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決戦まで、あと二日。菅直人を支持するマスコミも、小沢一郎を支持する大部分のネット民衆も、希望的観測で、自らが支持する方を有利、としているが、こればかりはフタを開けてみないとわからない。いろいろな情報、憶測が飛び交い、小沢一郎を熱烈支持する読者諸兄も、一喜一憂の毎日だろうと推測する。
ここへきて菅陣営は、昨日の記事にも書いたごとく、なりふり構わぬ暴挙に打って出ている。一年生議員は、死命を決するような「解散」をちらつかせる電話を菅陣営から受け、小沢支持を表明した議員は「次の選挙は入れない」とか「交通事故に気をつけろ」といった恫喝の電話に悩まされている。
「小沢総理」の誕生で、失うものがたくさんあるヤカラは、きっと、不安で居てもたってもいられないのだろう。夜も、ろくに眠れないのかもしれない。「窮鼠猫を食む」という諺にあるとおり、追い込まれた者の発揮する力は、ときとして絶大だ。漢の名将、韓信が用いた「背水の陣」は、兵をして、進むも死、退くも死ならば、むしろ進んで死中に活を求めさせるという、究極の戦法だった。生きるか死ぬかで我を忘れた者どもの力は、決して侮れない。
われわれ、小沢支持派は、「負けることもある」という事態への予見を、しっかりと腹中におさめるべきであろう。正義が勝つとは、決して限らない。お隣の国で、1960年4月、李承晩政権を打倒した民衆革命は、翌年、朴正煕による軍事クーデターで潰され、その朴正煕が暗殺された1979年の政変後、「ソウルの春」といわれた民主化への気運も、全斗煥の粛軍クーデターによって潰され、光州蜂起−民衆虐殺という悲惨な事件につながった。
また、1973年、「もうひとつの9・11」と言われる、チリのアジェンデ政権に対する軍事クーデターも然り。
・・・アジェンデ政権の行う社会主義的な政策に反発した富裕層や軍部、そしてホワイトハウスに支援された反政府勢力による暗殺事件などが頻発し、遂には1973年にアウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)将軍らの軍部がクーデターを起こした。首都のサンティアゴは瞬く間に制圧され、僅かな兵と共にモネダ宮殿に篭城したアジェンデ大統領は最後のラジオ演説を行った後、銃撃の末に殺された(後にピノチェトは「アジェンデは自殺した」と言っているが、実際にはモネダ宮殿ごとダイナマイトで爆破されたため、誰も遺体を確認できていない。モネダ宮殿に籠城した銃撃戦のもとでのアジェンデ最後の演説では、徹底的に戦う姿勢が示されており、今日では自殺説は説得力を失っている(チリ・クーデターwiki)・・・
革命政権の急進的な政策に旧権力が反発し、それをどこぞの「民主帝国」が支援するという構図は、昨年から今年にかけて、わが国で現出した構図そのものではないか。ともあれ、多大な犠牲を払って、結局は、韓国もチリも、民主政権が成立している。「歴史を止めることはできない」まったくもって、アジェンデの言うとおりだと思う。もし万が一、負けたとしても、決して絶望のあまり、自暴自棄になっったり、「どうせ正義は勝てない」などとニヒリズムに陥ってはならない。
・・と、ここまで書いて、秦映児は敗北主義に染まってしまったのか!?という声が聞こえそうな予感がしてきた。小沢派の勝利を確信していることは、変わらない。しかし、勝ち負けいずれの結果であろうとも、常に、その状況を冷静に捉え、紛動されることのないようにしたいと思って、この一文を書いたのである。
この国の行く末を真剣に憂う集団が勝つか、権力に縋り、保身に走る集団が勝つか・・。言えることは、小沢支援者は、「小沢でなくてはならない!」という固い信念がある。熱がある。「別に菅でなくても、反小沢なら誰でもいいのだが、とりあえずは菅」といったユルイ「支援」に過ぎないのが、菅支持者だ。負けるはずがない、いや、決して負けてはならないと、強く、思っている。
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