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田中秀征氏という、元政治家の方がおられまして、このお方は細川連立政権を支えた「新党さきがけ」の重鎮として、活躍された方なんですが、「田中秀征 政権ウオッチ」というサイトで、菅総理のことをこのように評しておられました。
***何と彼(菅総理)は、(略)自民党よりもひどい官僚主導の方向に転ずる主役となった。それが最後には、参院選前の消費税10%発言になり、自ら志を捨てた姿を明らかにした。菅内閣は、自らを高杉晋作の「奇兵隊」と称して出発した。長年、彼は自民党政権を「霞ヶ関政権」と断定して攻撃の先頭に立った。それなら幕府に挑戦した奇兵隊と言ってもよい。ところが、菅奇兵隊は、何といつの間にか“霞ヶ関幕府”を警護する“新撰組”に大変身してしまったのである。私はかつて、これほどひどい政治家の変節を見たことがない。私の期待は失望に変わり、今では絶望を経て、退陣要求に至っている。***
たとえば、鳩山前総理なんですが、アノ人は言っていることの振幅がきわめて大きい、いわゆる「ブレ」の多い言動が目立ちました。しかし、そのブレは、あくまで方法論のブレであり、また「宇宙人」と呼ばれる、われわれ常人とは少し違う思考回路によるブレであって、少なくとも、「官僚主導か、政治主導か」という大きな括りでのブレはなかったのではないか。あくまで「政治主導」を志向していたのではないか、とそんなふうに思います。然るに、菅総理はどうか?
今年一月、衆議院予算委員会で、当時の菅財務大臣は、消費税増税にかんして「逆立ちしても鼻血も出ないほど、完全に無駄をなくしたと言えるまで来たとき、必要であれば措置をとる」と述べ、無駄削減を徹底した上で検討することを明言していました。しかし、周知のごとく、菅氏は、総理就任後、マスコミ世論調査での支持率V字回復に舞い上がってしまったのか、唐突に「消費税増税」をぶち上げ、参議院選挙の大敗を招いてしまいました。
鳩山前総理が、自らの政治資金問題を槍玉に挙げられたとき、過去の野党時代、「政治とカネ」追及のときのVTRを流され、その自己矛盾を浮き彫りにされるような報道をさんざん、されていましたよね。なのに、菅総理は、そのような報道をされませんでした。でも考えてみれば、菅氏の変節に比べれば、鳩山氏の「ブレ」なんて、可愛いもんです。菅氏は、「政治主導」の急先鋒から、「官僚主導」の擁護者になってしまったんです。
戦時中に投獄された共産党の幹部が転向して、「天皇賛美」を始めるような、まるっきり180度の変節を、臆面もなく晒したんです。これほどの信義に背く行為があったにもかかわらず、そのことには目を瞑り、反対に、まるで庇うかのような報道をするマスコミ。
先の、日本記者クラブに於いて催された代表候補者討論会での、大新聞政治部記者たちの愚劣な質問をきいたときにも思ったのですが、この腐りきった日本のマスコミ・ジャーナリズム、マジにメスを入れないと、恣意的な「世論」を常に粗製濫造され、そのことによって政治が壟断されたあげく、「亡国」の惨状が現出する、そういう危機感で頭の中がいっぱいになってしまいます。
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