http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/354.html
Tweet |
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/
昨日、twitterのタイムラインを見ていたら、「もう真っ当な人は新聞もとってないし、テレビも見ていないけど、これからはイヤでも誰が何を言っているかを見る必要がある」というようなことをおっしゃっている方がいた。まことに私もその通りだと思う。
これから始まる民主党代表選は、間違いなく今後の日本の命運を左右するものになる。それはかつて自民党内で繰り広げられたような単なる権力闘争ではなく、「既得権益者の生活が一番」(菅直人)か「国民の生活が一番」(小沢一郎)か、つまり霞が関独裁の継続か、民主化推進かという闘いである。
ここにおいて既得権益者の側から重要な役割を担うのが、官房機密費という賄賂を長年にわたって受け取っていたメディア関係者だ。何しろ彼らをカネで懐柔してきた勢力にとって、今こそその見返りとしての世論操作を最大限に期待しているわけで、当然、それはメディア関係者もわかっている。
ま、世論操作自体は別に今に始まったことではないが、なにしろ最終決戦の秋(とき)だ。したがって小沢叩きのレベルもこれまでとは比較にならないほどの様相を呈するだろう。私は今朝のとくダネ!を見ていたが、すでにその兆候は見てとれた。
ゲストには相変わらず田崎史郎を平然と出演させて、「鳩山がなぜ小沢を支持したかわからない」、「世論調査では菅直人が人気」、「小沢の立候補は検察の訴追逃れ」、「小沢は政治とカネについてほとんど説明しない」(ただしこれについては岩上安身が「記者会見でちゃんと説明しているが、それを放送しないだけ」と反論)などとやっている。
とここまで書いたところでtwitterを見たら、朝日新聞の社説と天声人語がのリンクが張ってあったので見てみたら、これがすごい。
・社説
**********
どうしてここまで民意とかけはなれたことができるのか。多くの国民が、あぜんとしているに違いない。 民主党の小沢一郎前幹事長が、党代表選に立候補する意向を表明した。政治とカネの問題で「責任を痛感した」と、幹事長を辞して3カ月もたっていない。この間、小沢氏は問題にけじめをつけたのか。答えは否である。いまだ国会で説明もせず、検察審査会で起訴相当の議決を受け、2度目の議決を待つ立場にある。鳩山由紀夫前首相にも、あきれる。小沢氏率いる自由党との合併の経緯から、この代表選で小沢氏を支持することが「大義だ」と語った。「互いに責めを果たす」とダブル辞任したことを、もう忘れたのか。二人のこのありさまは非常識を通り越して、こっけいですらある。民主党代表はすなわち首相である。党内の多数派工作に成功し、「小沢政権」が誕生しても、世論の支持のない政権運営は困難を極めるだろう。党内でさえ視線は厳しい。憲法の規定で、国務大臣は在任中、首相が同意しない限り訴追されない。このため「起訴逃れ」を狙った立候補ではないかという批判が出るほどだ。政治とカネの問題をあいまいにしたままでは、国会運営も行き詰まるに違いない。より重大な問題も指摘しなければならない。自民党は小泉政権後、総選挙を経ずに1年交代で首相を3人も取りかえた。それを厳しく批判して政権交代に結びつけたのは、民主党である。
今回、もし小沢首相が誕生すれば、わずか約1年で3人目の首相となる。「政権たらい回し」批判はいよいよ民主党に跳ね返ってくるだろう。より悪質なのはどちらか。有権者にどう申し開きをするのか。それとも小沢氏は代表選に勝っても負けても、党分裂といった荒業もいとわずに大がかりな政界再編を仕掛けようとしているのだろうか。金権腐敗政治と決別し、2大政党による政権交代のある政治、有権者が直接政権を選ぶ政治を実現する――。そんな政治改革の動きの中心に、小沢、鳩山両氏はいた。20年余の歳月を費やし、ようやく目標を達成したと思ったら、同じ二人がそれを台無しにしかねないことをしようとしている。ほぼ1年前、新しい政治が始まることを期待して有権者は一票を投じた。その思いを踏みにじるにもほどがあるのではないか。しょせん民主党も同じ穴のむじな、古い政治の体現者だったか――。政党政治自体への冷笑がさらに深まっては取り返しがつかない。代表選をそんな場にしてはならない。有権者は政権交代に何を託したのか、根本から論じ直し、古い政治を乗り越える機会にしなければならない。
*****
・天声人語
**********
鳩山前首相は不思議な人だ。政界引退を口にしたのもつかの間、民主党の結束を訴えて菅首相、小沢前幹事長の仲介役を買って出た。ところが対決のおぜん立てをしただけで、伝書バトはロシアに飛び去った▼9月の代表選は菅氏と小沢氏の勝負になるらしい。前に書いた「民主の森」の物語に沿えば、いよいよカブトムシとオオクワガタの激突である。カブトを支えるとしていた鳩山氏は、なぜかクワガタの応援に回るそうだ。3カ月前の「抱き合い心中」は何だったのか▼ともあれ小沢氏に謝りたい。本物のオオクワガタは怖がりで、危険を感じると巣に隠れる、と紹介した件だ。勝算があるのだろうが、氏は意外にも、世論を敵に回し、国会でたたかれるリスクを取った▼それでもやはり、小沢氏は首相に向かないと思う。まず、土建業界との腐れ縁が示す古い政治。豊かな資金で手勢を養い、来るべき政界再編、日本の大改革に備えているやに聞くが、目的が立派なら手法は問わないという時代ではない▼次に、カネの出入りをちゃんと説明しない、広い意味での出無精と口べたである。リーダーの資質としては金権体質より深刻かもしれない。鳴かないのがすごみになるのは、樹上で争う大型甲虫ぐらいだ▼森を二分する戦いは政治史に残ろう。菅氏は、「あらゆる意味で反面教師」とする角さんの愛(まな)弟子と首相を争うことになる。「大変いいこと」と語る顔はこわばっていたが、この分かりやすさ、恥じることはない。それこそ、新しい政治に求められているものである。
**********
まだ代表選の入口前でこれだけの小沢叩きを展開するのだから、代表選に入ったら推して知るべしである。このような状況下では、民主化推進を支持する一人ひとりがメディアを監視して、どんな些細なことでもその問題点を指摘していくことが大変に重要だと思う。なかでも、とくに官房機密費授受疑惑の可能性が高いメディア関係者、タレントに関しては厳密な行確(行動確認)をする必要がある。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK93掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。