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2010年9月3日 掲載
この愚問愚答を見て心底から絶望
日本記者クラブの公開討論会を視聴してアキレた心ある庶民
●日本を代表する新聞記者のお粗末過ぎる知能の程
これが日本を代表する新聞記者たちの質問か――。2日、都内で行われた日本記者クラブ主催の公開討論会での小沢、菅両候補に対する朝毎読など大マスコミ記者の質問のお粗末さは目を覆いたくなるほどだった。その最たるものが小沢への「政治とカネ」問題追及だ。前半の討論の場で、菅は「クリーンでオープンな政治を目指す」と述べるにとどめ、直接的な批判は避けた。ところが、記者のほうから、こんな誘導質問が飛び出した。
「古い政治とは、小沢氏に体現されているということか」
これにわが意を得たとばかりに菅は「小沢さんの政治のあり方は、やはり、資金的な強さ、あるいは仲間の数の多さ、そういうお金と数の原理が色濃くある……」と畳み掛けた。
ある記者は、小沢に対し、こう切り出した。
「まずは、政治とカネの問題からお聞きしなくてはなりません。ご覚悟ください」
この後、カネがらみの質問が延々と続いた。
「検察審査会での強制起訴の判断が出たとき、首相として同意するのか」「国会での証人喚問、政治倫理審査会での釈明が行われていない」……。これに対し、小沢は訴追に関しては「逃げません」と強調、国会での説明責任に対してはこう反論した。
「1年余りの(検察の)捜査の結果、実質的な不正な犯罪事実は何らないということが証明されたものと思っている」
はっきり言って、聞いているほうがウンザリするような中身のない質問の連続だった。
●この国はいよいよ終末にある
この討論会に出席した政治評論家の本澤二郎氏がこう嘆いた。
「同じことを何回聞けば気が済むのか。約1時間の質疑応答のうち、政治とカネの問題に半分ほどが費やされてしまった。小沢氏のイメージダウンを狙ったとしか思えないような状況でした。この問題を突っ込むのなら、自分たちが調べ上げた新事実を突きつけるぐらいのことをしたらどうですか。経済政策をはじめ政策論争が争点となっている時に、ネチネチとした小沢攻撃を見せられた視聴者、有権者はこの国のジャーナリズムのレベルの低さにア然としたはずですよ」
たしかに、その通りだ。政権を担当している菅は最大の政策課題として「1に雇用、2に雇用、3に雇用」とブチ上げている。しかし、就任から3カ月近く、進行する円高・株安の前になす術がなかった。国民は、この政権の経済無策をまざまざと見せ付けられた。
ところが、記者たちはこの点の追及は甘い。「代表選をめぐるゴタゴタもあったせいか、政府あるいは日銀の対応が非常に遅い」といった程度だ。効果的でドラスチックな経済対策を聞き出そうとするわけでもないし、官僚の言いなり体質を改めるでもない。
経済対策では小沢のほうが、はるかに刺激的だった。円高単独介入に言及する一方、公共事業などの新たな財源として「無利子非課税国債」の導入検討を表明した。そのあたりをもっと聞き出せば、面白い展開になるのに、それはしない。
有権者が望まないことばかり執拗に追及し、聞き出してほしいこと、とことん討論してほしいことは中途半端。こんな公開討論会は意味がない。せっかく政権交代を果たしたのに、メディアはまだこのレベル。絶望的である。この国はいよいよ終末か。
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