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http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100909/1283959205
2010-09-09 00:20
鈴木宗男議員の闘いを、今後とも断固支持します。
昨夜、鈴木宗男議員が最高裁棄却決定によって有罪が確定し、近く収監され、議員資格を失うことになるというニュースが駆け巡ったが、僕は、たとえどういう事態になうとも、鈴木宗男議員の闘いを断固として支持し、微力ながら今後とも応援していきたい思う。それにしても、民主党代表選を目前にひかえたの時期に、こういう決定が、突然、公表されるとは・・・。検察・司法権力というものが、政治の道具であることをあらためて思い知らされたと言っていい。ところで、このタイミングでの、この決定に深くかかわっているのは、官房長官・仙谷由人だと思われる。つまり、これは、小沢政権誕生の可能性が高まるにつれ、それに危機感を深める「菅直人一派」、つまり仙谷由人とその背後の官僚組織が、なりふりかまわぬ「暴挙」に出てきたということだろう。おそらく、この闘いは、民主党代表選挙で終わりはしない。民主党代表選挙は、闘いの第一歩にすぎない。菅直人や仙谷由人、そして枝野幸男のような「左翼くずれ」の反国民的政治家たちを政界から一掃することなしには、この闘いは終わらない。
■「鈴木宗男事件」に対する佐藤優氏の緊急メッセージ。
【佐藤優の眼光紙背】なぜ最高裁はこのタイミングで鈴木宗男衆議院議員 の上告を棄却したか?
眼光紙背
2010年09月08日16時14分
佐藤優の眼光紙背:第79回
9月8日午後、7日付で最高裁判所第一小法廷が鈴木宗男衆議院外務委員長(新党大地代表)の上告を棄却した。鈴木氏の弁護人は異議を申し立る意向を表明しているが、過去の例でこの種の異議が認められたことはない。近く懲役2年の実刑が確定し、鈴木氏は刑務所に収監される。
最高裁判所は最高政治裁判所でもある。それは、2002年に鈴木宗男追放キャンペーンの中心に立った竹内行夫外務事務次官(当時)が現在、最高裁判所裁判官をつとめている事実からも明白だ。所属する小法廷が異なるなどということは、本質的問題でない。司法試験にも合格していないので、法曹資格ももたず、かつ極めて政治的動きをする人物を行政機関である外務省から受けいれている最高裁判所という組織自体が、「司法権の独立」という名目からかけ離れた組織だということを筆者は指摘しているのだ。
このタイミングで最高裁判所の司法官僚が鈴木氏の上告棄却を決定したことは、きわめて合理的だ。それには2つの理由がある。
第1の理由は、9月10日に大阪地方裁判所で行われる村木厚子元厚生労働省局長の裁刑事判で、無罪判決が予想されているからだ。そうなれば特捜検察は正義の味方であるという神話が裁判所によって覆される。当然、世論の特捜検察の取り調べに対する疑念と批判がかつてなく強まる。そうなると、「国策捜査」によって事件が作られたという鈴木氏の主張を完全に無視することができなくなる。
第2の理由は9月14日の民主党代表選挙で小沢一郎前幹事長が当選する可能性があるからだ。最高裁判所の司法官僚にとっては、これも頭痛の種だ。小沢氏は鈴木氏の政治的能力を高く評価している。そもそも鈴木氏を衆議院外務委員長に抜擢したのは小沢氏だ。小沢政権になれば鈴木氏が政府の要職に就くなど、政治的影響力が高まるのは必至だ。そうすれば排除が困難になる。
この結果にいちばん喜んでいるのは外務官僚だ。鈴木氏が収監されることにより外交機密費(報償費)の不正使用や、外交秘密文書の破棄に対する責任を追及する政治家がいなくなると外務官僚はほっとしている。しかし安心するのはまだ早い。鈴木氏は小沢氏に外務官僚に関するヤバイ情報をすべて引き継いでいるはずだからだ。
いずれにせよ、今回、最高裁判所が鈴木氏の上告を棄却したことは、普通の国民の目には見えにくいが、「誰が日本国家を支配するか」を巡って、資格試験に合格したエリート官僚と国民によって選ばれた国会議員の間で展開されている熾烈な権力闘争を反映したものだ。
(2010年9月8日脱稿)
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