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郵政関係者が稲村公望氏の生還を祝う
2010年09月06日09時33分 / 提供:PJニュース
前列左から2人目が稲村元理事(撮影:高橋清隆、2010年9月2日)
【PJニュース 2010年9月6日】総務省政策統括官や日本郵政公社常務理事を歴任し、小泉政権下で郵政民営化に抗議して辞職した稲村公望(いなむら・こうぼう)氏(61)の生還を祝う会が2日、東京都内で開かれた。稲村氏は3月下旬、会合から帰宅後に倒れたが救急処置によって一命を取り留めた。日本郵政ガバナンス問題調査専門委員会の中間報告が出た夜だけに、憶測を呼んでいた。
祝う会は「生きる喜びを味わう会」の名称で開かれ、元日本郵政公社の職員13人が稲村氏の実直な生き方をたたえた。前向きな名称になったのは、「お葬式みたいになるのは嫌だから」(稲村氏)。参加者一人一人が主役との意味もある。
現在リハビリに励む稲村氏が、倒れた状況と処置の経緯を説明。その後、参加者が1人ずつ、言葉を贈った。危篤の連絡を受けたときの衝撃を涙ながらに語る女性も。稲村氏は職場で「お父さん」と慕われていた。男性の一人は、米国大使館への抗議に同行した体験を明かした。
「『おい、行くぞ』と声を掛けられ、びっくりした。厳しい検問を通って中に入ると、英語でまくし立てるので、勇敢だと思った」。決して偉ぶることのないトップの意外な一面を見たそうだ。
郷里が稲村氏と同じ鹿児島県・徳之島の男性は、エレベーターで一緒になった思い出を話した。「新人だった僕にとって、稲村さんは雲上人でした。上司が徳之島出身と紹介すると、無視したまま。扉が開いて出ていくとき、こっちを見て一言『きばれよ』。しびれました」
1つの職場だったある部署も、「4分社化」(持ち株会社を入れて5社)で今はばらばら。集まった同僚たちは郵便事業会社や日本郵政などに分かれ、同じ日本郵政ビル内にいても行き来できない。セキュリティー上の理由で、別種のIDカードを持たされている。郵便局が3つの間仕切りで分けられていた根源がここにある。
7月の参院選の前後、ATM障害やゆうパックの遅配が宣伝された。稲村氏は言う。
「グループ内のトラブル急増には、職員同士のつながりが希薄になったことが背景にあるのではないか。同じ職場がパーティションで仕切られ、こうして一緒に交流することもできないと聞く」
会場の壁には、参加者が持ち込んだ逓信旗が飾られていた。民営化以降、あまり見なくなったが、職員全員が一つになれる象徴である。集合写真に収まる彼らが家族に見えた。【了】
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パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆
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