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今日、借りてきたDVD「葵〜徳川三代〜」の第一回を観た。いきなり、「関が原」の全貌を詳しく描写しているのに驚き、その迫力に、息を呑むような思いで画面を見つめ続けた。NHKで放映されたとき、この第一回を見損なったことで、まったく最後まで観なかったわけだが、なんという浅はかだったのか。しかし、こうしてDVDですべてを観ることができる。すごく、幸せな気分だ。
最近は、大河ドラマのDVDを借りることが多く、先日は「翔ぶがごとく」の維新後からのぶんを、ぜんぶ観た。小沢氏の代表選出馬を、西南戦争における西郷隆盛の決起になぞらえる人が多いのだが、西郷が小沢氏と決定的に違うのは、自分でも勝てないと思ういくさを、敢えて行わざるを得なかった「悲劇の人」であったということだ。小沢氏は、決して、勝てないいくさはしない。
そういう点では、西郷の盟友であり、最後には仇敵となった大久保利通に、むしろ、近いのではないか。置かれた位置は西郷だが、政治家としてのタイプは大久保なのだ。旧制打破=革命への揺ぎない意思、政策の実行力、反対勢力への断固たる処断、徹底した合理主義、現実主義、調整能力、洞察力、10年先、20年先を見据える構想力・・そしてなんといっても(これは西郷も持っていたが)真っ白い紙のような私心のなさ。
実は、小沢氏自身も、著書「小沢主義」で、この大久保を尊敬していると述べている。しかし、もうひとり尊敬するという原敬も、大久保も、敵対者のテロで非業の死を遂げている。小沢氏も、そこまで似てはほしくない。これから選挙で公衆の前に姿を晒すことが多くなると思うが、どうか身辺警護を、今まで以上に厚くしてほしいものである。
しかし、「関ヶ原」に戻るが、あの闘いは、どう見ても、石田三成率いる西軍が圧倒的に優勢だった。しかし結果は惨憺たる負けいくさであった。敗因の一番大きな理由は、「味方の裏切り」である。三成は正義感あり、清廉潔白な武将だったが、それが嵩じて、他人のどんな小さな非違も許せないという欠点があった。
ために人望薄く、大軍を率いる器に欠け、味方となるべき豊臣恩顧の有力な大名を、ことごとく敵にまわし、戦いの局面でも「内応者」が続出した。今度の民主党代表選も天下分け目の関ヶ原となるだろう。どちらの候補者に人望があるか。どちらの陣営に団結力があるか。勝負は、そこにかかっていると思う。
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