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菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)によるガチンコ勝負の民主党代表選。両陣営とも多数派工作を激化させている中、小沢陣営に第2の「政治とカネ」の問題や「女性スキャンダル」が痛撃した。小沢氏のイメージダウンは避けられず、陣営では「最悪のタイミング、菅陣営の情報操作だ」「小沢首相誕生で粛清するべき」との声が飛び交う。首相を決める代表選は、政策論争そっちのけの醜聞合戦にエスカレートしている。
「きょうは政策懇談会なので、政策マターの質問に限らせていただきます」
8日、「政権政策に関する記者懇談会」と銘打って国会内で行われた小沢氏の記者会見。小沢氏が到着する前、司会役の松崎哲久衆院議員が事前にクギを刺した。9日発売の週刊誌2誌で「小沢ガールズ」の代表格、青木愛衆院議員(45)の“密会疑惑”が報じられることが分かり、関連質問を封じる狙いがあったとみられる。
そのスキャンダルを掲載したのは「週刊新潮」と「週刊文春」。強烈なのが新潮で、「青木愛が偽名の男と不倫お泊まりデート」と題して手厚く特集。青木氏のお泊まりの相手は、なんと小沢氏の政策秘書で妻子持ち。小沢氏が出馬会見を行った8月31日夜、水戸市のホテルで密会する現場をキャッチされている。
文春も負けてはいない。「小沢一郎と青木愛『京都の密会映像』」と題して古都・京都の老舗割烹で、小沢氏と青木氏が“密会”する様子の映像写真を掲載している。
小沢陣営は「タイミングが悪いといえば悪いが、小沢氏本人にはあまり影響がないのでは。それよりも青木氏は何をやっているのか。仲間が必死で支持獲得に走り回っているのに…」と怒りを通り越してあきれ顔。
怒りの矛先は「菅官邸」に向けられる。中堅の1人は「どうせ仙谷官房長官がまたリークしているのではないか。やりそうなことだ」と吐き捨てる一方、「何か菅氏のスキャンダルはないか!」と血眼になって探る動きも。
一方、民主党代表選の真っ最中に、「政治とカネ」をめぐる爆弾も炸裂した。
北海道開発局発注工事をめぐる受託収賄罪などに問われた民主党会派所属の鈴木宗男衆院議員(62)=新党大地=に対し、最高裁第一小法廷が7日付で上告を棄却する決定を出したのだ。鈴木氏は8日の記者会見で異議申し立てをする構えをみせたが、結論が変更された例はなく、懲役2年、追徴金1100万円とした1、2審判決の実刑判決が確定する。
鈴木氏は小沢氏支持を表明し、まだ態度未定の議員への働きかけに奔走するなど側面支援していただけに、小沢陣営幹部は「密会報道も鈴木氏の実刑確定もなぜこの時期なのか」と苦渋の表情をみせる。
【小沢勝利で仙谷、枝野…、菅勝利で原口、山田…】
対する菅陣営の江田五月前参院議長(69)は8日、国会内で開いた陣営の集会は、「政治とカネの問題は卒業しなければいけない。そのための選択は菅直人だ」と呼びかければ、別の陣営幹部も「絶妙のタイミング。小沢陣営には多少なりとも痛手ではないか。クリーンな菅の追い風になった」とほくそ笑む。
当の小沢氏は8日の記者会見で、「代表選の結果にかかわらず、挙党態勢で国政にあたろうと誓い合っている。その原則は守らなければいけない」といい、菅首相、鳩山由紀夫前首相での「トロイカ体制」を復活させる考えを強調してみせた。
しかし、「ここまで情報操作をやられて、トロイカなんてできっこない」(小沢支持議員)との声は日増しに強まっている。実際、両陣営の亀裂は深刻で、菅、小沢両氏がそれぞれ代表選に勝利した場合の「報復リスト」「粛清リスト」なるものがささやかれ始めた。
まず、「小沢氏勝利」の場合の「報復」の筆頭候補は、「影の宰相」と呼ばれる仙谷由人官房長官(64)と、参院選大敗の責任も取らずにポストに居座っている枝野幸男幹事長(46)。
小沢陣営は告示前、挙党態勢の条件として、仙谷氏と枝野氏の更迭を求めていた。その理由について、陣営中堅はこう語る。
「菅執行部の『反小沢』姿勢は、まさに仙谷氏の『小沢嫌い』と一致する。検察審査会が2回目の起訴相当議決をした場合、小沢氏に離党勧告する準備を着々と進めていた、と聞く。事実上、菅内閣を動かしているのは仙谷氏であり、小沢氏が勝てば要職から外すことになる。枝野氏は民由合併前から、小沢氏が最も毛嫌いしていた政治家。幹事長としても機能しておらず、参院選のケジメも付けない。雑巾がけから始めてもらう」
このほか、円高対策で市場からも「ノー」を突き付けられた野田佳彦財務相(53)や、「反小沢」発言を続ける前原誠司国交相(48)、「ミスター年金」と期待されたが省内掌握力に疑問がある長妻昭厚労相(50)、小沢代表、幹事長時代の資金の流れを調査し、関連資料がマスコミに流出した責任が問われている小宮山洋子財務委員長(61)らの名前が挙がる。いずれも菅首相支持だ。
一方、菅首相が勝利した場合はどうか。
「代表選後にやる」と引き延ばしていた内閣改造・党役員人事で、粛清の嵐が吹き荒れそうだ。名前が挙がるのは代表選で小沢氏支持に回り、自身も一時出馬に意欲を見せた原口一博総務相(50)に加え、小沢氏支持を明言した山田正彦農水相(68)や樽床伸二国会対策委員長(51)もリスト入りだ。
そして、究極の粛清候補は、小沢氏自身だ。
民主党関係者は「菅執行部、特に仙谷、枝野両氏の『小沢嫌い』はすさまじい。菅執行部が続投すれば、あの手、この手で小沢氏の失脚を狙ってくるはず」とみる。
政治評論家の小林吉弥氏は「小沢氏が勝利すれば、菅首相は力のないポストに祭り上げて、仙谷、枝野両氏は完璧に干し上げるだろう」としたうえで、菅首相が再選した場合は「党内外から『脱小沢』が支持されたとして、小沢氏自身もポストで冷遇されるのでは。勝てば官軍、負ければ賊軍。負けた方が冷や飯を食うのは当然だ」という。
菅、小沢両陣営が、死に物狂いになるのは当然か。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100909/plt1009091617002-n2.htm
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