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産経新聞社は9日、民主党代表選(14日投開票)の終盤情勢を調査した結果、菅直人首相の再選が強まっていることが分かった。党所属国会議員(411人)の動向では、首相が194人、小沢一郎前幹事長が192人の支持をほぼ固め、激しく競り合っている。地方議員は、調査に回答した約半数が首相支持、2割5分が小沢氏支持を表明。党員・サポーターは首相が約7割を獲得する勢いだ。小沢陣営は逆転を目指し、国会議員への働きかけを強めており、情勢は変化する可能性もある。
終盤情勢は国会議員、地方議員本人に加え、菅、小沢両陣営の選対や民主党各グループ、都道府県連などに取材し、9日現在の動向をまとめた。
国会議員のうち、首相は173人の支持を確実にし、さらに21人の支持が有力。小沢氏の支持確実は177人で首相を上回ったが、支持有力は15人にとどまった。
衆参別では、「確実」「有力」を含め首相が衆院142人、参院52人。小沢氏は衆院144人、参院48人だった。
対応が未定、不明な国会議員は25人(衆院19人、参院6人)。両陣営はこれに加え、相手側の支持に回ったとみられる議員を翻意させることも含め、支持獲得に全力を挙げている。
5日現在の調査では、小沢氏は国会議員170人超、首相は160人の支持を固めていた。小沢陣営は、地方議員、党員・サポーターでは首相有利とみて、国会議員で40人以上の差をつける戦略だった。しかし、首相も国会議員の支持を広げており、小沢陣営には焦りの色も見える。
首相は「主流3派」の菅、前原、野田各グループ(計120人)のほぼ全員の支持を固めた。旧民社グループ(30人)の7割弱も支持している。
小沢氏は党内最大勢力の小沢グループ(150人)の9割を固めたが約10人が首相支持に回っている。鳩山由紀夫前首相が小沢氏支持を打ち出した鳩山グループ(60人)は、3割が首相支持に流れ、結束を保てないでいる。
「小沢チルドレン」と呼ばれた当選1回の衆院議員142人は半数の71人が小沢氏支持。首相は4割超の58人の支持を集めた。
地方議員について、産経新聞は9日までに動向を調査。首相支持は50%(前回3日調査50.1%)、小沢氏支持は25.4%(同23.7%)だった。
党員・サポーターは、政治手法や「政治とカネ」の問題をめぐり、小沢氏への厳しい世論があることを背景に、首相が約7割を獲得しそうだ。
代表選は、全国で一括集計し100P(ポイント)を配分する地方議員(2382人)と、衆院300選挙区に1Pを割り振る党員・サポーター(34万2493人)の郵便投票が11日に締め切られ、14日に開票される。同日の臨時党大会で1人2Pを持つ国会議員(411人、822P)が投票。計1222Pの過半数を得た方が勝者となる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100910/stt1009100039000-n1.htm
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