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塩川議員に答弁書
政府は20日、日本共産党の塩川哲也衆院議員の質問主意書(4日提出)に対し、菅内閣発足後、6月25日と7月23日の2回、各1億円の官房機密費(内閣官房機密費)が国庫から支出されたとする答弁書を決定しました。使途については、今回も明らかにしませんでした。
使途について塩川氏は、「せんべつなどに使わない」との平野博文前官房長官答弁をあげて「菅内閣も国会対策費や海外視察などへのせんべつに使わないと明言できるのか」と質問。答弁書は「報償費の性格上、お答えを差し控えたい」として明言を避けました。
鈴木宗男元官房副長官が1998年の沖縄県知事選挙に機密費が使われたとする証言をしたこととの関連で、「知事選などの各種選挙に使わないと明言できるのか」「各種選挙で特定候補支持のために使用することは正当か」と質問したのに対しても回答はありませんでした。
機密費の使途記録の引き継ぎについては、仙石官房長官が3日の内閣委員会で「まったく引き継ぎは受けていません」と答弁していたのに、今回の答弁書では一転して「取扱要領に基づく支払関係書類を引き継いでいる」と認めました。
鳩山前内閣が機密費の検証について2010年度内に終えるとしていたのに、答弁書は「1年位の時間が必要」として改めて先延ばしする考えを表明しています。
説明一貫していない
塩川達也衆院議員の話 仙石長官は3日の内閣委員会で沖縄知事選などの選挙への機密費の使用を否定しなかったが、答弁書では、平野前官房長官さえ否定した国会対策費や議員の海外視察などへのせんべつに使用することを否定しなかった。機密費の帳簿の引き継ぎについても国会答弁と矛盾したおり、初歩的な説明さえ一貫したいない。菅内閣の姿勢は、機密費について「そくなのあるんですか」とうそぶいた平野前長官よりも後退している。
http://12884134.at.webry.info/201008/article_22.html
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