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◇地方議員・党員・サポーター票巡り攻防
民主党代表選(14日開票)が告示され、道内でも国会議員らを中心に、「次期首相」の座を巡る選挙戦が熱を帯びている。民主党道連所属の国会議員は、菅直人首相と小沢一郎前幹事長の支持がほぼ拮抗(きっこう)するとみられ、焦点はポイント数で約3分の1を占める地方議員や党員・サポーターの票。投票は郵送方式で、締め切りは11日と早いため、両派は支持拡大へ向けて道内を二分した激しい攻防を展開している。【岸川弘明、斎藤誠、渡部宏人、坂井友子】
◇続投で政権安定−−菅派
「ぜひ菅さんにご支援を頂きたい。(国会)議員の数では(小沢氏に)若干負けているようだ。国民の世論が、この代表選に決着を付けることになる」
菅首相の側近、荒井聡国家戦略担当相(衆院道3区)は4日夜、札幌市内で講演し、後援会員らに呼びかけた。
荒井氏の事務所では、菅首相再選を呼びかける文書約1100通を発送。事務所の担当者が電話で「菅首相はまだ在任3カ月。今は政権の安定が望まれている」と訴える。
菅首相の選対事務総長、鉢呂吉雄衆院議員(道4区)も4日、札幌市手稲区の後援会員を集めた会合に出席するなど、菅氏の支持拡大に取り組んだ。荒井氏ら5人連名で顔写真も載せた文書も作成し郵送した。鉢呂氏の秘書は「(党員・サポーターの)9割は『菅』と書く」と自信を見せる。
◇腹くくって進む−−小沢派
「うちは小沢さん支持で表に出ている。腹をくくって進むしかない」。小沢氏の推薦人に名を連ねる三井辨雄道連代表(衆院道2区)の事務所では、秘書が手分けして選挙区の党員・サポーターを戸別訪問している。
ただ、「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏の出馬には批判が強い。秘書は「電話より直接出向く方が思いが伝わる。三井に(票を)入れると思ってくださいとお願いしている」と話し、批判をかわす苦労もうかがえる。
小沢グループの松木謙公衆院議員(道12区)事務所では、戸別訪問、電話かけを実施。松木氏は地元入りできないが系列市議らに自ら電話を入れ、「おやじ(小沢氏)をよろしく」と票固めに余念がない。
◇総支部は自由投票
支持を鮮明にする国会議員の思惑とは裏腹に、総支部での支持一本化は難しそうだ。
小沢氏を支持する鳩山由紀夫前首相の地元の9区総支部は4日、苫小牧市で常任幹事会を開き、「自由投票」を確認した。鳩山氏から小沢氏支持を呼びかける党員・サポーターへのメッセージが届いたものの、賛否が分かれたためだ。支部代表代行の滝口信喜道議は「鳩山さんと足並みをそろえる」と話すが、幹事長の田村龍治道議は「小沢さんを再び推す鳩山さんの行動はわかりにくい」と批判。鳩山氏の連合後援会も、対応は固まっていない。
松木氏の地元の12区総支部は、党員には後援会員のほか、労働組合員もいることから、「それぞれの考え方を尊重しよう」と申し合わせた。荒井氏の地元の3区総支部も「支持者にはいろんな考えの人がいる」と、党員に判断を委ねた。
一方、党員やサポーターが多数いる労組陣営も支持をはっきりさせていない。連合北海道は「対応は産業別労働組合で決める」との立場。自治労道本部は支持を決めないことにした。背景には、菅首相の政見で「人事院勧告を超えた(公務員の)人件費削減」が盛り込まれたことへの不満もあるとみられる。
◇国会議員票は拮抗
民主党道連所属の国会議員16人のうち、菅首相支持は5人、小沢氏支持は5人。残る6人は未定か表明していないが、国会議員票は二分しそうだ。
菅首相支持の荒井氏は新党さきがけ時代からの側近で、菅政権では道内で唯一入閣。旧社会党系グループの鉢呂氏は昨年の代表選で岡田克也外相を支援したことなどから小沢氏と距離があり、菅首相の選対事務総長に就任し、陣頭指揮を執る。
首相補佐官の小川勝也参院議員(道選挙区)、逢坂誠二衆院議員(道8区)も菅首相支持を表明。小川氏は「数カ月間、菅首相を支えてきた。志を折ることはできない」と話す。
一方、小沢氏支持の鳩山氏は、民主、自由両党の合併を最初に仕掛けた間柄。三井氏は、小沢氏が幹事長時代に党国対委員長代理として関係を深めた。松木氏は小沢グループの中堅若手議員でつくる「一新会」の事務局次長。仲野博子衆院議員(比例道ブロック)も小沢氏の支持を表明している。
旧社会党グループの佐々木隆博農水政務官(衆院道6区)は4日夜に士別市であった後援会の集会で、「マニフェストを実行でき、政治主導をより進められる人として小沢さんを支持する」と語った。
残る6議員のうち、横路孝弘衆院議長(道1区)は、議長の立場に加え、自らの旧社会党系グループ内で支持が分かれており、態度表明は難しいとみられる。旧民社党系グループの小平忠正衆院議員(道10区)は、選管委員長を務めるため「回答できない」としている。
6人のうち4人が当選1回の議員。山崎摩耶衆院議員(比例道ブロック)は判断基準の一つに「マニフェストをどれだけ実現させるか」を挙げており、小沢氏に近いとみられる。7月に当選したばかりの徳永エリ参院議員(道選挙区)は「今は白紙です」と話している。【堀井恵里子、山田泰雄、横田信行】
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100905ddlk01010133000c.html
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