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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100825-OYT1T00178.htm
外堀埋められた?…鳩山氏、小沢氏に「菅支持」(読売新聞)
鳩山前首相が24日夜の小沢一郎前幹事長との会談で、9月の民主党代表選では菅首相を基本的に支持する考えを伝えたことで、小沢氏の代表選出馬は厳しい情勢になってきた。
党内でも首相再選を支持する声が広がっており、「小沢氏は外堀を埋められた」(党幹部)という見方も出ている。
関係者によると、会談は小沢氏側から申し入れ、鳩山氏に近い平野博文前官房長官と小沢氏の元秘書である樋高剛衆院議員が同席した。
鳩山氏は24日、小沢氏の出馬について、「政権交代の原動力になった小沢さんを傷つけるわけにはいかない。このまま周りが突っ走って代表選に出馬し、小沢さんが党を出るようなことになれば、民主党は崩壊する」と周囲に懸念を示した。この日の会談でも、代表選で党に亀裂が生じないよう、小沢氏に厳しい党内情勢を伝えたとみられる。鳩山氏は首相とも会談する考えで、小沢氏の処遇を含む党内融和を図るよう求めたい考えだ。
鳩山氏は同日昼には、中山義活前首相補佐官とともに、小沢氏に近い樽床伸二国会対策委員長と国会内で会談した。党の亀裂を回避するには、鳩山政権や小沢代表の時代に党運営の中枢を担った菅、鳩山、小沢、輿石東参院議員会長の4氏で協議することが必要だという見方で一致した。
首相は24日、鳩山氏と近く会談する意向を示すなど、仲介を歓迎する姿勢を示している。首相は23日にも、「どうすればいいでしょうか」と鳩山氏に電話で代表選への対応を相談し、「泰然自若としていればいい。選挙目当てと思われることはプラスにならない。国政に専念する姿を国民に見ていただければプラスではないか」という助言を受けたといい、再選に向けて鳩山氏の支持を得たい考えだ。
ただ、首相の再選を支持する仙谷官房長官らが所属する前原国土交通相のグループでは、「安易に鳩山氏の助言に乗って小沢氏と妥協的な姿勢を取れば、世論に批判される。『脱小沢』を貫くべきだ」(中堅議員)という指摘も出ている。
党内でも、小沢氏を支持する声は広がっていない。
鳩山グループは24日夜、中山義活前首相補佐官ら幹部が都内で会合を開き、「『小沢』対『非小沢』で対決するのは良くない。挙党一致が大事だ」という見方で一致した。小沢氏は、鳩山グループや旧社会党系、旧民社党系グループからの幅広い支持が得られることを出馬の前提としているが、こうしたグループからも首相再選を支持する声が出ている。
小沢氏は24日、都内の個人事務所で党所属議員や前議員らと面会した。桜井充政調会長代理に対しては、「せっかく政権交代したのに、このままでは国民の信頼を失う」と首相の政権運営を批判した。
(2010年8月25日08時40分 読売新聞)
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