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2010年09月07日
テレビを殆ど観ない筆者も、流石に参議院選後の小沢一郎の去就を知る為に出来るだけ、21時のNHK「ニュースウオッチ9」と22時チョイ前から始まるテレ朝「報道ステー
ション」は視聴するようにしている。
NHKは超親米で元ワシントン支局長、その後ニュースウオッチ9の編集責任者を務めた後、ついにはキャスターとしてまで隷米路線をひた走る政治的信条を抱える人物とみていた。当然キャスターとしても、日米同盟の対等な深化を主張する小沢一郎を愉快に思っていない人物なことは確かだ。当然、今回の民主党代表選においても反小沢の論調で基本的に菅直人現代表を支持する姿勢をそこはかとなく漂わせていた。
大越は番組において、小沢一郎生出演で一太刀浴びせようと目論んだようだが、格の違いで小指で捻られ、あっさり返り討ちにあった。その後も、善良なるトッチャン坊や風貌で菅直人ヨイショを続けていた。しかし、今夜の大越の表情をじっくり観察してみると、明らかに元気がなくなり、暗い表情になっているのが良く判った。
次にプロレス実況アナで名を馳せた軽佻浮薄イメージの古舘伊知郎の、「報道ステーション」における表情も論調も一変した。
昨日までは「菅直人支持、反小沢一郎」に徹していたこの男が、中立的論調を語り出した。民放の場合、NHKとは意味合いが違う場合があるだろうが、政権を取るであろう政治家へのネガキャンと思われる論調をいつまでも続けることへの配慮が生まれた と見るのが自然だろう。
小沢政権樹立後、小沢のマスメディアに対するスタンス如何では、放送法を厳しく適用される事で、どれ程の経営的被害を被るか計り知れないのだ。
NHKの大越にせよ、報ステの古舘にせよ、「民主党代表選の雌雄がどちらかに決した」情報をキャッチアップしたからこそ、報道スタンスを微妙に変更し始めたのである。
勿論、小沢一郎の代表選勝利が動かないものになったという確たる情報が彼らにも齎されたということだ。
さて、その次に菅直人の敗北を印象付ける情報が菅直人ご本人の口から発せられた。(笑) 菅直人は選挙に勝った場合、挙党一致の態勢で小沢一郎を適材適所の要職について貰うなどと「ほめ殺し」を示唆したことである。
腐れマスメディアの解説によると、「小沢氏の要職起用で代表選後の挙党態勢を目指す姿勢をアピールし、態度未定の議員を取り込む狙いがあるとみられる。」とか「首相は収録後、番組での発言について『小沢氏の議員としての資質について一般論を述べただけで、代表選後の人事には言及するつもりはなかった。要職起用と受け止められたら、本意ではない』」など色々とフォローしているが、事実は違うだろう。
菅直人の発言は何を隠そう、小沢一郎への「あうんメッセージ」と読み解く方が自然だ。つまり、敗色濃厚の気配を野鼠よろしく感じ取ったからではないのか。
その為の保身「逆櫓の路」(逃げ道を用意して闘う)を開いたと考える方が素直に聞ける言葉である。なにせ、僅か10日ほど前には、仙谷・枝野を売り払おうと鳩山と談合した男である。今度は、敗戦後の保険を掛けたつもりなのだと思う。
一方、小沢一郎は四国で「「最終的に総理大臣がこういう方針で行きたい、と言えば不可能なことはない。政治生命をかけて、私自身の命をかけて、みなさんとのお約束を必ず守る」と不退転の決意を述べている。この小沢一郎と菅直人の雲泥の差に気づかぬ議員・党員・サポーターが多数と云うことはあり得ない。
一旦、菅首相支持を打ち出した旧民社党系グループも支持を撤回、あらためて協議することになった。正直、これ以上マスメディアも小沢ネガキャンに与することは経営基盤を揺るがす事態になることを肝に銘ずべき時期に来ているような感じだ。
筆者としては最後まで翼賛報道で信頼を貶めて欲しいものだが、敵に塩も送っておこう(笑)
菅直人の発言は時事と朝日でニアンスが異なるので、二社の記事を参考引用しておく。
≪ 小沢氏の要職起用示唆=陣営から批判も−菅首相
菅直人首相は6日夜、日本テレビの番組収録で、民主党代表選で再選された場合の小沢一郎前幹事長の処遇に関し、「特に選挙の指導は非常に的確だ。すべての議員が得意な分野で働けるような体制が挙党態勢と思っているので、小沢さんにも得意分野で活躍してもらえればありがたい」と述べ、選挙関連の要職に起用する考えを示唆した。
首相としては、小沢氏の要職起用で代表選後の挙党態勢を目指す姿勢をアピールし、態度未定の議員を取り込む狙いがあるとみられる。ただ、再選支持派からは「もう勝ったつもりでいると思われる。なぜこのタイミングで言うのか分からない」と批判の声が上がった。陣営内には「脱小沢」路線の継続を求める意見もあり、首相の発言は波紋を広げそうだ。
収録で首相は、小沢氏について「本当に大きな政治家で、与野党を超えてこれだけ経験と、ある意味での見識を持たれている政治家はいないのではないか」と評価。その上で「わたしも選挙が終われば協力することを約束しているので、(約束に沿って)やっていきたい」と語った。
一方、小沢氏は同日夜のTBSの番組で、自身が代表選で勝った場合の政権人事について「鳩山由紀夫前首相も菅さんも皆で協力した体制をつくらないといけない」と強調した。首相の発言に関しては「一兵卒でも全面協力する」と述べた。(時事通信)≫
≪「小沢氏、得意分野で活躍を」 首相、起用問われ発言
菅直人首相は6日夜、日本テレビの番組収録で、小沢一郎前幹事長について「すべての(党所属)議員が自分の得意な分野で働ける態勢を作ることが挙党態勢 だ。小沢氏にも得意な分野で活躍していただければありがたい」と述べた。民主党代表選後の内閣改造・党役員人事で、小沢氏を要職に起用すると受け取られかねない発言だ。
首相は6月の政権発足以降、「脱小沢」路線を掲げて小沢氏本人を要職から遠ざけてきただけに、今回の発言は、代表選で菅氏を支持している「非小沢」系議員に波紋を広げそうだ。
番組内で首相は「(小沢氏とは)選挙が終われば協力しあうことを約束している」と説明。小沢氏について「大きな政治家で、これだけの経験と見識を持った政治家はいないのではないか。決断力があり、特に選挙の指導は非常に的確だ」と評価した。その上で、司会者から内閣の要職に起用するかを問われ、「得意な分野で活躍していただければありがたい」と答えた。
ただ、首相は収録後、番組での発言について「小沢氏の議員としての資質について一般論を述べただけで、代表選後の人事には言及するつもりはなかった。要職起用と受け止められたら、本意ではない」と、周辺に釈明した。
一方、小沢氏は6日夜、TBSの番組に出演し、首相の番組発言について問われると「ポストは別にして、一兵卒でも、結果がそうであれば全面協力する」と 述べた。
(朝日新聞) ≫
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