http://www.asyura2.com/10/senkyo94/msg/788.html
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日刊スポーツからの転載です。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100913-677870.html
民主党代表選に立候補している小沢一郎前幹事長(68)が日刊スポーツのインタビューに応じ、14日の開票日直前の心境を語った。最終盤の情勢は「分からない」としながら、今回の立候補を民主党の掲げた「約束を、守るための戦いだ」と強調した。総理になった場合には「行政の壁をぶっ壊す。だが、こっちも傷つき死ぬかもしれない。その時は僕の屍(しかばね)を乗り越えて進んでほしい」と決意を示した。
−選挙戦最終盤の情勢をどう見ていますか
小沢氏 これは、分からない。普通の選挙は一般の国民の皆さんが相手だから、ずーっと外を回っていれば感触は分かるけれど、今回はそんなに回るわけでもなく、サポーターといっても(誰か)分からない。ここ(国会)の中だけのことになりますから。
−体調はどうですか。お酒は飲んでいますか
小沢氏 お酒は毎日、飲んでいます(笑い)。
−これまでの政治生活で、総理になりたいと思ったことは何回ありますか
小沢氏 うーん(と考えて)総理になりたいと思ったことはないね。
−今回が初めてですか
小沢氏 (現体制のままで)自分たちが掲げてきた旗印と全然違うことになれば、せっかく国民が勇気をふるって政権交代を実現させたのに、ここで失敗すると日本の民主主義は定着しなくなってしまう。そうすると、政治がごちゃごちゃになるし、経済不況が重なる可能性もある。絶対に、失敗させてはいかん。我々が掲げた旗印を絶対におろさずにやるには、自分が捨て石にならざるを得ないということです。誰かほかの人がいれば、こんな厄介なことを引き受けなくてもいいんだけど、ほかにいないから。最後のご奉公という思いです。
−総理になった時のことを聞きますが
小沢氏 仮に、ね(笑い)。
−官僚を使いこなし、最後は総理が責任を取るということが、小沢さんが考える「総理のリーダーシップ」ですか
小沢氏 私は官僚を否定しているのではなく、官僚があらゆることをコントロールするのはいけない、と言っている。官僚はスタッフに徹するべきだ。政治家が最終責任を取るから、心配なくこの方針でやってほしいと言えば、官僚はちゃんと協力してくれる。
−歴代総理の中に自分と似たタイプはいますか
小沢氏 政治家やリーダーは、その時代が要求するものだ。よく「田中角栄先生が今、いたら」という話をする人がいる。僕も非常に尊敬しているし大好きだったけれど、田中先生が生きてきた時代と今は、基本的に違う。タイムスリップしたみたいに今の時代に来たからいい、という話ではない。当時の政治家として、田中先生は傑出した人だと思いますが、学ぶところはあっても状況は違う。時代に合った自分自身の哲学と考え方を、持たなければならない。
−リーダーシップというと、近年では長期政権を築いた小泉純一郎氏がいる
小沢氏 僕は常に、自分の仕事に自分で責任を持ってきた。小泉氏は政治家の1つの要素ではあるが、パフォーマンスやけんかがうまい。結果の良しあしは別にして、郵政選挙では「抵抗勢力」をつくり(法案が)参議院で否決されたら衆院解散というハチャメチャなことをしたが、それでも国民は沸いた。失敗すれば自分が責任を取ればいいという思いが、腹の中にあるからできたのだろう。郵政改革なんて中身も何もないけれど。
−ここだけは歴代の総理と違う、という点は
小沢氏 行政の仕組みを変える、ということ。自分や民主党が掲げてきた旗を絶対におろさず、どんなに厚くても高くても壁を乗り越え、自分の責任でケリをつける。その意味では、自分が前進のための礎、屍(しかばね)になる。昔流に言えば、僕の屍を乗り越えて進んでほしい。壁にぶち当たり、ぶっ壊しても、こちらだって死ぬかもしれない。だから、それを乗り越えて前進してくれる人間がいないと。僕はぶっ壊す自信はあるけれど、もしかしたらこちらも傷つくから。
−国民の生活はどう変わるか
小沢氏 まず、景気を良くするということ。菅(直人)さんは10年度予算の予備費(2兆円)の半分を執行しようとしていますが、景気対策としては一気にやるべきだ。秋から冬にかけて、景気が底割れする可能性もある。そういう時は一時的に国債を増発しても、景気対策をしなければならない。私は、地方への補助金を一括交付金に変えると言っている。地方に財源、権限を移すことは、官僚主導の政治をまず第一にぶちこわす試み。僕は当選したら、ぜひ今度の予算から、地方への交付金を自主財源としてやる。最初から全額というわけにはいかないし、3年、4年計画になるかもしれませんが。今までと同じ手法でやったら、財源なんか出てこない。菅さんは、今までと同じように官僚任せにしているから財源がない、それでは消費税を上げましょうという話になる。(机をボンとたたき)それを国民に、参院選でNOと言われたんでしょう? 僕は最初から、今まで通りにやっていたらお金はありません、仕組みそのものを変えよう、と言っています。
−当選すれば和子夫人はファーストレディーになる
小沢氏 僕とは似たもの夫婦で、外に出るのを嫌がる。選挙運動はするけれど、パーティーにも出たがらない。(外交の場も)嫌がるんじゃないかな。
−お酒を毎日飲むのは
小沢氏 酒は百薬の長だもの。ビール1杯と、日本酒。毎日の晩酌がないとアウトだね。酒はひとりでついで飲むのがおいしいんだ。
−総理就任の夜には、何を食べたいですか
小沢氏 とんかつを食べたいな。今は油ものと肉を食べず、ほぼ菜食です。ただ選挙期間中だけは、とんかつとしゃぶしゃぶかすきやき、天ぷらを1回ずつ食べてもいいと自分に許している。戦の時って、テンションが上がるでしょ? 脂っぽいものが食べたくなるんだよね(笑い)。
−好きなスポーツ選手はいますか
小沢氏 ヤワラちゃん(谷亮子参院議員)のご主人ですので、谷佳知選手のファンです。また、名前が同じだからというわけではないけれど、イチローが好きだね。非常に節制しているそうだし、努力もしている。あなたたちには失礼かもしれないけれど、マスコミに愛想をふりまかず、機嫌を取らないところもいい。
−歴史上の人物では誰が好きですか
小沢氏 みんなに嫌われている人物。織田信長や大久保利通で、好きというよりも、尊敬しています。
−薩摩藩家老の小松帯刀に興味があるそうですが
小沢氏 今はそうなんだよ。龍馬を育てたのも、西郷や大久保を動かしたのも小松帯刀だ。
−最後に決意を
小沢氏 必ず景気を良くする。僕の目をみてもらえば分かるけれど、今まででは考えられなかったことを、いくつか変えていきます。約束したことは必ず実行する。できないことは最初から、できないと言うよ。人間だから、結果として100%できるかどうかは分からないけれど、それに向かって全力を尽くします。【聞き手・南沢哲也、中山知子】
(転載ここまで)
小沢さんほど権力の怖さを知り尽くしている人はいません。
その小沢さんが「こっちも傷つき死ぬかもしれない。その時は僕の屍(しかばね)を乗り越えて進んでほしい」と言っている。
この言葉は重いですよ。まさに命を懸けた政治家の言葉です。
菅さんはこの期におよんで「政治主導はチームプレーで達成」と言っています。
チームプレーを強調するのは、自分の力量に自信がない、失敗しても自分の責任じゃないと言ってるようなものです。
覚悟のない政治家の発言は軽くて、恥ずかしい。
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