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2010年08月27日
拙コラム(8月21日付け)においては、フライング予測で「第95代内閣総理大臣は小沢一郎に決まっている!」と決めつけていたのだが、鳩山由紀夫前首相の友愛の仲介運動などで、一時ヒヤヒヤさせられた。しかし結果的に、おさまるべき処におさまり安堵している。
小沢一郎の出馬の決心、そして代表選勝利は天地がひっくり返っても揺るがぬ事実であり、腐れメディアの「党を二分」等と捲し立てているが プロパガンダに心乱れる必要はない。小沢シンパの皆様ご安心ください。拙コラムは朝日新聞や毎日新聞、テレビ局と違い、嘘は申しません。(笑)
チョイと考えただけで明白なのだ。仮に地方議員・党員・サポーター票が五分五分乃至は若干小沢不利に働いたとして、今回は411人・822ポイントの大所帯政党だけに、議員票が雌雄を決する。
菅・仙谷がどれ程マスメディアに擦り寄り、官房機密費を湯水のごとくバラ撒こうと、小沢勢力の民主党議員への影響は軽微だ。オリジナル民主党議員の資質は「日和見性が強い」のが良くも悪くも特長なので、プロパガンダで心が揺れる確率は菅勢力側にある。
菅勢力の議員票を分析してみる。菅直人50人、前原40人、野田30人+アルファー。全員固めても120票・240ポイントだ。実は菅、前原、野田グループ在籍の議員の中から、15人程度が樽床グループに席替えしている。つまり100票・200ポイント前後と云うのが実数。まぁ多くて120人・240ポイントにしておいてやろうじゃないか。
かたや小沢一郎勢力は如何か?小沢150人、鳩山60人(怪しい奴がいるので50と読んでも構わん)羽田15人、樽床30人(固く見て20人)。つまり 固く見積もって230人は確実、負けたくても負ける要素がないじゃないか。(笑)
菅勢力120人、小沢も勢力230人。現在民主党議員の衆参議員数計は411人。61議員数が不足だが、これは旧民社党30人と旧社会党グループ30人の議員達を留保したからだ。あまりにも決定的数値を出すのも面白くないからモラトリアムにしておくが、このグループの8割は間違いなく小沢勢力。開けてびっくり玉手箱ではないが、国会議員においては、400人:100人(800ポイント:200ポイント)なんて笑い話にもならない結果さえも見えているのだ。
しかし、それでも菅直人は鳩山の仲介を拒絶したわけだ。菅直人が男らしく玉砕を覚悟したと評価したいところだが、過去の彼の言動に鑑み、それは絶対にあり得ない。
出来たら、鳩山の言う正真正銘の挙党態勢の誘いに乗りたかったに違いない。しかし、菅はそれをしなかった、いや出来なかったのだろう。
これは何か闇の部分があると考えるべきだ。おそらく推測だが、鳩山と小沢の「挙党態勢仲介案」は仙谷と枝野・安住の更迭に主眼が置かれていたと思われる。特に、反小沢の頭目・仙谷官房長官と参議院選敗北の責任者・枝野幹事長の人事が目玉だったろう。鳩山の友愛で菅直人は小沢一郎の傀儡として首相の座を許してやる温情のある御沙汰だったに違いない。
本来であれば、二つ返事で呑める挙党態勢仲介案だ。それが呑めなかった、答えは仙谷官房長官だ。菅が仙谷に政治生命を一遍に奪われるほどの弱味を握られているとみるのが正解だろう。
その弱味は、過去の事犯かもしれないし、ここ3カ月以内のことかもしれない。仮に直近の弱味だとすると、法務省関連の権謀術策に仙谷共々共謀していた弱味だろう。つまりは、小沢一郎への東京第五検察審査会への関与ではないかと思われる。一気に小沢一郎の政治生命を絶つ謀略に加担、引くに引けなくなっている可能性が高い。
国際金融マフィア・D・ロックフェラーとシティーバンクと仙谷由人の関係からの致命的恫喝と云う憶測も成り立つが、話が拡がり過ぎるのでやめておこう。(笑)
それよりも、小泉純一郎とメディア担当の飯島勲氏の関係を思い出す。菅直人と仙谷は、それを単に真似たのか、その流れのご指導を仰いだのか判らんが、非常に近似しているのは気味が悪い。
実は筆者は一つだけ気になっていることがあった。それは菅政権が「ねじれ国会」の運営に奇妙に楽観的な部分だ。是々非々で法案ごとに野党の協力を仰げば切り抜けられる等と平気で語っているのが奇妙だった。歴史的にみて、そう簡単に事が進むなどあり得ない。衆議院の2/3もないのだから予算関連法案など一切通らないにも関わらず大丈夫だと思っている点だ。まさかそこまでノーテンキな馬鹿と云うことはない。(笑)
となると、どういう事だ? 仮に菅・仙谷ラインで代表再選の暁には、自民党との大連立構想があったとするとすべての説明がつく。その接着剤的キーマンが自民党と仙谷の握りの仲介の労を取っていたのではなかろうか?
勿論そのキーマンの奥の院には小泉純一郎が座っているのかもしれない。なかなか「阿波の狸」も権力闘争では侮れぬ存在だ。今後も、この男には要注意だ。小沢陣営も仙谷由人からは目を離さない方が良いだろう。
最期になるが、今夜も憐れな朝日新聞が、ジャーナリスト魂を捨て、プロパガンダ社説に精を出していたので、引用しておく。(笑)
内容は酷いもので読まなくても構わない。「民意」と「世論」の違いすら気づかずに書きなぐった社説である。省略するが読売新聞の社説の方が抑制が効いた社説になっている。いと憐れな朝日新聞、この新聞社 一番初めに潰れるのかも?
≪ 小沢氏出馬へ―あいた口がふさがらない
どうしてここまで民意とかけはなれたことができるのか。多くの国民が、あぜんとしているに違いない。
民主党の小沢一郎前幹事長が、党代表選に立候補する意向を表明した。
政治とカネの問題で「責任を痛感した」と、幹事長を辞して3カ月もたっていない。この間、小沢氏は問題にけじめをつけたのか。答えは否である。
いまだ国会で説明もせず、検察審査会で起訴相当の議決を受け、2度目の議決を待つ立場にある。
鳩山由紀夫前首相にも、あきれる。小沢氏率いる自由党との合併の経緯から、この代表選で小沢氏を支持することが「大義だ」と語った。「互いに責めを果たす」とダブル辞任したことを、もう忘れたのか。
二人のこのありさまは非常識を通り越して、こっけいですらある。
民主党代表はすなわち首相である。党内の多数派工作に成功し、「小沢政権」が誕生しても、世論の支持のない政権運営は困難を極めるだろう。
党内でさえ視線は厳しい。憲法の規定で、国務大臣は在任中、首相が同意しない限り訴追されない。このため「起訴逃れ」を狙った立候補ではないかという批判が出るほどだ。政治とカネの問題をあいまいにしたままでは、国会運営も行き詰まるに違いない。
より重大な問題も指摘しなければならない。
自民党は小泉政権後、総選挙を経ずに1年交代で首相を3人も取りかえた。それを厳しく批判して政権交代に結びつけたのは、民主党である。
今回、もし小沢首相が誕生すれば、わずか約1年で3人目の首相となる。「政権たらい回し」批判はいよいよ民主党に跳ね返ってくるだろう。より悪質なのはどちらか。有権者にどう申し開きをするのか。
それとも小沢氏は代表選に勝っても負けても、党分裂といった荒業もいとわずに大がかりな政界再編を仕掛けようとしているのだろうか。
金権腐敗政治と決別し、2大政党による政権交代のある政治、有権者が直接政権を選ぶ政治を実現する――。そんな政治改革の動きの中心に、小沢、鳩山両氏はいた。20年余の歳月を費やし、ようやく目標を達成したと思ったら、同じ二人がそれを台無しにしかねないことをしようとしている。
ほぼ1年前、新しい政治が始まることを期待して有権者は一票を投じた。その思いを踏みにじるにもほどがあるのではないか。しょせん民主党も同じ穴のむじな、古い政治の体現者だったか――。政党政治自体への冷笑がさらに深まっては取り返しがつかない。
代表選をそんな場にしてはならない。有権者は政権交代に何を託したのか、根本から論じ直し、古い政治を乗り越える機会にしなければならない。(朝日新聞:27日社説) ≫
*ニヤニヤしながら朝日ちゃんの社説読み直したが、無茶苦茶酷いね。酩酊したどこかのオッチャンの愚痴のようだ(笑)
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