http://www.asyura2.com/10/senkyo94/msg/296.html
Tweet |
大阪の皆さん、こんにちわ。
本当に多くの皆さんにお集り頂いたことを、まず心からお礼を申し上げます。
私、あらためて民主党代表選挙に立候補致しました管直人でございます。よろしくお願いしま〜す。
ちょうど一年前に皆さんの力で政権交代を達成して戴き、そしてわたくしの政権が誕生して、ちょうど3ヶ月になろうと致しております。
この間、色々な試行錯誤もありましたけれども、いよいよ皆さんが期待を頂いた政権交代の中で、本格的に民主党の政策実現に向けて、頑張らなければならない、その段階にやってきたと思います。
その新しい、この舵取り役を小澤さんにお願いするのか、あるいは、わたくし管直人に「そのままやれ」と決めて頂くのか、まさに14日の代表戦に向けて、ぜひとも皆様方全員が参加をして、決めて頂きたいということを、心から冒頭にお願いを申し上げます。
さて皆さん、この20年間、この10年間、なにか日本中が黒い雲に覆われているような気がしてなりませんが、皆さん、いかがでしょうか?
色々な事件が起き、色々な社会問題が発生する中で、なかなか青空が見えて参りません。
わたくしは何故こんな、閉塞感に日本が包まれてしまったのか?…多くの原因があると思いますが、あえてひとつだけ挙げるとすれば、戦後のこの日本を引っ張ってきたとされる官僚の皆さんが、従来は、日本のため国民のためを考えて働いていた、それがいつのまにか、役所のため、自分達の天下り先のために、働くようになってしまったことが、この大きな原因だとわたくし考えています。
たとえば、大阪にありました、あの緑十字という、血液製剤では日本一の薬会社がありました。
そしてこの薬会社は、次々と厚生省の薬務局長などを社長に天下りさせました。
そして何が起きたか?
つまり、あの薬害エイズ事件、国民のみなさんの命を蔑ろにしながら、その危険な薬を売り続け、それを許可し続けた。
つまりは国民の命よりも、天下り先の方が大事な行政になったことが、このような事件を生み出してしまったわけであります。
わたくしはこの問題を、取り組んでみて、なんとしても日本の政治を、行政を変えなければならない、その中から、今回のこの民主党政権に至る、全力を挙げての活動をしてきたつもりであります。
そこでみなさん、どのようにすれば日本の今の、この黒い雲を払いのけることができるんでしょうか?
わたくしは、その、払いのけるための経済の政策について、しっかりと今日はお訴えをしたいと思いますので、ぜひ、良くお聞きを頂きたいと思うんです。
これまで、戦後の20年30年、わたくしは山口県の生まれですが、初めて東京に出たのが17歳でした。
まだ、新幹線は走っておりませんでした。
その新幹線が建設され、当時2000億円と言われましたけれども、世界銀行から借りました。
しかし、当時のお金としては大変大きなお金でしたけれども、東京、大阪の新幹線がその後、日本経済に与えたプラスは、何兆円、何10兆円にものぼるんですよねぇ。
そういう時代があったんです。
しかしそれが今から20年ぐらい前から、ここからも遠くない、本州、四国に3本の橋がかかりました。
全国に97の飛行場が造られました。
しかし、それらが本当に、日本経済を引っ張ることに、どれだけ役に立ったでしょうか?
政治家も、自分の地元に飛行場を造りたい、橋を造りたい、分りますよ。
しかし、そのことが、ただ橋を造った費用だけが地元に落ちるのか、日本経済全部を大きくしていくことに役立つのか、そこを考えない政治家ばかりになってしまったことが、この公共事業偏重の、1980年代以降の無駄が、公共投資になってしまったんですよ。
その次誕生した、小泉、竹中路線はどうでしたか?
とにかくリストラさえすれば、企業の収益が上がるから日本は良くなると言ったでないですか!?
しかし現実はどうですか?
格差が拡大し、リストラされた皆さんは失業するか、良くても非正規雇用に変わらざるを得ない。
つまりは、会社はリストラによって儲かったかも知れないけれども、社会はリストラによってズタズタにされたんじゃないですか!
わたくしは竹中さんに言ったんです。
企業はリストラできるかも知れないけども、国は国民をリストラできないと言う事を忘れてたんでないですか!…と言ったら、渋い顔をしておりました。
わたくしが申し上げている「第三の道」と言うのは、この公共事業偏重でもなく、このリストラ偏重でもない、まずは経済を成長させ、雇用を生み出す…その政策を柱に据えて、来年度の予算を、今編成を始めたところであります。
具体的に言いましょう。
雇用をどうやって生み出すか?
働いてもらいたいと思ってる事業所、無いわけじゃないんですよ。
介護の事業所、保育の事業所、中小企業…しかし余りにも給料が安すぎるために、介護の仕事には 就いても結婚もできない。
中小企業は、どういう会社か良く分らないから、働こうとなかなか若い人ができない。
こういう、需要はある、潜在的な仕事はあるところに、しっかりと雇用を繋げていく。
京都のジョブパークというところに、先日行って参りましたが、若い人を、そういうとこに繋げていく…まさに雇用の創造、雇用のミスマッチをなくして行くことが、ひとつの大きな柱であります。
そしてもうひとつは、日本は省エネのエネルギーも、環境のエネルギーも、世界の中でトップクラスなんです。
先日、北九州に、リチウム電池を作ってる会社に行って参りました。
アメリカから、補助金を出すからアメリカに工場を移さないか?…と、オバマ大統領に言われたそうですが、昨年私たちの政権で、日本に低炭素の環境産業が、そのまま新たな工場を作ってくれたら、最初の費用の3分の1程度は出しましょう…と言ったら、わかった、日本で工場を作りますと言って、新しい従業員を雇い入れてくれておりました、
こういう形で、雇用を生み出すこと、これは単に給料をもらえるだけじゃありません。
雇用がないということは、社会に出た皆さんにとって、自分の居場所すら無くなってしまう…なんとしてもそのことを、改めて雇用から経済を立て直し、そして財政を立て直し、そして介護などに力を入れることで、社会保障を立て直す、この一体の仕事を、好循環になるように、ぜひともわたくし、管直人にやらせて頂きたい、そのことを、お願い申し上げたいと思います。
そして、経済の問題で言えば、さらにアジアとの関係もあります。
アジアは今、ちょうど日本で言えば1960年代の高度成長なんですよ。
日本が得意とした高速道路や、得意とした新幹線などを欲しがってるんですよ。
思い切ってお金を貸して、思い切ってその技術を提供しようじゃありませんか。
インドのあるわたくしの知り合いが、管さん今1兆円、日本からお金を貸してもらえれば、金利は8%ぐらいあるから、10年経てば倍、いや為替が上がってくれば、3倍、5倍にもして返すことができるから、1兆なんて言わないで、10兆でも20兆でも、お金を貸してくださいよ…と言ってきたんですよ。
残念ながら、この20年間の日本の政府は、そういうことに対して、たいへん臆病で、何もやってこなかったために、ヨーロッパ勢や他の国にどんどん、そういった、中国、インドのマーケットを取られてしまってるんです。
どうでしょう皆さん、多少のリスクがあっても、こういう国々にお金を貸して、
インドに中国に、あるいはアメリカにも、東京大阪の新幹線、あのリニアモーターも持って行ってですね、世界に日本の技術力を見せつけたいと思いますけども、皆さん、賛成してもらえないでしょうか?いかがですか?
どうか、こういう形で日本の経済を立て直す、その今や、準備が着々と整えつつあります。
あの、国土交通大臣の前原さん、彼は「鉄ちゃん」と呼ばれていて、鉄道マニアですよね。
原口君は地デジ地デジで世界中を駆け回ってます。
トップセールスを、そういう若い大臣にどんどんやってもらって、日本の技術力を世界に示して行く、いよいよこれからが本番だと、このように改めて申し上げたいと思います。
そこで、そろそろ時間ですので最後にもうひとつだけ申し上げたいと思います。
わたくしは、日本の政治にとって一番重要なことは、国民が政治に参加をできることだと思っております。
自治体では、たとえば橋下知事など、皆さんの力で作られました。
しかし総理大臣は、なかなか自分達の手で作ったという実感が持てないんですよね。
そういう意味では、政党というのは国民の皆さんが、政治に参加する上で、一足飛びに国政に参加しにくいときに、政党と言う場を自分達のものとして、利用して活用したい。
意見を言い、そして政治に参加をする。
ちょっぴり堅い言葉で恐縮ですが、社会的な公共財…つまり共通の広場だと思うんです。
それには、政党の運営もオープンにして、この代表戦のようにオープンにして、そして資金の活用もオープンにして、誰もが参加を出来る政党にすることが、わたくしは二大政党で日本を運営する上での、少なくとも必要な条件であると、このように考えているところであります。
そう言った意味で、わたくしがこの代表を継続して務めさせて頂く時には、内閣では経済政策を中心に頑張り、党ではクリーンでオープンな政党をしっかり作り上げ、復活した政調会のもとで、皆さんの意見もしっかりと受け止められる、そういう政党にしていくことを、お約束を申し上げて、わたくし管直人のお訴えとさせて頂きます。
どうもみなさん、ご清聴ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK94掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。