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今までの小学生高学年の作文から、中学生の綴り方になった程度かな。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100901-00000522-san-pol
「先ほど小沢前幹事長とようやくお会いすることができました。私もこれですっきりと立候補できる。国民一人一人が国政に参加できるように民主党をさらにオープンでクリーンな政党にしなければならない」
民主党前幹事長、小沢一郎との直接会談を終えた首相、菅直人は31日夜、参院議員会館で開かれた菅陣営の選挙対策会合に駆けつけ、両手でマイクを握りしめ、“戦闘開始”を宣言した。万雷の拍手に久々に笑みを浮かべたが、瞳の奥には後悔の念が見てとれた。
ここ数日、菅の心は揺れ続けた。党を政権交代に導いた最大の功労者は小沢と前首相、鳩山由紀夫である。その影響力は党内に浸透しており、両氏に多少なりともシンパシーを感じる議員は7割を占める。いかに世論の追い風を受けても勝利を確信できるほど議員票を固める自信はない。
加えて仮に首相を続投できても小沢、鳩山らの協力を得なければ政権運営はおぼつかない。衆参ねじれ国会に翻弄(ほんろう)され、菅らしい政策を何一つ実現できないまま来春には党分裂、そして解散という最悪のシナリオも十分ありえる。
これが鳩山の斡旋(あっせん)を一度は受け入れた理由だった。30日夜の鳩山との会談後には、鳩山と並んで記者団の取材に応じ、菅、鳩山、小沢の「トロイカ」体制の原点に戻ることを表明した。
「トロイカ」体制とは代表、幹事長など党中枢ポストを3人で分け合うという人事構想に等しい。これを菅が受け入れれば、小沢は出馬を見送り、菅は政権の延命が保証される。一方で、小沢は復権し、菅は傀儡(かいらい)と化す公算も大きい。
それだけに菅の周辺は猛反発した。31日朝から菅の携帯電話は切れ目なく鳴り続けた。菅と親しい参院幹部は電話口で声を荒げた。
「変な妥協をしたら君は潰れるぞ。国民はそっぽを向く。内閣が持たなくなってもいいのか!」
菅は「十分気をつけますからご安心ください。そういう話をしてくれるのは先生だけです」と応じたが、なお悩み続けた。
対決回避に向け工作も続いた。菅の盟友の前参院議長、江田五月は都内の連合本部を訪ね、会長の古賀伸明から「激突するよりも何とか一致結束する体制を作るべきだ」とトロイカ体制への支持を引き出した。
だが、31日昼過ぎ、一本の電話で菅は態度を硬化させた。
「政権の骨格は話し合っておきませんか」
電話の主は鳩山だった。国会内で小沢、参院議員会長の輿石東と会談中に菅から人事構想の言質を取ろうと考えたらしい。「小沢氏が『ポストの内諾がない限り会談に応じられない』と言い出したのか」。そう考えた菅はのらりくらりとかわし続けた。菅の予想通り、小沢は鳩山の正面に座り、仏頂面で会話の内容に耳をそばだてていた。
午後3時前、菅はようやく決断した。
「選挙をします」
菅の側近で首相補佐官の阿久津幸彦は、菅の事務所で待機していた衆院議員、土肥隆一に電話でこう報告した。ほどなくして菅も土肥に電話してきた。
「制限なしにやりたい」
半時間後、菅の事務所には、幹事長の枝野幸男、外相の岡田克也ら菅陣営の主力メンバーが続々と結集した。この時点で菅・小沢会談はただのセレモニーと化していた。
菅「どんな結果になっても協力していきましょう」
小沢「いかなる場合も力を合わせ頑張ろう」
午後5時すぎ、党本部8階で行われた会談で両氏は代表選後の「ノーサイド」を誓い合った。だが、真に受ける民主党議員は誰もいない。
31日午後5時すぎ、民主党本部の記者会見室では、若手・中堅約30人が、首相の菅直人と前幹事長の小沢一郎の会談終了を不安そうな表情で待ち続けた。
午後5時45分、小沢が姿を見せると入り口近くの約20人は一斉に起立した。
「菅首相は昨晩は話し合いに積極的だったが、一晩明けて密室批判を受けかねないとの趣旨の話があったということでございます」
小沢が菅の変節に不快感を示すと議員たちは深くうなずいて拍手。小沢は手短に記者会見を切り上げると参院議員の谷亮子、衆院議員の田中美絵子、青木愛ら「小沢ガールズ」とにこやかに握手して回った。
「小沢が右と言えば右、左と言えば左」に動く結束を誇る小沢グループだが、31日朝は主戦派の幹部も不安を隠せなかった。小沢はいつも通り、側近に一切何も連絡しなかったからだ。
「小沢さんは本当に菅さんの妥協を受け入れるのか」。疑心暗鬼になったグループ幹部は都内のホテルに集まってはみたが、「まだ何も分からない」と顔を見合わせるばかりだった。
勢いを取り戻したのは昼前だった。「出馬の準備も万端進めてくれ」。小沢からのこんな指示が伝わってきたからだ。側近の衆院議員、松木謙公は「基本的に出る方向だ。出馬会見は午後5時半だ」と上気した顔でこう語り、議員や党員・サポーターへの働きかけを早速再開した。
「向こうは密室は良くないと言うが、2人で会う方がよほど密室じゃないか」
31日夜、都内の中華料理店。小沢は参院若手の米長晴信、大久保潔重らと食事をとりながら菅をあからさまになじった。
小沢は積極的に菅との会談を求めてきたわけではないだけに菅のブレにいらだちを募らせてきた。しかも菅は同日午前に前首相の鳩山由紀夫に電話し、「密室談合だと思われるから」と鳩山と参院議員会長の輿石東の会談同席を拒んできた。これは小沢らへの不信表明に等しい。小沢は宣戦布告と受け取った。
「明日はみんながびっくりするような政策を出すからな!」。会食後、小沢はきっぱりこう言った。
政治改革を掲げ、自民党を飛び出して17年。つねに政界再編の渦中にいた小沢にとって今回の代表選はその集大成だといえるが、情勢は決して楽観できない。
小沢は「政治とカネ」の問題を抱え、世論の逆風は強い。代表選で勝利しても国会で「政治とカネ」問題で集中砲火を浴びることは間違いない。体力にも不安がある。低支持率が続けば、自民党などとの合従連衡も進みそうにない。
党分裂を避けようと鳩山が仲介した菅と小沢の“和平交渉”は結局対立を深刻化させただけだったが、小沢にとっては好材料ともいえる。「ピエロ」となった鳩山は、菅への憎悪を煮えたぎらせているからだ。
「菅首相にトロイカで一時的にご理解いただき収束を期待したが、そうならなかったのは残念だ…」
菅−小沢会談後、早々と小沢支持を表明した鳩山は31日夜、東京・芝公園の豆腐料理店で元高知県知事の橋本大二郎ら学習院時代の同級生と夕食をとりながらこうぼやいた。
「昨夜(30日)のうちに決着をつけておけばよかった。一夜明けたら周りがいろいろ言うから気が変わってしまったんだよ。今日、菅さんはついにトロイカって言わなかったな。激突は避けたかったんだが…」
政権交代の原動力となってきた菅、小沢、鳩山の「トロイカ」体制はついに破綻(はたん)した。
=敬称略(榊原智、佐々木美恵)
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