http://www.asyura2.com/10/senkyo94/msg/283.html
Tweet |
民主党代表選は中盤戦に入り、土日の街頭演説で直接対決した首相、菅直人と前幹事長、小沢一郎の両陣営はそれぞれ水面下で支持拡大を図った。地方議員、党員・サポーターは大半が投票を終えており、今後は1224ポイント中、824ポイントを占める国会議員票の行方が焦点となる。(船津寛)
6日夕、衆院第1議員会館1018号室に民主党の1年生議員9人が急(きゅう)遽(きょ)集められた。
「すいませーん。遅くなっちゃって…」
こう言いながら入室した小沢氏は満面の笑顔で愛(あい)嬌(きょう)をふりまいた。
集められた中にこの日の“ターゲット”が何人かいた。代表選で小沢支持か菅支持かをなお明確にしない「中間派」議員だ。
小沢は饒舌だった。ねじれ国会への対応を聞かれると「自信がある。自民党議員の中には生まれた時から知ってる奴もいるんだ」と胸を張った。「小沢さんを支持表明したら袋叩きにあった」と話す議員には「ごめんね、迷惑かけて…」と気遣った。
その後、別の1年生議員8人とも面談した。ある中間派の議員は面談後、「説得力のある話で感激した」。小沢の“微笑作戦”はじわじわと功奏している。
小沢の動きは地方でも活発さを増した。
小沢の地元・盛岡市のホテルでは6日夜、「小沢一郎総理の実現で日本一新を目指す県民集会」が行われ、約1800人が集まった。岩手県は山梨、滋賀両県と並び、衆参両院議員を民主党が独占する金城湯池。「代表選で菅首相に票を入れる人はほとんど0%」(県連関係者)とされる「小沢王国」でもある。
県内の各種団体が顔をそろえた集会の目的は足下を固めるだけではなかった。小沢陣営の県議らは岩手を除く東北全県の党総支部にまで出向き、「中間派」の取り込みに乗り出している。集会はこうした戦術を盛り上げる狙いもあった。
集会の代表世話人を務めた岩手県知事、達増拓也は「今、小沢さんが首相でないことが異常事態だ」と言い切った。
菅陣営も「中間派」の動向に神経を使っている。
「世論を敵に回すのか」
ある1年生議員は6日、菅陣営の選対幹部からこんな電話を受けた。「万が一世論に背を向けて小沢に入れたら、党は立ち行かなくなるぞ。国民に選ばれた議員だということを忘れるな」とも恫喝された。
別の新人議員は代表選告示後、菅支持の閣僚3人から「勧誘」の電話を受けたという。
菅自身は6日の日中、官邸から一歩も出なかったが、日程の空白が目立った。「官邸の電話を使って新人に投票依頼をしている」とみた小沢陣営はさっそく党選管に抗議した。
国土交通相、前原誠司は6日午後、議員会館で旧民社党系グループ(民社協会)幹部の事務所を回った。約30人が所属する同グループは代表選への態度をいまだ明確にしていない。
そしてついに前原は民社協会会長、田中慶(けい)秋(しゆう)から「(菅支持の)方向でまとめたい」と前向きな言葉を引き出した。菅陣営幹部は「旧民社系は山から降りてきたな」と手応えを口にした。
ある小沢陣営幹部はこう分析する。
「地方議員は菅で決めているところは菅で変わらないし、小沢のところは全部小沢だ。やっぱり鍵は国会議員票なんだ」
激しさを増す多数派工作を横目に、ある中間派の新人議員はつぶやいた。
「僕はどちらの会合にも行かないし、どちらに入れるかも言わない。でも態度表明しないのは辛い…」
(敬称略)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100906/plc1009062329014-n1.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK94掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。