http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/501.html
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http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100829/1283047156 から転載。
13年前、小沢一郎に煮え湯を飲まされた浅野史郎氏の苦い思い出
一つ前のエントリで、病から復帰した小澤征爾について書いたが、3年前の東京都知事選に立候補した浅野史郎氏が、退院してラジオやネットで意見の発信を再開していることをご存知の方はどれほどおられるだろうか。
http://www.asanoshiro.org/jogdiary/index.htm
一昨日の日記では、浅野氏は小沢一郎を痛烈に批判している。
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2010.8.27(金)
小沢一郎さんが、9月の民主党代表選挙に出馬する意向を示したことについて、昨日の日記で「日本の政治はどうなっちゃうんだろう。うんざり」と書いた。うんざりしているだけでは、いけない。なぜ、こんなことになっているのか、よく考えなければならない。
小沢一郎さんのことでは、私にも忘れられない出来事がある。1997年の夏のことである。その年の10月に予定されていた宮城県知事選挙において、現職の私が再選を目指す立場であった。当時、新進党の党首であり、新進党宮城県連会長代行でもあった小沢一郎さんから呼び出された。用件は、知事選挙で新進党として浅野を推薦しようと思うが、受けないかというものであった。私としては、その選挙では、どこの政党からの推薦も受けないで戦うという方針を固めていたので、即座に「ノー」と答えた。その翌日、小沢一郎さんと自民党宮城県連会長の三塚博さんとの間に坐った宮城県選出の参議院議員の市川一朗さんが、宮城県知事選挙における私の対抗馬として、出馬表明の記者会見をする場面をテレビのニュースで目にした。
この出来事と、今回の民主党代表選への出馬が、政治家としての小沢一郎さんの行動様式、思考形態を理解するうえで、どのようにつながっているのか、明快に説明できるとは思わない。しかし、少なくとも、今回の代表選挙で小沢さん側が「政策で戦う」と言っているのが、信じられるものではないということは、確かである。
今朝の朝日新聞の記事からは、今回の小沢一郎さんの代表選出馬には、厳しい姿勢が読み取れる。まず、「小沢氏は表の政治に徹せよ」の見出しに続いて、編集委員の星浩さんの記事には、厳しい言葉が並ぶ。「小沢氏があえて出馬するのなら、疑惑について反省し、十分な説明をする必要がある」ということに加えて、「軽井沢の空騒ぎ」がひどかったとも書いている。社説の見出しは、「あいた口がふさがらない」である。小沢一郎さんへの批判と並んで、鳩山由紀夫さんについても、「あきれる」と切って捨て、「二人のこのありさまは非常識を通り越して、こっけいですらある」と続ける。天声人語も、「小沢氏は首相に向かない」と揶揄する口調で批判を展開している。
大いに共感する。他のマスコミでは、「堂々と政策論争を戦わすべきである」という論調も見られるが、そんな問題ではない。そんなことを言う以前に、「あいた口がふさがらない」という状態であることを、しっかりみつめなければならない。ばかばかしいから、この問題は、あまり触れたくないと思いつつも、今日の日記は民主党代表選のことばかりになってしまった。反省。
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断っておくが、私の意見は浅野史郎氏とは異なる。私は、小沢一郎が「政局が第一」「選挙が第一」「自分の蓄財が第一」の人間であることを十分承知の上で、あえて菅直人と小沢一郎の政策論争を求めている。言質をとって、かなり高い確率で次期総理大臣になるであろう小沢一郎を批判する材料にしたいという意図があることを、私は隠さない。小沢一郎自らが政権運営に失敗するというプロセスを経なければ、日本の政治も経済も社会も再生できない、そう私は考えているのである。
とはいえ、現実に「政局が第一」の小沢一郎に煮え湯を飲まされた浅野史郎氏の怒りが、13年経った今でも収まっていないであろうことは想像に難くない。
なにしろ小沢一郎は、浅野氏に新進党の推薦を受けないかと持ちかけて断られた翌日に、自民党と組んで対立候補を推薦したのである。政策も何もあったものではない。
これは、小沢一郎の正体を実に鮮やかに示す事例である。小沢一郎とは、政策など二の次、三の次であって、権力抗争における勝利のみを目的にする人間なのである。小沢一郎の体質が今も変わっていないことを示したのが、6月の民主党代表選において新自由主義者の樽床伸二を担いだことである。
もっとも、選挙区に執念を燃やす小沢一郎といえど、常に選挙に強いわけではない。浅野氏が言及した1997年の宮城県知事選は、浅野氏の完勝だったし、その前年、小沢一郎が政権奪取を狙った1996年の衆議院選挙では自民党に敗れ、それが新進党の解体につながった。そして1997年の新進党党首選挙で鹿野道彦(現民主党衆院議員)と戦って勝ったが、新進党は解体への道を歩んだ。
昨年の衆院選前に毎日新聞が行ったアンケート「えらぼーと」に対する回答は、多くの項目で菅直人と小沢一郎の意見が一致しているが、回答が食い違う質問の中に、興味深いものがある。
2009衆院選 東京18区 菅 直人 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/mai/kaihyo/area_meikank.php?mid=A13018002002
2009衆院選 岩手4区 小沢 一郎 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/mai/kaihyo/area_meikank.php?mid=A03004001001
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問7: 衆院選後の政界再編が取りざたされています。当選した議員が所属政党を変えることは問題だと思いますか。
菅直人: 問題だ
小沢一郎: 問題ではない
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この回答が、2人の行く末を暗示していると思うのは私だけだろうか。
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