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れんだいこのカンテラ時評803 れんだいこ 2010/09/07 18:52
【2010民主党代表選中盤戦その2考】
2010.9.6日、民主党は、「9.14民主党代表選」臨時党大会のスケジュールを固めた。会場は東京都港区にあるホテルのコンベンションホールで午後2時に開会。菅直人首相と小沢一郎前幹事長が、それぞれ15分程度の最後の演説をした後に、党所属衆参両院議員による投票と開票を行う。順調に進めば、午後3時半ごろから4時ごろには新代表が選出される見通しとなった。党員・サポーター票と地方議員票は9.11日に郵便投票が締め切られ、開票作業は14日午前、同じホテル内の別の場所で実施し、国会議員票と合わせて発表されることになった。当初、前日の13日に開票され国会議員票とともに14日に公表される予定だったが、事前の情報漏れで国会議員の投票に影響を与えるのを防ぐため変更したとみられる、と云うことのようである。残すところ一週間となったことになる。
9.7日現在、両陣営のつばぜり合いは次第に小沢候補の方が押し切りつつある。マスコミメディアが幾ら虚報を打とうと利かない。何せ、権力の甘い蜜に群がろうとするだけの野合の菅集団と、酸いも甘いも噛み分けヤキの入った年季入りの小沢集団との争いだから地力に差が有る、いわゆる貫目が違う。顎を挙げるのは菅派の方に決まっていよう。しかし、小沢候補の身に危険が迫るので余りに一方的になることは良くない。どちらが勝つか分からないぐらいで雪崩れ込むのが良いのかも知れない。
それはともかく菅陣営の内紛が公然化し始めた。潰走し始める兆候かも知れない。形勢非と見る菅首相は、6日の日本テレビの番組収録で、再選された場合の小沢候補の処遇について「特に選挙の指導が非常に的確だ。得意な分野で活躍していただけたらありがたい」と述べた。これ対して、「小沢派排除」の雇われで任に就いている仙石官房長官、枝野幹事長らが納得せず収拾不能となりつつある。7日午前、仙谷官房長官は、記者会見で、首相から6日夜に「要職起用を言ったものではない」と説明を受けたと明かし、「今からとやかく言う話でない」と述べた。首相を補佐する任の官房長官としてはイタダケナイ発言であるが、マスコミは騒がない。オカシナことである。
だがしかしイケナイ。「仙石シナリオ」は次から次へと破綻する。本日付け産経新聞は「菅伸子・首相夫人 小沢内閣『大丈夫かしら?』」記事を掲載している。この記事は称賛に値する。昨日の毎日の鳥越記事に続く朗報である。これにより読売、朝日、日経の頑迷ぶりが際立つことになった。同記事は、タイトルからすれば菅エールなのだが、記事の中身は菅敗北を見据えての挙党一致論を説いて次のように述べている。
「党がガタガタしていては選挙は戦えないでしょ」、「小沢さんは一緒に話していると穏やかで、ごついとか怖いということは全くない」、「菅と小沢さんのどちらが勝つのがいいのか。本当のところそれは分かりません。でも『二重権力』はよくありません」、「小沢さんが代表選に出たのは彼本人にとってもよかったのではないでしょうか。トップになっておやりになられた方がいいんです」、「実は、冬物の衣類は公邸に持ち込んでいません。代表選後に持ち帰るなんて気分悪いじゃないですか。最後は怨嗟(えんさ)の声に送られて出ていくことも覚悟しています。菅が『もう少し公邸の主でいてほしい』とも思っていません。選挙で負ければ仕方がないでしょ」。
これを敗北宣言と見るか見ないかは自由であるが、信子夫人の見識は高い。「西郷どん用済み論」を平気で唱える菅首相を上回ることは確かだ。れんだいこは既に指摘しているが、こたびの民主党代表選一騎打ちの立役者は信子夫人である。疑似餌人事談合をあわやのところで蹴ったのは信子夫人の慧眼であった。小沢政権は必ず大臣登用するように。小沢陣営は、この言を小沢候補に伝えるように。今後は信子夫人が選挙区を継げばよい。菅は第一秘書になれば良い。
2010.9.7日 れんだいこ拝
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