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2010/08/30
「民主党代表選挙ーー私の投票基準 1【改訂版】」 有田芳生
民主党代表選挙ーー私の投票基準
民主党代表選挙に向けて私のところにもさまざまな働きかけがある。現職大臣、最高幹部などに留まらず、なぜか超有名俳優の奥様からも長い電話があった。「新聞を見たら菅さんと懇談したって書いてあったけど本当なの?普天間問題を解決するには菅さんじゃだめよ」というのがいちばん言いたかったことのようだ。原宿の喫茶店に行けばマスターから「アリタさんの投票は小沢さんですよね」とも言われた。いちど小沢一郎さんに首相になってもらいたいという声は、世論とは異なり私の周辺では意外に多い。何を持って民主党代表選挙の投票基準にするのか。そこには複合的な基準がある。私は9月14日の代表選挙投票日のぎりぎりまで判断の結論を留保するだろう。「せざるをえない」というのが本音でもある。真偽不確かな情報レベルを忌避しつつ自分なりの結論を収斂させて行く。
1、私にとっての菅直人と小沢一郎
菅直人さんは私が1977年に上京したとき、高野孟さんが案内してくれた新宿ゴールデン街の酒場でよくいっしょになった。とはいえ挨拶するぐらいで親しく会話をかわしたことはない。その菅さんが東京都連の代表だった関係で09年の総選挙時に東京11区(板橋)から民主党推薦で立候補する私の応援に来てくれた。選挙戦を通じて民主党幹部で駆けつけてくれたのは菅さんだけだった。一度目は大山の事務所で打ち合わせをして、駅前で訴え、さらにハッピーロードを歩いた。そのとき商店や通行人の反応がとてもよく、菅さんの大衆的人気の大きさに驚いたものだった。最終盤には常盤台駅前での街頭宣伝にも来てくれた。民主党職員に聞けば400人集まったのはこれまでにないことだいう。それだけ政権交代ムードが高まっていたのだ。東京など都市部では菅さんの人気は高いのだろう。そう思った。
小沢一郎さんとの出会いは、赤坂の個人事務所が最初だった。総選挙で民主党推薦候補として東京11区から立候補することが決まってからのことだ。独自調査による選挙分析結果を示してくれ、いかに行動すればいいかを具体的にアドバイスしてくれた。それから適宜大山の事務所や携帯電話に連絡をいただき、調査結果に基づくアドバイスがあった。その内容については『闘争記』(教育史料出版会)に記録した通りだ。総選挙に敗北し民主党に移籍する経緯はこうだ。石井一選対委員長(当時)と議員会館で話しあった。私と会った直後に石井さんは小沢一郎幹事長と会談。民主党に移籍し比例区から立候補することに「いいんじゃないか」と小沢さんは語ったという。11月18日に国会内の幹事長室で小沢さんにお会いし、私の要望を改めて申し入れると「小選挙区は大変だっただろう。比例でいいんだね。わかった」との回答があった。翌日の手帳に私はこう書いている。「一つの夢がこれで終わった。あと7か月すればまた選挙だ。うしろがないことを自覚して、悔いなき闘いを組んでいこう」(一部)。
小沢さんとの再会はこの8月19日に軽井沢で行われた鳩山別荘での懇親会の場である。私を見た小沢さんは「おーっ」と声に出し、破顔一笑「よかったねー」と言った。いつも感じてきたことだが、小沢さんには政治家としての安定感がある。それは人間的包容力でもある。それから6日後の25日に私は議員会館の菅直人室で総理との懇談会に出席した。3年前の参院選で民主党の新人当選者は33人。しかし2010年は13人という結果に終わった。そのうち懇談会に欠席したのは2人。いずれも「小沢グループ」に属していると見られる議員だ。菅さんからは全員がサイイン入りで『90年代の証言 菅直人 市民運動から政治闘争へ』(朝日新聞社)をいただいた。その後、小沢一郎さんが代表選挙に出馬することを表明する。
このように私にとっては菅直人さん、小沢一郎さんには個人的には大変お世話になってきた。しかし、民主党の代表選挙はそのまま日本を率いていく総理大臣を選ぶことでもある。そのお二人の周囲にいる人たちとも交流がある。私に投票してくれた37万3834人の有権者もそれぞれの思いがある。有田に投票したからこの候補者にすべきだといったメールもいただくが、最後は二者択一だ。しかも私の全責任で私情を断ち切って判断しなければならない。ならば何を基準にすべきなのか。それは理念、政策、指導力(実行力)を前提にした総合的人間力である。
(「2,菅直人総理に私が求めた4つの課題」に続く)
有田芳生の『酔醒漫録』
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/08/1_1285.html
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有田芳生 on Twitter
ようやく郷原さんの『検察が危ない』を読んでいる。これも基本。眼からウロコが落ち続け!
8:05 AM Aug 31st Saezuriから
週刊朝日 の山口一臣編集長と 会話。テーマ は検察権力の横暴。真偽不明のリーク情報で操作される世論。
政権時代をも破壊しようとの流れに抗しなければ。
しかしブログやツイッター世界では多くが検察に批判的。世論の二重構造が生まれている。
3:10 PM Jan 18th movatwitterから
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小沢氏の支持者にも比較的好感を持たれていた、という印象がある有田氏。
投票日まで充分に迷い、考えたいという意向のようです。
菅・小沢両氏との関わりや、周囲の人のことを率直に書く姿勢に、誠実な印象を覚えます。
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