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民主党代表選の投開票(14日)まで1週間となった7日、毎日新聞は国会議員と党員・サポーター、地方議員の支持動向を調査し、中盤情勢を探った。投票権を持つ国会議員411人のうち小沢一郎前幹事長が186人の支持を集め、菅直人首相が175人で追い上げる展開。衆院300小選挙区に1ポイントずつ配分される党員・サポーター票では、菅首相が113選挙区を押さえたとみられるのに対し、小沢氏は62選挙区にとどまる。地方議員票でも菅首相が優勢とみられ、全体のポイント数で菅首相がやや優位に戦いを進めている。
ただ、国会議員50人の対応が不明なほか、党員・サポーター票の情勢がはっきりしない選挙区も125と3分の1以上残る。11日必着で締め切られる党員・サポーターの投票は大半がすでに終わったとみられることから、両陣営は中間派の多い新人議員や旧民社党系グループなどの取り込みに力を入れている。
中盤情勢は国会議員本人に加え全国の同党都道府県連や総支部などに取材し、7日現在の数字をまとめた。
3日現在の序盤情勢では、菅首相と小沢氏への投票が確実な国会議員が122人ずつで並ぶ一方、小沢氏への投票が有力とみられる議員は63人で菅首相の42人を上回った。「確実」と「有力」の合計で185人の小沢氏が164人の菅首相を21人リードしていたが、7日時点では、菅首相が175人(確実148人、有力27人)に伸ばし、小沢氏の186人(確実149人、有力37人)に11人差まで迫った。小沢氏側は「有力」から「確実」に進んだ議員が多く、新たな支持者獲得に苦戦している。
今回、新たに調査した党員・サポーター票では、首相の地元の東京や、支持議員が影響力を持つ神奈川、静岡、三重、京都、岡山、山口、徳島などで先行する選挙区が目立つ。小沢氏は地元の岩手や沖縄で優勢なほか、北海道や大阪などで互角とみられるものの、全体的には「政治とカネ」問題を抱える小沢氏への厳しい世論を反映した情勢となっている。
約2400人の地方議員も、菅首相がすでに5割近くを固め、3割程度の小沢氏をリードしている。来年4月に統一地方選を控え、菅首相に「選挙の顔」を期待する心理が働いているとみられる。
計100ポイントの地方議員票は全体に占める比重が低く、差がついても20〜40ポイント程度と予想される。党員・サポーター票(計300ポイント)で菅首相がどれだけ小沢氏を引き離すかで勝敗が決まる可能性が高い。
選挙戦終盤で両陣営の最大のターゲットとなるのが09年衆院選で大量当選した新人議員142人だ。7日現在の支持動向は小沢氏65人、菅首相59人。態度未定の国会議員50人のうち18人を衆院の新人議員が占める。正式な支持表明に至っていない「有力」層も対象に両陣営の切り崩し工作が激しくなっている。【竹島一登、仙石恭】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100908k0000m010145000c.html
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