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れんだいこのカンテラ時評804 れんだいこ 2010/09/09 08:54
【善政悪政考】
民主党代表選のさ中、最高裁により鈴木宗男議員の公訴が棄却され実刑が確定させられた。これが偶然なのか因果関係があるのかの詮議は別にして、れんだいこにはふと見えたことがある。これを書きつけておく。
目下の民主党代表選での小沢派と菅派の対立も、はるか昔からの政治的諸抗争も、実は権力の善用派対悪用派の対立なのではなかろうか。善政とは前者が権力を握っている時代の政治であり、悪政とは後者が権力を行使している時代の政治なのではあるまいか。これが、一番分かり易い捉え方なのではあるまいか。
付言せねばならぬことは、権力悪用派の現代的な生態は時代劇の水戸黄門的時代と違い、現代世界を支配している国際金融資本の御用聞きを主にしており震源地としているということであろうか。国際金融資本と云う外国資本の対日施策方針アジェンダを専らとする政治に向かうので売国政治と云われることになる。こういう時代の変化がある。こう捉えると辻褄が合う。
我々が小沢政権を通して或いはその後の政権を通して確立すべきは権力の善用派による善政であり、逆政を抑圧することである。だがしかし現実はそうはなっていない。それ故に、善政派が疑獄事件で訴追され、逮捕され、政治生命を強権的に失わされる。刺客に襲われたり自殺に見せかけて殺される。これをエール拍手するメディアが総動員され、事情に疎い人民大衆が洗脳操作される。その対価として、この逆政に貢献した者が高額報酬で待遇され立身出世を得て権力を行使したり、権力の蜜に群がることになる。テレビのコメンテーターの殆どがこの類であり、ろくなもんではない。我々の政治に対する不快さは実にこのことに起因しているのではなかろうか。
だがしかし、日本人民大衆は優秀である。ひとたびはそういう悪政を許しても、序々になり一気になり善政に戻して行く能力がある。これはン千年の抗争となっており、史上の数々の場面で確認できる。ここではこれを語らない。
日本の戦後政治は、戦後保守ハト派と云われる吉田茂を開祖とする系譜の池田−(佐藤)−田中−大平−鈴木政権までは善政であった。日本左派運動は、この見立てを欠くことで理論の貧困を示している。途中、悪政見本の岸政権があるが60年安保闘争により打倒された。これに功のあった第一次ブント全学連の輝きは不朽の金字塔となっている。但し、第一次ブントのその後は、この功績をみることができず四分五裂化し、今では見る影もなくなってしまっている。
この善政がひっくり返されたのはロッキード事件による田中角栄政治の弾劾、田中角栄の政界追放、田中派、盟友の大平派の解体によってであった。これを促進したのが三木派、福田派、中曽根派の政治であった。この流れが今日まで続いており長期の悪政となっている。この間の日本は、国債が刷り抜かれ、消費税が導入され、料率が上がり、中小零細企業が整理され、これにより吸盤を失った大企業は利益を国際金融資本勢力にむしり取られ、次第に国際競争力を失いつつある。日本の財政は、「入り」がますます貧し「出」がますます増えつつある。尋常なことでは打開できない深刻な事態に突入している。
「2010.9.14民主党代表選」は、この難局をどう打開するのかを廻る善政派と悪政派の抗争になっている。悪政をいつまで許すのか、もはや期限切れなのではなかろうか、旧善政派の最後の大物政治家・小沢一郎の旗の下での世直し世の立て替えに向かう最後のチャンスなのではなかろうか。こう捉えるべきではなかろうか。鈴木宗男議員に対する容疑程度のことであれば、同様の論法で悪政派の議員の過半が逮捕できるのではなかろうか。小沢候補に対する容疑も然りである。司法権力は、善政派に対しては訴追ハードルを低くし、悪政派に対しては高くすると云う二重基準で権力を恣意的に行使している。
これを思えば、司法権力内の良識派に政権交代させる必要があろう。でない限り解決しないと思う。してみれば、政界における政権交代の意義は、やがてそれが言論界にも司法界にも官僚界にも財界にもと云うように連鎖して行くことにある。逆は逆である。これを思えば、ゆるがせにできない重要な政治戦と云うことになる。
2010.9.9日 れんだいこ拝
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