http://www.asyura2.com/10/senkyo94/msg/164.html
Tweet |
http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain
れんだいこのカンテラ時評801 れんだいこ 2010/09/05 19:42
【2010民主党代表選中盤戦考】
2010民主党代表選は殊のほか収穫が多そうだ。一つはスパリ代表選そのもので、菅首相の続投か小沢の最期の御奉公かを廻って堂々たる権力闘争となっていることである。久方の党内二分の関ヶ原的闘争であり、こういう活力を持っている党は民主党しかないと云う意味で間接的に民主党自体の格好の宣伝戦にもなっている。大いにやるべきであろう。こう見立てるべきところ、民主党のコップの中の争いであり、円高株安の時局がら相応しくない云々の声もあるようであるが為にする批判でしかない。マスコミの場合は意図的故意に、ノンポリの場合にはノンポリ故の意見であり聞き流すが良かろう。二週間なんかすぐ経つ。とやかく云う方がオカシイ。
聞くところによると、公開遊説会が9.4日、東京新宿駅西口街頭で、9.5日、大阪大阪梅田駅街頭で開かれたが鈴なりの人出だったと云う。大いに注目され関心が持たれていると云う証拠であり結構なことではなかろうか。9.9日、札幌大通駅街頭にても行われると云う。この頃には勝敗の帰趨も決まっているであろう。この流れを作ったのは菅首相の夫人・伸子氏であり、小沢政権が誕生した場合には、目玉として無任所大臣・菅伸子が登用されてしかるべきであろう。誰か、この意見を届けてくれまいか。菅首相は「暫く蟄居」を云い渡される番であろう。
政治は本質的に権力闘争である。議会制民主主義に於いては、首相の座イスを廻る争いはその最高形態である。なぜか。それは、時の政治課題をどう処理するかを廻る最高指導者を選出するからであり、政治責任の究極となる。いわゆる指導者論の問題である。故に、ゆるがせにして良い訳がない。指導者によって政治質と政治局面が大きく変わるのであり、誰がなっても同じと云う事は有り得ない。
これを思えば今、民主党が政権与党として首相職を視野に入れながら党の代表選を闘っている姿は至極真っ当なものであり、故に正々堂々とやり抜いて貰いたい。「大いにやれ、質し従来型の金権絡みであったり、ポスト釣り抗争に堕して貰いたくない」、これが世論となるべきではなかろうか。よって、マスコミメディアの意図的故意の「民主党内の恣意的な権力争い」視する報道は無視すれば良い。彼らの言論は現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義によって操作されており、意図的故意の歪んだ報道を得手としている。偶然である訳がない。我々は何度も騙されない。
こたびの民主党代表選は他にも副産物が生まれている。菅首相の「私の政治の原点論」によってロッキード事件が採り上げられたことにより、ロッキード事件、田中角栄が俄かに回顧され始めている。これはとても良いことである。これを引き起こした菅の弁を高く評価すべきであろう。次第に判明する菅政治は空疎且つ愚昧なものでしかないが、どこか憎めない愛嬌がある。ロッキード事件、田中角栄持ち出しもそうで、菅の政治史上に残る功績となろう。当人の思惑は批判する為に持ちだしたのであるが、そこが菅のご愛嬌だろう。
既に、脳科学者・茂木健一郎氏がツイートで「田中角栄論」を書きつけている。これによれば、そこで角栄を28文節に分けて語っており、最期の28文節は、「人間は、過去を振り返り、反省することで、未来への指針を得ることができる。日本の国の将来を、小学生の学級会のような幼稚な『正義』で危うくしてはならない。今こそ、田中角栄さんをめぐる一連の事態は一体何だったのか、真剣に検討すべき時期が来ているのではないか」と語っている。
(ttp://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/839.html)
その通りである。今まで立花隆式角栄論で騙されてきたが、そろそろその迷妄から醒める時ではなかろうか。胡散臭いのは角栄ではなく立花の方ではなかろうか。何が「知の巨人」であるものかは。正しくは「知の虚人」とすべきである。立花史観の登場以来、マスコミメディアは、被疑者を検察以上に容疑者扱いし犯人扱いする風潮が生まれ、今日に至っている。マスコミの正義が大きく変質したことを見て取るべきだろう。現下の小沢パッシングはその延長のものであり、「古い思考様式」として決別すべきであろう。マスコミメディアの任務は、それぞれの眼力による評こそ命であり、全社軌を一にした弾劾評論なぞ評論とは云わない。単に御用聞き政論でしかない。
もう一つの副産物は、これまた菅が述べたらしい「西郷隆盛論使い捨て論」により、幕末維新、明治維新が回顧され始めていることである。首相たるものが歴史に通じておくのは絶対必要要件であり、これを持ち出した功績は大きい。問題は、菅式「西郷隆盛論使い捨て論」の是非であるが、菅が西郷どんをそのように見立てしていることが分かっただけでも収穫である。そういう意味では、菅首相にはもっと能弁して貰った方が良い。彼が首相職に相応しい人物であるかどうかが自ずと透けて見えて来よう。
他にも副産物がある。検察審査会論、首相の在任中の訴追論等、従来の未考察課題が生まれている。これらに通じておくのも悪くはなかろう。してみれば、2010民主党代表選は殊のほか収穫が多いと云うことになる。このまま投開票に向かえば歴史に残る名代表選だったと云うことになるのではなかろうか。「能弁・菅対訥弁・小沢」の図式で、これまでマスコミにさほど登場しなかった小沢の実像が広く知れ渡ることになった。これも収穫だろう。
民主党員がどう判断するのかは分からないが、菅続投を選択したとしたなら、この党はオワである。菅が名人的芸で小沢を上手に引き出し、小沢政権誕生に力を貸したとするならば、最期までヤキモキさせてそうなったら、これは神技であると云うことになろう。歴史は実に面白い。
2010.9.5日 れんだいこ拝
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK94掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。