http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/173.html
Tweet |
9・14民主党代表選に出馬するかが注目されている小沢一郎前幹事長(68)の“外堀”が埋まりつつある。再選を目指す菅直人首相(63)の対抗馬として、党内では小沢氏の出馬待望論は根強いものの、頼みの鳩山由紀夫前首相(63)率いるグループが24日、挙党態勢を優先させる姿勢に転じたのだ。「菅vs小沢」のガチンコ対決が招く党分裂危機を避けるためだが、政治とカネの問題を抱える小沢氏にとって八方ふさがりの状況で、ハムレットのごとく「出馬か逃避」で揺れている。
小沢氏は代表選告示(9月1日)まで約1週間に迫った24日夜、都内のホテルで鳩山氏と向き合った。
「一両日中に判断する」。小沢氏は焦点の代表選出馬についてこう伝えたうえで、「状況を判断し、(もう一度)鳩山氏と相談したい」とも語った。
代表選をめぐっては、再選を目指す菅首相に対し、小沢氏グループを中心に、小沢氏の出馬待望論が高まっている。水面下で多数派工作を着々と進めてきており、小沢氏主宰の「小沢一郎政治塾」での講演などで、出馬に前向きな発言が飛び出すことに期待をつなぐ。
待望論の背景には、菅首相の政権運営への不満がある。菅内閣の急激な円高・株安への経済無策に加え、政権交代の果実を国民が実感できていない−。こんな危機感が小沢待望論を後押ししているようだ。
実際、急速に進む円高・株安に対し、首相は23日、白川方明日銀総裁と電話会談したが、肝心の為替介入の話題は「まったく出ていない」(仙谷由人官房長官)と無策ぶりを露呈した。野田佳彦財務相(53)に至っては24日に緊急記者会見を開いたが、具体策を示さず「逆効果」に。一段の円高の引き金となったのだ。
こうした無策ぶりに小沢氏も「国家的な危機感を持っている」(田村耕太郎前参院議員)。今月中旬の会合で、小沢氏は「このままじゃ、お国がダメになる。でも首相は権力にしがみつくだろう。民主的な手続きで代えるとしたら9月(代表選)しかない」と首相批判をブチ上げた。
昨年夏に悲願の政権交代を果たしたことにも、小沢氏は24日、「やっとの思いで政権交代したのに、このままでは国民を裏切っちゃうよな」と民主党幹部に嘆いて見せた。
しかし、肝心の代表選の出馬に水を向けられると、「困ったなあ」とポツリ。当然、政治資金規正法違反事件で、小沢氏について検察審査会が強制起訴の是非を審査している「政治とカネ」が念頭にあるのは間違いなく、世論も小沢氏の再登板に拒絶反応を示している。
さらに、24日夜の「小鳩会談」で、小沢氏は鳩山氏から「現時点では菅さんに頑張ってもらいたい」と通告された。同じころ、鳩山グループの幹部会では、代表選への小沢氏出馬は好ましくなく、「首相vs小沢」の直接対決は避けるべきとの認識で一致した。
「小鳩」の両グループに旧社会党グループの3派、いわば「反菅」勢力が結集して菅首相再選を阻止する−。小沢氏陣営はこんなシナリオを描いていたが、約50人の鳩山グループが小沢氏に距離を置く姿勢に転じたことで、小沢氏の出馬は困難との見方が強まっている。
政治評論家の浅川博忠氏は小沢氏の心境について、「出馬するかどうか、困惑している。自身の健康状態とか政治とカネの問題など、マイナス部分を見極めているところだろう」としたうえで、小沢氏出馬待望論に関してはこう語った。
「山岡賢次副代表ら側近が突っ走っているが、これは代表選後の挙党態勢づくりで、幹事長や財務委員長ポストなどを獲得するため、有利な条件闘争の環境を整えることができるとみている」
そのうえで、「反菅勢力が結集すれば数の力で首相支持派を圧倒できるものの、ここで不出馬となれば勝てる試合を放棄したことになり、政治生命が絶たれる恐れがある。『肝心なときに決断できない』とのイメージになり、小沢離れをする側近もでてくるのでは…」という。
八方ふさがりの中、小沢氏の決断の時は刻々と近づいている。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100825/plt1008251610003-n2.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK93掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。