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9月14日実施の民主党代表選挙は、いよいよ大詰めを迎えた。
大胆に予想するならば、菅直人首相が僅差で小沢一郎前幹事長に勝利するだろう。
いま筆者の手元に、9日夕、NHKが行なった代表選挙判定会議の結果がある。もちろん、非公開である。
国会議員票:
菅直人366ポイント(183人)、小沢一郎372ポイント(186人)、不明82ポイント(41人)。
地方議員票:
菅64ポイント、小沢36ポイント。
党員・サポーター票:
菅220ポイント、小沢80ポイント。
総合:
菅650ポイント、小沢488ポイント、不明82ポイント
――というものだ。不明の82ポイントすべてが小沢氏に回ったとしても、80ポイントの差がついての「菅再選」である。このNHK判定通りになれば、「菅圧勝」とまで言わないが、「菅辛勝」でもない。
では、なぜ筆者が冒頭に「僅差の勝利」と書いたかと言えば、それには理由がある。正直いって、党員・サポーター票の実態がよく分からないのだ。
NHKの調査は統計学を用いて算出したもので信憑性が高い。それでも一抹の疑念があるのは、5月の党員・サポーター登録締め切り直前に、当時幹事長だった小沢氏の系列衆参院議員が組織的にかき集めた党員・サポーターがどれだけいるのかを、枝野幸男幹事長率いる現執行部だけでなく各都道府県の党支部長ですら完全掌握ができていないからだ。
開けてビックリ玉手箱、といった事態があり得るのだ。
従って、党員・サポーター票が3対1という大差をつけて菅優勢という「判定」に疑問を持たざるを得ないのである。
仮に7掛けで計算してみると、菅154ポイント、小沢146ポイントとなり、総合では菅584ポイント、小沢554ポイントになる。となると、不明の82ポイントの行方次第では「小沢辛勝」の可能性も排除できなくない。これが、筆者の「菅首相、僅差の勝利」とした理由である。
それでは、菅氏の総理・代表続投となれば、民主党政権はいったいどうなるのか。敗れた小沢氏の離党・新党結成はあるのか、菅改造内閣の顔ぶれと執行部人事、党3役を刷新させた自民党の谷垣禎一総裁との政策協議の可能性などに関心は移っている。
*** 「脱・小沢」人事を貫けるか ***
まず言えることは、途端の小沢氏の離党・新党結成はないということである。
新聞・週刊誌に報道された小沢氏側近に対する投資金約37億円の巨額支出・使途不明疑惑(小沢氏が代表・幹事長を務めた07年1月から10年5月まで)の本質は、次のようことなのだ。
小沢氏が民主党代表に就任、新執行部を立ち上げた際に側近の山岡賢次前国対委員長を財務委員長に任命したのは06年5月。その山岡氏が同年12月末に簿外の財務委員長口口座を開設、翌年1年間で党資金(公金)から約16億円を受領している。
そして山岡氏の後任財務委員長だった佐藤泰介前参院議員も08年1月から菅体制発足直前の今年5月までに約19億円を受け取っている。
小沢氏周辺はなぜ、そうした「裏ガネ」捻出の仕組みを作ったのか。ゼネコン談合事件の摘発によって鹿島をはじめ西松建設など各社がそれまでのように小沢氏側に巨額の政治資金を恒常的に提供できなくなったのが、06年のことだ。
ゼネコンに代わる"金主"を探して行き着いたのが党資金だったのではないか。すなわち、小沢氏は資金ショートに陥っている可能性があるのだ。
菅政権は、「クリーンな民主党」をアピールするためにも新体制の人事で証明しなければならない。そこで代表選後の人事で注目を集めているのが幹事長である。「ミスター・クリーン」の異名を取る岡田克也外相の幹事長起用説が有力だ。
その場合、前原誠司国交相が外相に横スベリし、官邸の司令塔である仙谷由人官房長官、国民人気が圧倒的な蓮舫行政刷新相、予算編成を担っている野田佳彦財務相の3人以外の閣僚は全員入れ替わる。自民党の石原伸晃幹事長とは98年金融国会以後気脈を通じている枝野氏は幹事長代理として執行部に残るはずだ。
いずれにしても、菅"自前政権"は引き続き「脱小沢」を貫くのかどうかが、最大の焦点であるということだ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1174
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