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株式日記と経済展望
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新卒一括採用された者は無垢の状態で採用されるから企業に対する忠誠
心が生まれ、先輩・後輩、年令による上下の関係から秩序が維持される
2010年8月27日 金曜日
◆英国にディビッド・キャメロンが現れた訳。 8月11日 かみぽこぽこ
http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/201008110000/
英国では基本的に、
民間企業や官庁などが
新卒を一斉に採用する慣行がない。
新卒でも企業や官庁のポジションに
空きが出た時に、
それに合った能力を示せれば
採用される。
そして、人事は公募で決められる。
年功序列による内部昇格ではなく、
外部に人材を募集して、
オープンな審査を行う。
最終的に内部昇格となることはあるが、
あくまでもオープンな審査で、
内部の人材の能力と実績が認められた場合だ。
英国では公募が多用されることで、
さまざまな人材が
常にキャリア・アップのために
自分を磨くようになっている。
政界でも、新人を発掘する時、
公募が行われる。
公認候補者は政党の地方組織で
決定されるが、その公募には
地方議員、主婦、弁護士、医師など
1つの選挙区で100名近くが
応募することがある。
候補者の資質として
最も重視されるのは、
政策に関する見識と弁論能力だ。
英国の選挙が「マニフェスト」による
政策中心の選挙であるからだ。
いかに説得力を持って
政策を訴えられるかが、
候補者に要求されるのだ。
この候補者公募には、
現職の国会議員も
参加しなければならない。
たとえ現職でも、
能力が劣ると判断されれば
公認を取り消される。
政治家は選挙のたびに、
その資質を審査され続けるのだ。
政治家となった後も、
政界でのキャリア・アップを
目指したければ、
政策理解力と説得力を
磨き続けなければならない。
英国の政党指導者に
最も必要とされる
資質の1つが
「クエスチュンタイム(党首討論)に勝つこと」
だからだ。
英国の党首討論では、
官僚の書いたメモなしに
財政、社会保障、外交、教育、医療など
幅広い問題について
反対党の党首と
議論しなければならない。
政策の細部やデータも
頭に入ってないといけないし、
一般国民にもわかりやすく
話さなければならない。
相手の批判に感情的にならず、
ユーモアで返す余裕も
なければならない。
相当高いレベルの知性と
人間的な成熟が求められるのだ。
私には、絶対無理だね。。。(苦笑)
◆新卒一括採用は日本を蝕む (1/2) 8月25日 エグゼクティブ
http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1008/25/news026.html
大学新卒者の一括採用は、日本に長く続いている慣習である。これが、「青田買い」とか「早苗買い」という悪習を生んだ。そもそも終身雇用や年功序列処遇という日本的経営システムを支える1つが、新卒一括採用制度と言われる。企業は、新卒者を一括採用することを長年続け、彼らを定年まで抱えることによって、社内の年功序列を維持することができる。
そこでは、中途採用者は見事に排除される。新卒同期会に入れてもらえない中途採用者たちは、対抗策として中採者の会を作って慰めあう。哀れでさえある。完全な差別の結果である。その辺の事情は、社内の日常会話にも如実に現れている。「彼は、何年入社だ?」「ああ、彼は中途」「あっ、そうか」。これで「彼」の全てが決まる。まるで、人格さえも。
新卒一括採用された者は無垢の状態で採用されるから企業に対する忠誠心が生まれ、長年にわたって構築される先輩・後輩、年令による上下の関係から社内秩序が維持され、家族ぐるみで社内の結束力が高まる。この点だけからでも、新卒一括採用がすでに時代の流れに遅れていることが分かるというものだ。
さらに、ある時期集中的に行われる採用によって採用や教育のコストが節約できるとも考えられているが、逆に変化の激しいグローバル時代に、画一的にして硬直化した人材しか採用できないし、教育できないという弊害を生み、あるいは創造力と活力を削ぐことになってきている。
採用される側から見たとき、景気や病気などの何らかの理由で新卒一括採用に漏れた者は、本人の力量とは無関係に、冒頭に触れたように社会にそのまま滞留することになり、あるいはやり直しができないまま、中途採用どころか派遣労働者・フリーターなどの差別された人生を選ばなければならないことになる。
新卒一括採用という現象の中で、企業はできるだけ有利に人材確保を進めようとする余り、卒業予定の学生の採用を早くから内定しようとする。「青田買い」である。事実、レジェンダ・コーポレーションが2011年4月入社希望の学生の就職活動について調査した結果、説明会・面接は2・3月にピーク、内々定は4月に集中している。内々定を受けられなかった者は、5月以降に内々定を受ける機会が激減した厳しい状況下で就職活動を続けなければならない。「青田買い」は、弊害が大きすぎる。
(私のコメント)
小沢一郎が代表選に出馬宣言した事で民主党はてんやわんやですが、私自身は菅総理も小沢一郎も支持しているわけではないから関心が無い。どちらが首相になっても日本が良くなるわけではない。どうせなら小沢一郎が民主党代表になり亀井静香が総理になれば話は違ってくる。しかしアメリカとそれに従うマスコミがネガティブキャンペーンを張ってグダグダになるだけだろう。
結局のところ日本の政界に人材がいなくなってしまったのは、1年生議員とか2年生議員とか言う言い方があるように年功序列社会であり、総理になるためには10回ぐらい当選を重ねないと総理になれない。有能な1年生議員がいたとしても使い走りであり有能な人材を腐らせてしまう。20年もやっていれば時代感覚もずれてきて政局の事しか分からなくなる。
欧米などでも長年国会議員をしてきて首相に選ばれる事もありますが、年功序列で長い間やっていたからなれるわけではない。今回の民主党のような事態になれば若手が一気に代表になれるチャンスでもあるのですが、若手では代表選挙にも出られない。ところが「かみぽこぽこ」に書かれていおるようにイギリスでは40歳そこそこの首相が次々と出てくる。
それだけ大臣に抜擢される事も早くて有能な若手が次々と抜擢される。日本では国会議員になるには資金力がいるから中年になってから政界に入ってくる人が多い。世襲議員は若くして国会議員になるから安倍晋三のように若くして総理になる場合もあるが、政界では50代でも若手だから政治がやりにくい。
このように選挙で選ばれる政界でも当選回数がものを言う年功序列社会だから、公務員も大企業でも新卒一括採用で年功序列社会になっている。そのような社会では中途採用の人材を組織にはめ込む事は非常に難しい。日本の会社では純粋無垢の新卒を採用して忠誠心から叩き込むのが普通だ。
中途採用の人材ではその会社に対する忠誠心も疑われるから排除される。有能か無能かであることよりも会社に対して忠誠である事が出世の基準であり、有能でも社風に馴染まない人材は排除されていく。だから新卒で採用されなければ正社員として出世の階段を上れない訳であり、退職すれば他の会社に転職する事もままならなくなる。
イギリスでは企業や官庁に空席が出来れば公募で採用される社会では転職する事でキャリアを上げて行く。政界も同じシステムで選挙区では公募で候補者が選ばれている。現職でも新人で有能な人がいれば落とされるから油断が出来ない。日本では現職優先であり引退でもしない限り新人が選ばれる事はない。
菅総理も小沢一郎も既に60代半ばであり、欧米の40代50代の政治家に比べると高齢化が目立ちます。文化そのものが違うからそのようになるのですが、一年ごとに首相が代わるのも長年勤め上げた論功行賞として首相の地位が与えられるから1年もやれば交代させられても平気なのだろう。
一年の任期を無事に勤め上げれば政治家として功なり名を遂げた事になる。1年では政策が実行できるはずも無く政治は官僚任せになってしまう。年功序列で総理になったのだから実力があってなったのではないから何も出来なくても当然なのですが国民はたまらない。
そのような議員を選ぶ国民が悪いと言われても、候補者は密室で選ばれてどのような能力があるのかも良く分からない。戸別訪問も禁止、立会演説会も禁止、ネットの選挙利用も禁止では何も分からない。先の参院選挙でもネットの選挙利用が禁止のままであり誰がどのような経歴かも良く分からないまま選挙しなければならない。
会社でもいきなり中途採用の若い上司が来たらどうだろうか? 同一労働同一賃金体系が出来ていれば会社間の横の移動も可能ですが、日本の会社では企業文化を大切にしてよそ者を排除する社会だ。日本の会社では転勤や配置換えを頻繁に行なっていますが、同一労働同一賃金体系では配置換えすれば係長や課長でも平からやり直しだ。
しかし年功序列社会では移動のたびごとに出世して行く。一つのポストでずっとやっていたほうが実力は付くのでしょうが、それでは上司がやりにくい。一つのポストを長くやっていればその人物しか分からない事が出来てきて動かせなくなる。だから頻繁に配置換えをして実力が付かないようにして転職するのを防止する。
日本の会社では配置転換で経理課や総務課や営業課や人事課まで、あらゆる事をやらされて行きますが数年で変わるからスペシャリストにはなれない。管理職になれても会社を離れれば何も特技が無いから転職もできなくなります。欧米なら職務で採用されるから移動もない代わりに昇給も無い。実力をつけて会社を変わりながら出世して行く。
しかし何度も言うように年功序列制度も職務給制度も一長一短であるのですが、日本は年功社会に傾きすぎているような気がする。欧米のような有能な人材を他から公募で選ぶような社会にしなければ社会全体が老人支配の社会になってしまう。特に政界は能力本位で選ぶようにしなければ、危機的な状況が来ても思い切ったことが出来なくなる。小沢一郎が総理になったところでスキャンダルの塊だから一年も持たないだろう。
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