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2010.8.24(その3)森田実の言わねばならぬ【776】
平和・自立・調和の日本をつくるために[776]
《新・森田実の政治日誌》[民主党国会議員H君への手紙(7)]菅直人首相は8月23日の新人議員らとの懇談で「3年後ダブル選挙」と言った(8月23日各紙夕刊)そうですが、本当でしょうか?/国民の側からは「菅首相が、3年間は衆院を解散しないから私を支持してください」と言っているように聞こえます/指導的立場にいる政治家は、卑しいことをしてはいけません
「瓜田に履を納れず」(『古楽府』)
H君。指導者というものは、人から疑われるような行為は慎むべきです。 菅首相支持派の幹部から「菅首相以外の人を民主党代表に選んだら解散・総選挙になる」との発言が繰り返されています。これは選挙地盤の弱い新人議員に対するブラフだと新聞は報道しています。私は新聞報道のとおりだと思います。
H君。このような状況下で、菅首相が「解散は3年後」を意味する「3年後衆参ダブル選挙」を新人議員の前で発言したことは、何を意味するでしょうか? 「自分(菅首相)を支持すれば3年間は解散はない」と言明しているのと同じです。言い換えれば、「解散がいやなら菅首相を支持しなさい」と新人議員側には聞こえます。これは、穏やかな表現をとっていますが、明らかにブラフです。指導的政治家はブラフはしてはいけません。
H君。政治家にとって最も大事なことは、ブラフに屈しないことです。ブラフを行った者とは断固として戦うことです。(つづく)
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