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http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/fusokukei/data_fusokukei_kiji.php?no=1333
「小沢一郎が民主党代表選に出馬表明」
このニュースが流れた瞬間、私の研究室の電話は鳴りっぱなしになった。マスコミ関係者が、「識者」のコメントを手当たり次第に集めようとしているのだろう。
電話を取ると、受話器の向こう側の政治記者のテンションは高い。思いがけない展開に、アドレナリンが湧き出ている様子だ。しかも彼の考えは、「民主党はこんな権力闘争をしている場合ではない」というもの。なのに、劇的な権力闘争が展開される現実の中で、瞬間的な躁状態に陥っている。以降、私は電話を取るのをやめた。
結局、「祭り」が起きているだけなのだ。政治的主張の内容などどうでもよく、盛り上がることのできる格好の「ネタ」にみんなが群がり、テンションが高くなっている。
すべての事象がネタ的沸騰に終始し、サステナビリティ(持続可能性)が失われる社会。福祉も労働問題も「二四時間テレビ」化し、「祭り」の瞬間だけコミットしようとする。感動とバッシングがネタ的に交差し、あっという間に忘却と無関心が支配する。
このような状況は、世論調査の結果にはっきりと現われている。『読売新聞』が八月二八〜二九日に行なった調査では、一連の代表選騒動によって民主党の印象が「悪くなった」という回答が五五%で、「良くなった」の二%を圧倒した。さらに、「菅内閣が最近の急激な円高や株安に適切に対応しているとは思わない」という人が八二%にものぼり、政策面でも現内閣と民主党への批判が強いという結果が出た。
にもかかわらず、民主党の支持率は約二〇日前の調査から九%も上昇し(二九%→三八%)、内閣支持率も一〇%上昇した(四四%→五四%)。代わって話題から取り残されたみんなの党の支持率が、割を食って下落している。
国民もメディアも「理念」ではなく「ネタ」にコミットする社会。このような社会に適応しているのが、橋下(ハシシタ)徹大阪府知事だろう。彼のような強い言葉で断言を繰り返す政治家は、今のメディアと世論の状況にぴったりだ。
橋下(ハシシタ)知事の言葉は、おおよそ罵倒と絶賛の二分法で成り立っている。敵意をむき出しにした攻撃と大げさで熱狂的な感動。彼の言動は、常にネタ的でハイテンションだ。彼が国政の中心に躍り出てくる日は、案外近い気がする。
※ 橋下のヨミガナ追記はダイナモによる。橋下の本名はハシモトではなくハシシタである。橋下は呼び名を本名であるハシシタと呼ばれることを嫌い、ハシモトと名乗っているのである。ハシシタでどこが都合が悪いというのだ? 今後とも本名で呼ばせてもらう。
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>彼が国政の中心に躍り出てくる日は、案外近い気がする。
悪い冗談はよしてくれ。もしそれが現実となったなら国民の民度が著しく低下したことのあかしとなるだろう。
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