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2010年09月12日
毎日新聞が菅直人ヨイショ記事のネタ不足で、ついには社説欄を利用して、海外のメディア論調を紹介した。ただの紹介記事だが 社説だそうである。(笑)
挙句に、菅直人応援に相応しい記事だけを抜粋紹介しているのだから、呆れてモノが言えない。空いた口がふさがらない朝日新聞の社説より、更に深化?進化?している。
最近は「進化・深化」は「物事が時代を逆行したり、捻じ曲げた解説を行う事をさす」(笑)
どうも朝日新聞とテレビ朝日、毎日新聞とTBSは菅直人と心中することに決めたようだ。この二つの新聞社とテレビ局は反小沢一郎だけを生甲斐に社運をかけているようだ。
読売、産経の方が民主党代表選報道は抑制が効いている。その理由がどのようなものであるか、部外者の筆者には明確な答えはないが、経営上厄介な損益上の問題を抱え、且つ社内における主導権争いが頭を擡げていると、メディア業界では専らの噂である。
冷静な見方をすると、民主党代表選で反小沢を、これ以上紙面等で叩く事への遠慮、いや恐怖がそろそろ顔を出したのかもしれない。仮に、マスメディアの予測通り菅直人が断然有利なら、まさかこんな苦し紛れの「社説」は書かないだろう。おずおずと「外国人のふんどし」を引っ張り出して、遠まわしに菅直人応援を行っているのだろう。
憐れなものだ、「貧すれば鈍する」の典型的パターンだ。
本気で海外のメディアの論調を拾うなら、ロイターやWSJの記事も引用すべきだ。
菅直人が選ばれることが日本にとって良い事だ風な論調だけを拾いだし、継接ぎした「社説」を読んだのは、生まれて初めてだ。(笑) 論説委員として名前を載せた勇気には敬服するけどね。
今夜は悪口で締めくくろうと思ったが、一つだけ思いだしたので書いておく。例の民主党代表選のサポーター票の不正に関することだ。
植草氏がブログ内で集計の不正に関して非常に心配しているのだが、同氏の過去の冤罪事件などから多少考え過ぎに陥っているような気がする。おそらく、今回仮に不正が行われるとしても、多くの人間に知られるような不正を行う可能性はゼロだと思う。
不正を行うとしたら、一部民主党勢力と一企業が結託し、「スパイ大作戦・トラックすり替え」のようなマジックを披露するだろう。サポーターが投票したハガキを廃棄するとか、すり替えるとかではないと思う。
筆者なら、茨城の朝日新聞曰く、厳重警戒の保管所から正規のハガキは一台のトラックに積み込まれ東京に向かう。そして、トラックは無事民主党の開票所に到着する。誰も気づかないだろうが、トラックのナンバープレートが違っている事に気づく者は少ない。いや、出発時のナンバーを確認しない限り、到着のナンバーが違っている指摘さえ出来ない。
つまり、既に同一バーコードで印刷された2枚目のハガキは、何処かで出番を待っている。勿論、新聞社等の情勢分析に近い8:2に分配された候補者の名が書きこまれたハガキが積み込まれている。後は簡単だ、トラックがそっくりそのまま入れ替われば、それだけのことだ。入れ替わるとも言えない、出発時のトラックが到着しそうな時間に、二枚目のハガキを積んだトラックが何食わぬ顔で到着すれば、それで完璧。
集計マシンが狂っているのではとクレームをつけても、ハガキはすり替えハガキだから、検証しても発覚しない。現実問題、不正があった歴然たる証拠でもない限り、ハガキを元にサポーターへの追跡確認調査は難しいだろう。これで、不正は成立する。まぁあり得ないと思いたいところだが・・・。
ありがたき毎日新聞の社説とWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の記事の抜粋を参考に引用しておく。
≪ 社説:論調観測 海外の民主党代表選報道
ついに日本の政治が変わる−−。
そんな期待が高まった1年前とは様変わりである。今回の民主党代表選を伝える米欧メディアの目は一様に厳しい。
「1年で3人、5年で5人、過去20年で14人……」。バリエーションはあるが、活字メディアもテレビも日本の首相の交代頻度を枕ことばのように使う。
米紙ニューヨーク・タイムズは社説「日本のメリーゴーラウンド首相」(電子版6日付)の中で、「(今回また交代すれば)12カ月で3人目だ。こんなに短命では、とても新たな政策を打ち出すとか、ましてや成果を上げるなどということはできない。どの国であっても同じだ」と指摘。「しかし日本は世界第3位の経済大国なのだから、強力で主義に根ざした指導者が継続して政権を担う必要がある」と安定を求めている。 「民主党議員は親分への盲従ではなく勇気ある選択を」と踏み込んだのは英誌エコノミスト(9月4日号)だ。英国のみならず世界で読まれている週刊誌である。有権者の支持率で菅直人首相が圧倒的に上回ることや、民主党議員の多くが小沢一郎前幹事長の選挙対策のお陰で当選していることなどに言及したうえで、「日本の将来のためにも、小沢氏と小沢氏が象徴するものすべてを拒絶すべきだ」と強い口調で呼びかけた。
同誌は「ダークサイド(闇)」と題した別の記事で次のように分析している。「小沢氏を支持し続ける人たちの支持理由こそ、今回の選挙が日本にとっていかに重要か、そして今後問題となり得るかを示している。原則より実利、目に見える政治より密室で取引する古い政治を好んでいるということのようだ」
一方、米紙ワシントン・ポスト(電子版11日付)は特に日米関係の観点から日本の短命政権と小沢氏の代表選当選に懸念を表している。同氏が最近、 米国人を「単細胞」と表現したことを受け、見出しは「単純なアメリカ人が気にした方がよさそうな日本の選挙」だ。
短命政権の連続により日本の政治が国外、国内で身の丈以下の影響力しか発揮できなくなっていると論評。小沢氏が米軍普天間飛行場の移設問題で米政府と再交渉する可能性を示唆したことから、「日米関係が再び基地再編論議に集中するようでは、他の重要な問題で前進の望みようがない」としている。
そして「民主党議員が多細胞の視点で選択するよう望む」と結んだ。日本人としては、余計なお世話だと反論したいところだが。【論説委員・福本容子】(毎日新聞:電子版)≫
*毎日が避けたWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の記事(一部 )
≪ 日本のキングメーカー、ついに首相の座に動く
小沢一郎氏は、長期にわたる政界の権力者であり、昨年、半世紀近く続いた自民党政権を退陣に追い込んだ。周囲は彼を「選挙の神様」と呼ぶ。しかし、彼 は、愛されるというよりは恐れられる神様だ。無愛想で単刀直入、裏舞台で権力をふるうことが多く、メディアからは「陰の実力者」と呼ばれ、多くの日本人か らは嫌われる存在だ。政治とカネの問題で困難な状況にあることで、彼のイメージアップはとても望めない。
そして、小沢氏は、同じ党出身の日本のリーダーを退陣させるため、対決の場である14日の代表選に向かって走り出した。勝者が手にする賞品は、彼が常に逃がしてきたもの、「首相の座」だ。
小沢氏は、68歳にしてついに政治の表舞台に登場し、従来の強面イメージの払しょくに躍起だ。市民との対話集会では終始笑顔で、敬遠していたテレビの トーク番組では冗談もはさむ。
小沢氏は約2週間前、代表選出馬を表明し、菅直人首相と対決する考えを示して日本中を驚かせた。民主党の議会勢力に基づくと、代表に選ばれれば、小沢氏は首相になる。この大胆な行動は、1年前、自民党を圧勝で下した民主党政権にまだ順応できていない政治システムに新たな動揺をもたらした。
小沢氏の経済政策――円高阻止に向けた為替市場介入、より大規模な財政出動、すでに高水準の負債を抱える政府による借り入れの可能性――は、東京の金融市場を混乱させている。
また小沢氏は、日本の外交を刷新するとして、より「対等な」日米関係と、沖縄の米海兵隊基地協定を見直す可能性を約束、米政府の神経を逆なでしている。
小沢氏が代表選で敗北する可能性もある。しかし、彼が強力な党内2位の座にあることを示すことは、小沢氏に新たな影響力のある役割をもたらすかもしれな い。そうならなければ、支持者と共に離党して、政治状勢を変えることにつながる可能性もある。 (WSJウォール・ストリート・ジャーナル日本版)記事前半一部抜粋 ≫ *全文はWSJ日本版で確認できます。
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