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2010.9.6(その1) 森田実の言わねばならぬ【831】
平和・自立・調和の日本をつくるために[831]
《今日の一言(1)》民主党代表選序盤情勢の読み方/菅派・小沢派・中間派の力関係/中間派は接戦指向か?/結局はマスコミが決める!?
「アメリカにおいては大統領の統治は4年だが、ジャーナリズムは永遠に支配する」(ワイルド)
大新聞、テレビのニュースは民主党代表選に集中している。私も発言をつづける。
民主党代表選序盤戦は「小沢やや優勢」の状況である。だが、決定的ではない。民主党代表選の行方を決めるのは中間派である。中間派を動かすのは政治ジャーナリズム(マスコミ)である。2009年8月30日の政権交代はマスコミがつくったものだ。
9月4日の各紙朝刊は民主党代表選序盤情勢の分析をしている。私は、すでに、独自の民主党内情報網を通じて得た資料にもとづき「序盤は小沢リード」との分析を発表したが、各紙の分析は慎重である。いちばんすっきりしているのは毎日新聞だ。毎日記事の紹介から始める。
(1)毎日:(国会議員412人の動向)小沢氏一歩リード、菅氏が激しく追う、60人以上が態度未定。「確実」が菅、小沢ともに122。「有力」が菅42、小沢63。合計すると菅164、小沢185。小沢が20以上リードしている。[これは私の読みに近い]
(2)読売:競る国会議員票、党員・サポーター菅氏が先行。[読売記事をよく読むと、国会議員では小沢リード、党員・サポーターでは菅リードである]
(3)朝日・日経:両紙とも「票読み」を発表していない。政策論争中心の報道である。
(4)産経:地方議員へのアンケート結果を発表した。それによると菅50%、小沢23%で菅有利。この背景には「(統一地方選は)小沢氏では戦えない」との地方議員の判断がある。
(5)東京:小沢氏議員票やや優勢、民主代表選100人超未定。[具体的数字は記していないが、毎日の見方に近い]
今回の民主代表選において、私は、中間派の動きを重視している。中間派はマスコミ報道とくに情勢分析の情報を気にしている。これが代表選の勝敗に大きく影響する。
中間派の大勢は「接戦期待」である。菅派は菅氏の大差での勝利を望んでいる。小沢派も小沢氏の圧勝を願望している。だが、中間派の多くは接戦を願っている。民主党が結束を保持するためには、どちらか一方の大勝は危険だと考えている。
序盤戦においては、報道各社の報道姿勢は慎重である。可能な限り公平にやろうと配慮しているように見える。だが、マスコミ内部の知人によると、各社とも代表戦後のことを考えているようである。どちらが首相になるかによって、マスコミへの影響が異なる。某社は小沢優勢との判断に立って人事配置の変更を準備している。
私は、菅政権発足以来、菅首相を厳しく批判してきた。この姿勢はいまも変わらない。しかし、小沢政権ができることは、菅政権の継続以上に危険なことだと考えている。小沢政権ができれば大混乱が起こるおそれがある。無用の混乱は危険である。
両氏の対マスコミの関係が違っている。
菅氏の場合、マスコミ報道には寛容であるが、小沢氏は非寛容である。小沢政権ができると、小沢政権はマスコミへの干渉を強めるだろう。これは非常に危険なことだ。政権がマスコミ支配に乗り出せば、ファッショ政治になる。
同じことが、司法との関係についてもいえると思う。菅政権は司法に対して不干渉の態度だが、小沢政権になったら司法への干渉が強まるおそれがある。政治権力が司法を支配すれば独裁になる。
さらに、小沢政権が誕生したとすると、そのとき小沢氏は政界大編成、政治権力とマスコミとの関係を変革するために勝負を仕掛けるだろう。小沢一郎による小沢一郎のための政治的大混乱である。これは大変危険なことである。
私はとくにこの点において小沢政権の登場に危険性を感じている。
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