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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000653-san-pol
【激突 民主党代表選】民主党代表選で再選がみえてきた首相、菅直人は10日、勝利を確実なものにしようと、ついに切り札を持ち出した。1年生議員や女性議員と会談した際に「人事の手形」をちらつかせたのだ。一方、前幹事長の小沢一郎は、党内グループや支持団体のトップとの会談を繰り返し、票の引きはがしに懸命だ。(加納宏幸)
国会内で同日開かれた公開討論会での菅は、すでに勝者の口ぶりだった。
「50、いや100ぐらいの特命チームを作る。皆さんに自分の得意なチームに入ってもらい、政府・与党一体で改革を進める」
討論会の終盤、菅は約210人の国会議員を前にこう宣言した。代表選で態度を決めかねている若手の中には「活躍の場」を渇望する議員が多い。こうした党内状況を計算した上での「公約」だった。
女性議員へのリップサービスも忘れない。討論会に先立つ女性地方議員との懇談会では、小宮山洋子、岡崎トミ子ら同党の女性国会議員を前に、「閣僚の半分以上が女性という国が北欧などにはあり、豪州は女性首相だ。日本でもそういう形も含めて女性の政治参加のため頑張りたい」
首相官邸で1年生議員と会った際も、小沢の処遇に関し、「協力を求める」と述べた。菅支持の元衆院副議長、渡部恒三は、人事を考え始めた菅の浮ついた心を見透かすように、「小沢君も鳩山(由紀夫前首相)君もポストを求める必要はない」とクギを刺した。
「火事は最初の1分が重要。選挙は最後まで。気を引き締めて頑張り抜かなければ勝ち切れない」
菅は10日夜、都内のホテルで合同選挙対策本部の事務局スタッフをねぎらった。しかし、その言葉とは裏腹に、上機嫌で秘書と握手を交わしていた。
「何だ、こんなにカネをかけて…」
小沢は同日夜、議員会館を出る際、小沢を追うため慌ててハイヤーに乗り込もうとする記者団をみて、珍しく軽口をたたいた。
議員会館の自室で1年生議員から「今日はすごく良かったですよ。役者が違う」とおだてられた小沢は、喜色満面で「いやいや」と謙(けん)遜(そん)したが、なりふり構っている状況ではなくなった。討論会では、昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の完全実施という旗すらあっさり降ろした。
「現実の政権で100%実行できないところもあるかもしれない。しかし、約束は全力で守るという努力をする姿が尊いと思う」
政策論を横にやり、中間層や菅支持層の取り込みに必死になる方が得策と考えているようだ。
10日昼、小沢は都内で開かれた日本歯科医師会の代議員会に関係議員と出席し、「実績」を強調した。
「旧政権下で続いていた理不尽な医療費の削減に歯止めをかけ、10年ぶりに歯科診療報酬のプラス改定を実施したことはご理解いただけると思います」
昨年末に決まったプラス改定は幹事長だった小沢の力による。選挙で「票」を持つ歯科医師会との親密な関係を見せつけ、国会議員に圧力をかけた。
「首相を支持するが一人一人の考えは拘束しない」
10日夕、議員会館にある民社協会会長、田中慶秋の事務所に旧民社党系グループ(約30人)の14人が集まり、代表選への対処方針を決めた。束ね役の田中は会合後、菅支持を表明した。
実は小沢は、この日の午前に田中の事務所を訪れていた。国会議員票で小沢と菅は互角の戦いを展開しており、旧民社系の動向がカギを握る。支持を訴える小沢に、田中は言質を与えなかった。
代表選で笑顔を振りまき続けた小沢。田中の部屋を出るときには、普段の仏頂面だった。=敬称略
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