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今週になって「小沢一郎、代表選出馬困難か?」と云う事実無根の怪情報が実しやかにマスメディアから垂れ流されている。テレビ朝日の報道ステーションが最悪の悪意プロパガンダを古舘が喚いていた。西松建設捜査の検察リーク情報を垂れ流しに構図が近似してきた。驚く事に、小沢一郎本人への事実確認の取材など努力した形跡すら見えていない。
今回の垂れ流し情報のリーク元は巡り巡って仙谷由人に辿りつく。マスメディアに直に伝聞したのは、その支配下のもの達であることは明白だ。24日の各マスメディアは・・・・
*「旧社会党グループと話がついた」(筆者注:横路衆議院議長が曖昧な態度でいるのは、小沢の出馬が決まっていないからに過ぎない。最悪でも自主投票が決着点だ)
*「旧民社党グループとも話がついた」(筆者注:まったく着いていない。小沢が出馬していない段階で何も決められないだけだ)
*「衆議院1年生議員も納得した」(筆者注:強制召集で新人議員半分強しか集まらん首相なんて、この世にいるのか?)
*「鳩山グループも党分裂回避で一致、小沢氏の応援は難しい」(筆者注:そもそも鳩山グループは二つ三つに分裂している。その一部15人の考えに過ぎない。平野、樽床の二大勢力は代表選で力を発揮するだろう。勿論小沢にとって)
*「小沢派内にも自重の動きあり」(筆者注:一部自重の意見もあるが、大将が出るといえば、そりゃ死に物狂いでと話が続いている)等々事実確認が難しい内部情報を自分達に都合よく解釈し、官房機密費で薄汚れた口から「外堀は埋まった。流石の小沢さんも、これでは出馬出来ないだろう」、と朝日・読売・毎日とその傘下のテレビがまくし立てている。
しかし、25日夜のNHK、報道ステーションの報道スタンスが一気に変わった。民主党代表選問題をシカトするが如き態度に出たのである。(笑)どうしてだろう?簡単な話だ、小沢一郎の代表選出馬が確定的になった事による混乱である。話が違うじゃないか、「小沢出馬困難に」で嬉々として喋りまくった大越、古舘キャスターらが前日と異なる事実を報道する「面」を作り切れなかったと云う事情で第三番目ニュース程度の扱いで逃げたわけである。(笑)
鳩山の「挙党態勢」で一致団結と云う子供じみた試みは、24日の小沢一郎との3時間に及ぶ話し合いで既に頓挫していたようだ。まさか25日の菅首相との会談をスルーするわけにも行かず、時間つぶしをしたに過ぎない。菅直人は既に悪の枢軸に呑み込まれた存在であり、鳩山が知る友人・菅直人ではなくなっているのである。魂を抜かれた口の軽い、只の神輿に過ぎない。25日夜のぶら下がり取材における菅直人の表情を見たか?もうすべてを投げ出して、お家に帰りたいと叫ぶ寸前である。闘う前から涙目になっている、まさかうつ病にはならんでくれよ。
一方25日、小沢グループから直接出馬要請を受けた小沢一郎は「今の政治状況を見ると立ち向かわなければならないと思っている。私にも考えるところがある」、「皆さんの期待に応えることができるような、そういう自分の気持ちに納得できるような結論が得られればいいと思っているが、自問自答するところも残っている」と若干の猶予を残したが、不出馬で国家国民がどれ程の不利益を菅直人らによって齎されるか百も承知な言は、出馬を認めているようなものである。
小沢一郎が代表選出馬を決めさえすれば、代表選勝利は疑う余地のないことだ。しかし、縄文の心で政治を行ってきた小沢一郎と云う政治家は、自分の勝利が日本の民主主義の定着、ひいては国家国民の為に本当に正しい選択なのか迷っているかもしれない。決断するまで、小沢一郎は迷うに違いない。しかし、一旦決断したら、絶対勝利の方程式を作り上げるだろう。今回は選挙の小沢に徹して貰いたいものである。
上記のような小沢の心境とは別に、クールな政治家・小沢一郎は内閣総理大臣になった場合の安定した政権運営を希求する。この際、仙谷・前原・野田グループは党内野党化するわけで、宮沢内閣における「嘘つき解散」なる不信任決議案のシーンを小沢一郎も思いだしているに違いない。
不信任決議案などと云うもの、そうそう可決されることはない。日本国憲法下で可決されたのは4回、吉田内閣が2回、大平内閣が一回だが、共に与党議員の欠席による可決だった。しかし、宮沢内閣における不信任決議案の可決は、与党造反組の賛成票によって成立した。若き小沢一郎もその賛成票を投じた一人である。
こう云うことが起きるのが政治だと肌で知っている。それだけに、内なる敵を抱えながら内閣総理大臣に就任する危険は百も承知している。 そう云う意味で、安定政権を維持することも重要な代表選出馬のポイントになる。
この場合、内なる敵で造反劇に積極的に加担する連中が何人居るのか、50人程度なら問題ないが、100人となると連立などで手を打つ必要が出てくる。勿論、参議院におけるネジレの解消も視野に入れなければ、09年マニュフェスト・国民との約束を迅速に粛々と実行する法案の提出と成立を期さなければならない。おそらく、小沢一郎は代表になる以上、安定した政権の構築が可能と云う条件もクリアーさせようと模索している可能性がある。
鳩山グループが離反しても、議員票で小沢は上回っている。何故か?前原・野田グループの議員数は水増し。今月末立ちあげ樽床グループ(40人規模)の顔ぶれを見るがいい。平野グループも見逃せない。党員・サポーター票も断然小沢リードである。それ故に、菅直人は強制召集令状を出す破目になっているのだ。鳩山、菅一派で勘定的に勝てるはずだが、実は勝てない。所属議員数の勘定間違いがある(笑)
いずれにしても、鳩山由紀夫の訳の判らん仲介が徒労に終わったことは恭悦至極だ。しかし、皮肉なもので、鳩山の仲介劇が一層小沢対菅の構図を一層浮き上がらせ、将来的政界再編は不可避と云う方向性を見せはじめている。
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