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民主党代表選は、菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)が大接戦を演じたまま、最初の週末を迎えた。世論で優位に立つ菅首相と議員票で先行する小沢氏という構図。国民不在の権力闘争ともいわれているが、どちらが「首相にふさわしい力があり」、そして「代表選で勝つ」のか。専門家に能力別に解析してもらい、動向を徹底分析した。
代表選序盤は、「政治とカネ」「財源論」「ねじれ国会」などが争点として浮上し、首相を選ぶ判断材料が提供されつつある。ただ、どちらも国のグランドデザインや宰相たる器を示すには至っていない。
そこで、夕刊フジは首相にふさわしい要素として6つを抽出し、選挙プランナーの三浦博史氏と政治ジャーナリストの角谷浩一氏に5段階で評価してもらった。
■1.政策実行力
首相としての評価はこれに尽きるのだが、決断力やリーダーシップを基準とした。市民運動家上がりで、厚生相時代には官僚に薬害エイズを認めさせた菅首相と、与党自民党の幹事長に最年少で就き、長く政界の中心にある小沢氏。どちらが優れているのか。
三浦氏は〈菅1小沢4〉、角谷氏は〈菅3小沢4〉と、ともに小沢氏が上位。三浦氏は「菅首相は短期間でブレて迎合する。消費税がいい例だ」と理由を語った。
■2.ねじれ国会対応
どちらが勝っても参院で野党が過半数を握る状況は変わらず、政権が立ち往生するリスクは続く。菅首相は政策ごとの部分連合、小沢氏は連立組み替えを示唆している。評価は三浦氏〈菅1小沢4〉、角谷氏は〈菅2小沢4〉だった。角谷氏は「少なくとも、菅首相に公明党はレッドカード。組むわけがない。第3極も巻き込めない。小沢氏はチャンネルが多い」と話した。
■3.世論
政権運営は、世論の支持なしでは行き詰まる。こちらを獲得する能力は三浦氏〈菅2小沢1〉、角谷氏〈菅4小沢3・5〉だった。内閣支持率は上昇傾向で、「どちらが首相にふさわしい」でも菅首相が圧倒しているが、その数字と違い、接戦だ。
三浦氏は「内閣支持率が上がっているのは『絶対、小沢氏を首相にするな』という人がいるため。積極的に支持している人は少ない」と解説した。
■4.性格的魅力
首相は連日、国民の目に触れる。人を引きつけるカリスマ性も必要だ。一般には菅首相は「イラ菅」「野心家」とされ、小沢氏には「独断専行」「無口」との評がつきまとう。三浦氏は〈菅3小沢3〉、角谷氏は〈菅2・5小沢2・5〉。どっちもどっちか。
三浦氏は菅氏を「イラ菅といわれるが、みんなイライラすることがある。奥さんが強くて人間くさいのは悪くない」とし、角谷氏は小沢氏を「周囲が思っているよりは気さく。でもそれが伝わらないという意味ではダメ」と評した。
■5.クリーン
代表選では小沢氏の「政治とカネ」が争点となり、世論にも直結しているだけに、三浦氏は〈菅4小沢1〉、角谷氏が〈菅4小沢2〉とした。
■6.選挙手腕
どちらが当選したとしても、民主党の次期衆院選の顔になる可能性が高い。それを踏まえ三浦氏は「菅首相は参院選前に誰にも相談なく消費税を言いブレた。小沢氏は昨年の衆院選も今年の参院選も、自分が辞めないと民主党の支持率が上がらなかった。自分では戦えず手腕が退化している」として〈菅3小沢3〉。
角谷氏は「小沢代表の07年参院選で民主党は圧勝、菅代表は今年の参院選で惨敗した。代表選の戦績も菅首相は3勝4敗、小沢氏は3戦3勝だ」として〈菅2小沢5〉とした。
以上を踏まえ両氏とも「首相としては小沢氏のほうが力量が上」としたが、代表選の勝敗予測は割れた。代表選は党員・サポーター300票、地方議員100票、所属国会議員412人が各2ポイントで824票の計1224票で過半数を取った側が当選する。
三浦氏は、菅首相が党員サポーターの7割に当たる210票、地方議員40票、国会議員190人の380票で計630票を取り、勝利とした。
「世論調査の差が大きすぎる。党員・サポーター票は選挙区ごとの総取りで、得票率51%が必要だ。小沢氏が取れるところは岩手などごく少数に限られてくる。労組などの組織が小沢氏を支える可能性が高いので、地方議員票はやや小沢氏有利。国会議員は現状で160対185。中間派67人の多くは旧民社党系。ポスト次第で傾くだけに、現職官邸の強みを発揮して、菅首相が半数近い30を取る」
角谷氏は「サラリーマンへの街頭調査で『どちらが首相にふさわしいか』は7割近くが菅首相なのに、『どちらが勝つと思うか』という設問では7割近くが小沢氏。イヤだけど力があることは認めている証拠だ。菅首相によるネガティブキャンペーンに嫌気がさしている人も多い。仕事ができないと分かっている菅首相よりも、小沢氏の閉塞感を打破する爆発力に期待する声が高まっている」として、小沢氏が党員・サポーター票4割、地方票45票と劣勢ながら、国会議員6割の247人494票の計659票で大逆転勝利とみる。
ギリギリの戦いなのは、間違いないようだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100904/plt1009041302000-n2.htm
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