一杯協力したのに」という意味です。
日経BOなどにも書いた、村木事件での検察の捜査手法、取調べ、調書作成の手法が大阪地検だけの問題ではなく、特捜検察に共通する問題だということはNHKの担当者に詳しく話しました。彼らは良く理解してくれたようで、
「特捜検察の問題をこの際徹底的に明らかにしたいので、これからも協力をお願いします」と言って帰っていったので、私も、その後、可能な限り情報を提供したりしました。ところが、それ以降、NHK側からは何の連絡も来なくなりました
大阪の民放3局の事前のインタビュー収録をしたのに、NHKは何も言ってこないので、どうしたのだろうと思っていました。昨日の番組を見てすべてがわかりました。
要するに、「特捜検察の構造問題」という捉え方ではなく、「大阪特捜ずさん捜査」という捉え方をした上、
その問題を、特捜固有の問題ではなく一般事件の問題と同列に扱い、「最近の現場の検事が捜査の基本を身につけていない」という 問題に矮小化しているのです。警察送致事件と特捜事件とは捜査手法全く違うという点を無視しています。番組の中身にも問題が多々あります
こういう見方をするのは、大阪特捜の現場に対してあまりに非情です。
特捜検察の構造的問題を指摘するはずだったのに、なぜこういう番組になってしまったのか、そちらの方の検証が必要だと思います。
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