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民主党代表選は記者クラブでの共同記者会見に続いて、3日は東京・新宿で、4日には大阪・梅田で街頭演説会が行われた。両会場とも3000人を超す聴衆が集まったそうだ。NHKTVニュースは、東京会場では菅氏の方がやや優位だと報道したらしいが、実態は全く逆だったようだ。民放各社もニュース番組では音を消したりして、現場の熱気を伝えないようにしたが、人の口に戸は立てられないものだ。
一部のブログや掲示板への書き込みには、両会場に小沢支持派のサクラが多数紛れ込んでいたなどとあるが、仮にサクラが居たとしても、VTRを視る限り、あの熱気は演出で出てくるものではない。流石に隠し切れないと悟ったのか、一部の民放は街頭演説会の熱気を伝え始めた。一方、聴衆の中に菅氏支持者が少なかったのだろうか、TBSとフジテレビで放映された「菅氏の支持を話す男性」が同じであった。
1日の共同記者会見から街頭演説会そして週末のテレビでの菅氏と小沢氏の討論で、小沢氏の言うことは、全くぶれていない。これに対して、菅氏の言うことは、毎回言うことが変わっている。菅氏で変わっていないのは、「一に雇用、二に雇用、三に雇用」だけである。当初、菅サイドの選挙戦術を担う手塚議員は、「政治とカネ」を中心にした、ネガキャンで臨むとテレビで公開していた。
処が、小沢氏はそのようなネガキャンを歯牙にもかけず、国民が民主党に政権を負託した原点の09年衆院選のマニフェストを掲げ、「国民との約束を守る」と主張し、全くぶれない。新しいことと言えば、国有財産の証券化の話だけだ。そして、明らかになったのは、小沢氏の考えている政治主導の具体的な方策である。鳩山前政権の政治主導とは全く違う。ましてや菅氏の財務省べったりの姿勢とは遠く離れている。
一方、菅氏は「クリーン」とか「新しい政治」とかを枕詞にしたネガキャンである。そして、市民活動家が陥りやすい大衆迎合を狙った権力の誹謗である。その一例が、「財務省こそ、野放図な財政を放置してきた張本人、そうした財務省のやり方を改めるのが私の仕事」だと言うのだから、当の財務省官僚も苦笑しているだろう。小沢氏が指摘するように、11年度予算編成方針など、当に財務省主導の典型ではないか。
菅氏は、デイベイトで相手を論破するのが政治だと勘違いしている。自分に信念・定見が無いから「ああ言えば、こう言う」になる。時には、小沢氏の発言に迎合して、「そのように考えている」とか、「元々その方向で考えていた」とか、抱きつくのである。では、なぜ実行しなかったのだろう。余りにもその内容が変わるので、6日のフジテレビ番組「知りたがり」でも、その話の内容の変遷を紹介していた。(笑)
同じ政党であるから、基本政策では共通の言葉がある。例えば、脱官僚政治である。だが、小沢氏の意味する脱官僚政治と、菅氏の意味するそれは全く違う。小沢氏の考える脱官僚政治は、霞ヶ関の官僚が持つ「カネ」と「権限」を地方に渡す。つまり地方分権が根本にある。これによって、国庫から地方に渡す金が3〜4割減額できる。だから財源が生まれると言っている。
この小沢氏の地方分権による「財源の捻出」について、筆者は自分の体験から言って納得できる。筆者がボランティア活動を通して知ったのは、地方自治体は、道路建設から保育園の定員まで、国の規格に合わないものは何一つできないことだ。自治体の裁量で行えば、同じ金額でその何倍かの良い仕事ができる。脱官僚政治と地方分権はリンクしており、全て小沢氏の政策には一貫性がある。だからぶれないのだろう。
一方、菅氏は、財源が無いからマニフェストを修正すると言う。それも、財源捻出の努力をした後に言うのではない。自分は財源を危惧したが、小沢幹事長が大丈夫だと言ったと、他人に責任を転嫁したのだ。そして脱官僚は、予算を見ろと言う。街頭演説で小沢氏が「今からでも予算を組み替えられる」と言うと、万雷の拍手が起こったそうだ。国民は、一律10%カットに、財務省主導の影を見て反対しているのだ。
率直に言って、通して聞いていていると、菅氏は一体何を国民に訴えたいのか、さっぱり分からない。街頭演説での現地からのレポートでもそのような生の声があった。菅首相には定見が無いとの印象を多くの人が持ったのではないだろうか。今の日本。「首相がコロコロ代わる」のと、「コロコロ言うことが変わる首相」と、どちらが求められるのか。その答えは決まっているのだが・・・。
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