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週刊朝日9月17日号「村木厚子・元厚生労働省局長 いよいよ無罪へ」(113-115ページ)より一部転載。
(前略)
"無罪判決"を待つばかりとなった今、ある大阪地検幹部はこんな心配を口にした。
「『今回はヤバい』、そんな声が内部からも出ている。審査会で検事失格の烙印を押されたら、こんな不名誉なことはありまへんわ」
この幹部が気にかけているのは、「検察官適格審査会」だ。
(中略)
検察法弟23条により定められた、検事の職務への適格性をチェックする組織で、弁護士なら懲戒制度、裁判官なら国会内に設置されている裁判官訴訟委員会や弾劾裁判に相当するものだ。3年に一度、全ての検察官に対して行われる定時審査会のほか、法務大臣からの請求があった際の随時審査や、国民から請求があった場合、審査を開始するかどうかを決定する。
(中略)
しかし、この審査会、知名度は低く、これまではほとんど機能してこなかった。
(中略)
審査委員のメンバーは、衆議院議員4人、参議院議員2人、日本弁護士連合会会長、日本学士院会員、学識経験者など11人。
(中略)
保坂氏はこの「機能不全」の理由をこう指摘する。
「橋本龍太郎首相時代に決定された省庁再編のどさくさにまぎれて、総務省から法務省に事務局が移動したため、身内が身内を裁いているようなものになっている。これで公正な判断ができるとは思えない」
確かに、現在、学識経験者として名前を連ねている弁護士の原田明夫氏は元検事総長。ちなみに原田氏は検事総長時代、元大阪高検公安部長の三井環氏の検察裏金告発に対し、口封じ逮捕を許した裏金隠蔽の中心人物でもある。
原田氏以前も、北島敬介氏や土肥孝治氏など、検事総長経験者がその職を担ってきた。身内である検察の元トップが委員会の「指定席」にいる。しかも年間予算が十数万円というからその「やる気のなさ」が伺える。これでまともに機能するはずがない。
(中略)
(転載者注:村木事件の)被告たちがこぞって、審査会に訴えたら、この休眠審査会は動くのだろうか。
しかし、元検事の郷原信郎・名城大学教授はこう指摘する。
「検察には「検察官一体の原則」と言うものがあり、事件の重要性に応じて、各検事の判断は、高検、最高検まで上げられ決済されている。捜査の過ちの責任は、捜査を直接担当した検察官個人が問われるべきではなく、組織として取るべきです」
(後略)
この「国民から請求があった場合」ですが、法務省によると、
「一般の方から特定の検察官について,その適格性を審査してほしい旨の申出があった場合には,検察官適格審査会において,随時審査を開始するかどうかを決定することとしている。」
http://www.moj.go.jp/shingi1/shinsakai_tekikakushinsa.html
とあるのみで、必ずしも直接関係が無ければいけないと言うのではないようです。
昨日は、証人が「検察に誘導された」と次々否定した調書が証拠とされ、鈴木宗男氏の罪が確定しました。
まもなく判決が言い渡される村木事件(詳細は週刊朝日記事をご覧ください)。
また福島の「知事抹殺」や西松事件でも証人が証言を翻し、これらの事件や水谷事件で活躍したキャメルコートとその相棒、女性秘書を拉致監禁した「人生そんなに甘くないっしょ」、言論弾圧とも取れる週刊朝日編集長呼び出しも記憶に新しい。
最後に再び週刊朝日から。
"責任の所在なき役所"とよばれる検察。村木事件は、検事たちがわざわざムダに税金を使って、でっち上げたものだ。誰がこの"検察の罪"を弾劾するのか。(115ページ)
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