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9・14民主党代表選に向け、菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)が、それぞれ経済対策パフォーマンス、支持団体回りに乗り出す一方、所属グループ議員らが多数派工作と情報戦を激化させている。こうした中、「官邸周辺が『小沢潰し』に動いている」「マスコミに極秘データが流出したらしい」といった情報が永田町に広まっている。権力の座をめぐり、まさに“仁義なき戦い”に突入したのか。
「話は聞いている。『(マスコミが報じる)Xデーはいつか』とささやかれているようだが、事実なら、同じ政党の同志とは思えない」。小沢氏に近い党関係者は、こう吐き捨てると、その衝撃情報について解説した。
「小沢氏が、代表時代と幹事長時代の帳簿など党内資料がコピーされ、大手新聞社Aと出版社Bに提供されたという話だ。『反小沢』色が強い議員2人の名前が挙がっている。小沢氏の失脚を狙ったものだろう」
党で帳簿が必要なものといえば、党の予算管理、政党交付金の使途などが考えられるが、データ流出が確認されたわけではない。そもそも、帳簿などに曇りがなければ流出も恐れることもない。ただ、この情報が菅支持、小沢支持両グループで語られ、双方を疑心暗鬼にさせ、対立をあおっているのは事実だ。
現時点で、菅首相は「影の宰相」こと仙谷由人官房長官(64)を軍師として抱え、岡田克也外相(57)や前原誠司国交相(48)、野田佳彦財務相(53)ら、「脱小沢」系グループの支持を集める。
これに対し、小沢氏は党内最大の小沢グループを中心に、所属議員や支持団体への多数派工作を仕掛ける。菅内閣の経済無策や挙党態勢無視を批判し、「反菅」感情を際立たせている。
帳簿流出情報に限らず、さまざまな情報が跋扈する。グループの中堅議員は、小沢氏支持グループを激怒させた話を明かす。
「菅首相周辺が、国会での野党対策に『小沢カード』を使うという話が出ている。代表選を乗り切っても、菅民主党が参院少数であることに変わりはなく、国会運営は至難の業。遅くても、来年の通常国会での予算審議の入り口でつまずく。このため、予算審議などと引き換えに、野党が望む小沢氏の証人喚問に同意し、離党勧告や議員辞職を迫るつもりらしい」
これと合致するのか、「菅首相支持」を明言している蓮舫行政刷新相(42)は27日、BS番組の収録で、小沢氏について「政治資金問題に関する国会招致に応じるべきだ」との考えを示した。
一般国民とすれば、小沢氏が堂々と国会で説明責任を果せばいい気もするが、小沢氏支持グループとしては「ねじれ国会を動かすための“貢ぎ物”として、小沢氏を野党に差し出すのはケシカラン。卑劣な『小沢潰し』だ」とみているのか。
確かに、小沢氏が「勝算不透明」といえる代表選出馬に追い込まれたことも、「小沢潰し」の一環と見る向きもある。
「影の宰相」こと仙谷氏は以前から、周囲に「小沢氏に出てもらって白黒つけたい」と正面突破を主張していた。「小沢氏が代表選で敗れれば求心力を失い、政治的に死ぬ」(若手議員)との思惑のようだ。
菅首相も歩調を合わせるように、鳩山由紀夫元首相(63)が求めた小沢氏の要職起用を拒否し、「小沢外し」を継続する意向を示した。
今週行われた衆院1回生との会合でも、党内非主流派を「抵抗勢力」と攻撃して自らの支持拡大に利用した小泉純一郎元首相(68)を例に出して、小沢外しを正当化した。
さらに、26日には側近議員と会食した際、「小沢氏という時代を乗り越える」と述べた。完全に、小沢氏は自らの“引き立て役”であるかのような扱いだ。
政治評論家の浅川博忠氏は「攻めの政治家である菅首相と、シビアな仙谷氏が組めば、そういう戦略は十分考えられる」といい、こう続ける。
「離党勧告まで追い込めば、即、小沢氏や側近は党を割るだろうが、菅官邸は『小沢氏に付いていく議員は少ない』と踏んでいるのでは。菅官邸としては、1回生議員の切り崩しとともに、こうした情報を流すことで小沢グループを揺さぶっている。小沢陣営としては徹底抗戦しか手はなくなる。やはり現実に権力を握っている方は強い」
両陣営の亀裂が、二度と修復できない事態に向かっているとすれば、代表選後の党分裂や政界再編は今後、一気に現実味を帯びてきそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100828/plt1008281341002-n2.htm
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