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「近聞遠見:火噴くか、「小沢VS世論」=岩見隆夫
おびただしい量の小沢情報である。民主党代表選に小沢一郎前幹事長立つべし、という擁立論も根拠は一様でなかったが、割合興味深く聞いたのは、硬骨漢で知られる西岡武夫参院議長の発言だ。西岡は、
「ここで小沢さんの問題の決着をつけるべきだ。菅さん(直人・首相)と戦って、小沢さんが首相になれば何をやろうとしているのか、もう待ったなしにわかる。それで日本の今の何となくもやもやしている状況はすっきりする」(19日付「朝日新聞」インタビュー)
と語った。キーワードは<もやもや>、正体は多岐にわたるだろうが、この小沢的もやもやのために、民主党内はもとより政界全体、ひいては日本中が澱(よど)んだ。菅・小沢の一騎打ちはそれをほぐす、あるいはほぐす導入部の効果を持つかもしれない。
だが、小沢と親密な西岡が言う<すっきり>とは、どんな状態を指すのか。だれがすっきりと判定するのか。
もやもやの核心に当然<政治とカネ>がある。西岡は、
「そんなのも全部、中央突破しちゃうんですよ」(同)
と言ったそうだ。そうはいかない。勝てば官軍式に、かりに小沢が代表選を制し首相に就いたとして、それだけで政治資金疑惑を突破できるはずがない。
突破論を補足するように、小沢側近の一人は、
「100%完全な人なんていない。佐藤さん(栄作・元首相)のケースだってある。逮捕状が出たのに、あとで首相になって、沖縄返還をやり遂げ、ノーベル平和賞までもらったじゃないか」
と抗弁した。吉田政権末期の1954年に発覚した造船疑獄だ。
検察当局は佐藤自由党幹事長、池田勇人政調会長、三木武夫元幹事長、岡崎勝男外相、重光葵改進党総裁ら大物を含む五十数人の政治家を取り調べた。
同年4月、佐藤に対し2000万円収賄の容疑で逮捕許諾請求をするが、吉田茂首相の指示で犬養健法相が指揮権を発動し阻止、逮捕をまぬがれる。犬養は辞任した。当時、
「佐藤が受け取ったカネはすべて党資金になった。私腹を肥やしたのではない」
と言われたが、はっきりしない。疑いを受けたなかから、のちに池田、佐藤、三木の3人が首相に上りつめる。
しかし、だから小沢も、という議論はもはや通用しない。小沢マネーの公私の別もあいまいだ。とにかく業界ワイロがはびこる戦後保守の<負の遺産>を断ち切れ、と世論は民主党政権に求めている。
先日の「毎日新聞」調査で、大半の85%が小沢復権は<好ましくない>と回答したのも、<小沢とカネ>に強い疑念を持ち続けているからだ。
小沢の出方次第では、小沢と世論が全面対決の構図になる。
「世論迎合の政治はしない。内閣支持率がたとえ3%になっても、国のためにやる」
と小沢側近は勝利を前提に悲壮感を語るが、かつてない異常な首相選びだ。
27日付主要6紙は、小沢の出馬表明について、次の社説を掲げた。
▽あいた口がふさがらない(朝日)
▽大義欠く小沢氏の出馬(毎日)
▽日本の針路を競う代表選に(読売)
▽国の指導者に不適格だ(産経)
▽主導権争いだけの党代表選なら不毛だ(日経)
▽「国のかたち」こそ争点だ(東京)
新聞論調にも温度差がある。小沢VS世論が火を噴くか。世論側も問われている。(敬称略)=毎週土曜日掲載」
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/
最初から「世論は反小沢」と決め付けています。まさに「必死だな」という所でしょうか。
参考
岩見隆夫がツイッターを「正統な言論でない」と必死。そらそうだ、機密費バラマキ問題が書かれまくっている(憂き世の日々にて…
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/109.html
投稿者 亀ちゃんファン 日時 2010 年 5 月 10 日 07:04:17: GqNtjW4//076U
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