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9・14民主党代表選は1日告示され、「脱小沢」路線に回帰した菅直人首相(63)と、「最後の賭け」に打って出た小沢一郎前幹事長(68)が立候補を届け出、ガチンコ対決の火ぶたが切られた。両陣営は死に物狂いの多数派工作を展開。序盤戦は小沢氏が国会議員票で過半数に達する勢いをみせており、ややリードといった情勢だ。ただ、党内からは「無能な宰相と根っからの悪役の対決で、究極の負の選択」(民主中堅)との声も漏れるだけに、一波乱も二波乱もありそうだ。
1日午前に行われた小沢陣営の決起集会は、異様な盛り上がりをみせた。会場となった衆院議員会館多目的会議室はすし詰め状態で熱気ムンムン。赤のネクタイを締めた小沢氏は、支持議員らの万雷の拍手で迎えられ、笑顔で何度も手を挙げたり頭を下げたりした。
小沢氏は、出席者180人(本人出席120人弱、陣営発表)を前に、「今日の危機的な状況を乗り越える期待を込め、国民は政権を委ねてくれた。長い政治生活の集大成として、最後のご奉公という決意で頑張る」と力説。議員から拍手や「よしっ」との声が上がった。
続いて、鳩山由紀夫前首相(63)グループの平野博文前官房長官(61)らが応援演説し、最後は、柔道選手で先の参院選に初当選した、「ヤワラちゃん」こと谷亮子参院議員(34)による「ガンバロー」の掛け声で締めた。
一方の首相は「防災の日」の同日午前、静岡県伊東市で防災訓練を視察するなど公務を行ったが、菅陣営も同日夕に決起大会を開催。両陣営による多数派工作の火ぶたが切られたが、「相手の息の根を止めるぐらいの壮絶な集票合戦になる」(民主党関係者)のは間違いない。
すでに、菅陣営では、選対本部長の江田五月前参院議長(69)と首相夫人の伸子(64)さんが同日午後、党所属議員の議員会館事務所を訪問し支持拡大を訴えた。一方の小沢氏も今週中に、党所属議員の事務所に足を運び、支持を訴える予定だ。
現時点での情勢を分析すると、小沢氏が総得票数の3分の2を占める国会議員票では過半数を占める勢いをみせている。
衆参両院議員412人の民主党はおおむね7グループに分かれる。
このうち菅陣営は、自身の議員グループに加え、前原誠司国土交通相(48)、野田佳彦財務相(53)の両グループが主力で、3派合わせて計120人に上る。
対する小沢陣営は党内最大勢力で「鉄の結束」を誇る小沢グループ150人。鳩山グループ(約50人)も1日、「小沢支持」を決めた。単純計算で、両派合わせて計200人に上る。
ただ、鳩山グループがまとまって「小沢氏支持」に回るかは微妙で「20人程度は首相支持になるのでは」との見方もある。その抜けた分を旧民社系と旧社会党系の両グループ計60人から補う形になりそうで、「国会議員で200票は堅い」(小沢周辺)。菅陣営も「基礎票では小沢氏がリードしている」と漏らす。
ただ、民主党の各グループは自民党の「派閥」と違い、締め付けが弱いうえ、複数のグループに顔を出す“二重国籍”議員も存在する。
さらに、国会議員票の4割を占める衆参新人議員約150人には“無派閥層”も少なくない。それだけに、菅陣営幹部は「新人議員のうち首相側60票、小沢氏側60票は堅い。残る30票の奪い合いになる」と目論む。
一方、菅陣営が頼りにしているのが地方議員票や党員・サポーター票だ。「政治とカネ」の問題を引きずる小沢氏の復権に対し、世論が拒絶反応を示しているからだ。
首相は31日の出馬会見でも、「政治とカネの問題を繰り返している日本の政治を変えたい」と訴えたが、「クリーンな政治を打ち出せば、来春の統一地方選に臨む地方議員の票も集められる」(陣営幹部)と“空中戦”の広がりに期待しているためだ。
ただ、小沢陣営も世論の風当たりが強いのは織り込み済み。代表選用に特別注文したポスターや政策ビラを順次、全国にばらまき「弱点」を補強する作戦だ。
ある陣営幹部は「一人ひとりに小沢先生と心中できるか、踏み絵を踏ませる」と、「剛腕」顔負けの圧力をかければ、別の幹部も「党員・サポーターは五分五分の戦い。地方議員は4割ぐらいで厳しい。菅首相以上に手ごわいのは世論だ」と引き締めを図る。
とはいえ、「代表選の傾向として、投開票日の最後の訴えを聞いてから態度を決める議員が多い。今の時点で支持を決めても豹変する可能性もある」(民主党関係者)との見方もあり、2週間の選挙戦は壮絶な「死闘」となるのは間違いない。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100901/plt1009011625004-n2.htm
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