http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/126.html
Tweet |
今や菅内閣は“官内閣”であることがハッキリした。政府は20日の閣議で、駐スウェーデン大使に渡辺芳樹元社会保険庁長官(57)を充てる人事を決めた。渡辺といえば年金問題をめぐって野党時代の長妻厚労相と“対立”。過去の不祥事の処分歴を理由に長妻が年金機構副理事長への就任を認めず、昨年12月に官界を追放されていた人物である。
「外務省の人事だから……」。長妻は閣議後会見で、この人事について淡々と話していたが、“天敵復帰”はさぞ腹立たしかったに違いない。
「今回の人事で長妻大臣の面目は丸つぶれです。そもそも処分歴のある社保庁職員を年金機構に採用しないことは福田政権で決まったこと。渡辺氏の処分歴は10年以上前の岡光元厚生事務次官の汚職事件絡みとはいえ、処分は処分だから長妻大臣も突っぱねたのです。それがたった8カ月で現場復帰し、しかも国を代表する大使起用なんてあまりに政治家をナメた処遇です」(厚労省担当記者)
官僚主導のデタラメ人事はまだある。外務省が欧州局長に小寺次郎・国際情報統括官の起用を決めたことである。
「小寺氏は元ロシア課長で、かつて外務省内で強い影響力を誇った田中真紀子元外相や鈴木宗男衆院議員の“追放”に暗躍――と報じられた人物。対ロ強硬派として知られ、対ロ外交に意欲を示す菅首相や鳩山前首相とは真っ向から対立します。今回の人事でロシア課長に就いたのは前の国際法課長でロシア語が堪能ではない。ロシアン・スクール出身ではないから、対ロ外交の方針は当然、欧州局長の小寺氏が握ることになる。こんな人事がまかり通るなんて、今の菅政権が官僚人事に対して全く口を出せない状況になっている表れです」(民主党関係者)
鳩山グループが19日に長野・軽井沢町で開いた研修会で、講師を務めた元外交官の佐藤優氏は、この外務省人事に触れつつ「政治主導は嫌だという霞が関の集団的無意識の反発」と分析したという。
政治評論家の本澤二郎氏は「かつて菅首相は『霞が関なんて大バカ』と言っていたのに、いまでは『官僚の皆さんこそプロ』と、ミイラ取りがミイラになっている」と断じている。官僚の操り人形と化した菅政権を国民が見限るのも時間の問題である。
(日刊ゲンダイ2010年8月21日掲載)
http://netallica.yahoo.co.jp/news/137494
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK93掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。