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菅直人首相は25日午後、民主党の鳩山由紀夫前首相と首相官邸で約1時間会談した。9月の党代表選への対応に関し、鳩山氏は、挙党態勢を構築して小沢一郎前幹事長に人事などで配慮するよう求めたが、結論を持ち越した。小沢氏は同日、自らに近い議員からの出馬要請に「できるだけ早い時期に結論を出したい」と述べた。
代表選をめぐっては、再選を目指す首相支持の陣営と、小沢氏擁立論も出ている「反菅」陣営との対立が激化。鳩山氏は、24日夜に小沢氏と会談するなど、対立回避に向けて仲介に動いている。
鳩山氏は首相との会談で、「『脱小沢』と言われるシフトを小沢さん本人は快く思っていない」と指摘。今後の態勢に関し「小沢氏に協力を求めるなら、真剣に協力を求めることが必要だ」と助言した。これに対し、首相は「選挙の後、小沢氏にお会いしたいと申し入れたが、お会いできなかった。そういう環境の中で、どう協力を求めるかなかなか難しい話だ」と語った。
党内では小沢グループなどが、首相に「脱小沢」路線を転換するよう要求。首相の再選を支持する鳩山氏も、挙党態勢構築を求めており、首相の対応が焦点となっている。首相と鳩山氏は、同氏がロシア訪問から帰国する29日以降に再度会談する見通し。
一方、小沢氏に近い山岡賢次副代表ら約70人は25日午後、衆院議員会館で会合を開催。小沢氏擁立論が相次ぎ、山岡氏らは小沢氏と会い、代表選への出馬を要請。小沢グループの新人議員約20人も、小沢氏に立候補を求めた。これに対し、小沢氏は早急に最終判断する考えを示し、「自分自身、納得できるような結論を得られればいい。自問自答するところも残っている」と語った。
首相と新人議員との意見交換会は3日間の日程を終了。民主党の当選1回の衆参議員157人のうち、過半数の計87人が出席した。
また、旧社会党系グループは都内で会合。約20人の出席者の多くは、首相の再選を支持したが、代表選の構図が固まった後にグループとしての対応を決めることで一致した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010082500703
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