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画像 ゲンダイ的考察日記より
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日刊ゲンダイ 2010/08/23 掲載
2010/08/23(月) 22:06:47
[政治(菅政権)] 一体このザマは何だ!〜菅内閣の恐るべき無為無策
一体、このザマは何なのだ?今の民主党を見ていると、心底情けなくなってくる。
大きな理想を掲げて政権交代したのに、1年も経たないうちに「党分裂か!?」という騒ぎだ。
代表選を巡り、自民党の派閥抗争さながらのドンパチをやっているのだからイヤになる。この間、政治は動かず、景気対策も先送り。連日、どこぞのグループがホテルで会合などと報じられている。何やってんのか、民主党は?新しい政治に期待した多くの有権者はガックシだ。
政治評論家の浅川博忠氏はこう言う。
「今の民主党を見て、思い出すのが角福戦争です。とくに1979年の40日間抗争に似ている。選挙で敗れた大平総裁は責任を問われるが、角栄に支えられて続投を表明する。これに対して反主流派だった福田、中曽根、三木、中川グループらが反発。主流派は他党との連立模索し、反主流派は党分裂まで画策するのです。こうした派閥抗争が自民党を腐敗堕落させた元凶なのです。政治が権力闘争になってしまうだけではない。派閥のボスは子分の束ねるために、カネやポストで釣る。論功行賞人事がまかり通り、適材適所の人事ができなくなる。そこを官僚に付け込まれ、政治主導が名ばかりになる。今の民主党は、まさに過去の自民党と同じ道を歩みつつあるような気がします」
権力亡者の官房長官が仕掛けた小沢斬り
さて、大新聞・TVは、この抗争の原因を小沢だと書く。鳩山・小沢グループが軽井沢に集結し、「菅降ろし」「小沢擁立論」が動き出したことについて、「小沢氏は検察審査会を控えているのに勘違いぶりに驚く」とか書く。数を誇示し、「ポスト狙いの条件闘争と主戦論の二段構え作戦は“数は力”の古い体質」と切り捨てる。
しかし、真相はまるで違うのだ。この党内抗争を仕掛けた側は官邸だ。小沢を排除し、権力を独占しようとしている権力亡者、仙谷官房長官らの策謀である。菅は彼らに逆らえず、唯々諾々と従っている。さしもの小沢も呆れ果てて、自身の出馬に動き出す。これが経緯なのである。
「参院選で負けた菅政権は党内の求心力を完全に失いました。そこで菅側近の荒井国家戦略担当相などは挙党一致態勢の構築を進言した。しかし、陰の総理といわれる仙谷官房長官は逆に小沢排除の徹底に動く。衆院の1回生議員を取り込むための面談作戦なども仙谷官房長官の知恵でしょう。仙谷官房長官はいまや、予算から党内政局まですべてを仕切る。菅首相は言いなりです」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
もともと、小沢とは合わない仙谷だ。小沢排除は、自身の保身と権力集中を狙った行動である。菅サイドは若手議員取り込みのために、「代表選で小沢が勝ったら解散・総選挙だぞ」というブラフもかける。
参院選で惨敗した政権が解散から逃げ回り、「アイツに勝たせたら選挙になるぞ」と脅している姿は、民意から突き放された麻生自民党を思い起こす。コイツらがやっている政治とやらは、マニフェストの完全放棄であり、官僚丸投げ政治の復活なのである。
これじゃあ、小沢ならずとも怒る。望まずとも、党内抗争になってしまう。
明治以来の大変革を期待した国民にしてみれば、茫然自失するような事態が進行中なのである。
脳死状態の菅政権は円高阻止になぜ動かないのか
それにしても、権力とは恐ろしいものだ。政権交代前の民主党は内輪モメはあっても、ここまでの抗争はなかった。それが権力を握った瞬間、権力闘争になってしまう。それも眼前の政治をほったらかしだから、ひどいものだ。
菅はきょう(23日)から1回生議員との面談をやる。午前、午後と3日間。この間、ドンドン円高が進行するのかと思うとゾッとしてくる。
「円高は景気後退に苦しむ欧米が仕掛けるドル安、ユーロ安政策のせいです。リーマン・ショック後、モルヒネでゴマカしてきた欧米経済がここに来て、モルヒネが切れてしまった。銀行危機が再燃し、景気後退が深刻です。しかし、財政出動の余裕がないから為替安でしのぐしかない。つまり、これからもどんどん、円高は進行することになるのです」(東海東京証券チーフエコノミスト・斎藤満氏)
1ドル=70円台突入は時間の問題なのだが、菅政権は何もしない。恐るべき怠慢というしかない。
「海外からなめられている証拠です。欧米が円高を仕掛けているのであれば、日本も円安に踏み切ればいい。具体的には金融緩和や日銀の資産買い取りです。ところが、先のG20では黒字国の通貨安政策は許されないとクギを刺されてしまった。そのために、大胆な政策も打ち出せず、円高に歯止めがなくなっているのです」(市場アナリスト)
日本は15年も金融を緩和させているので、“クスリ”が効かない体になってしまったという事情もある。だとしたら、ますます、政府の緊急対応が必要なのに何もしない。
日銀にどんどん、札を刷らせればいいのである。それができないのであれば、円高を利用して、海外企業を買収するような“逆張り”もある。そうすれば、海外も見直す。いずれにしても何もしなければ、日本経済はお陀仏。菅と心中なんて真っ平だ。
◇ ◇ ◇
経済評論家の山崎元氏がこう言う。
「国民は昨年の衆院選のマニフェストを支持した、あの路線に戻らないと、裏切りになる。『財源がない』ことを理由にマニフェストを諦めるのは、あまりにも早すぎます。最近の菅首相はものすごく精彩を欠いて、ジジ臭くなってしまった。改革の熱気が失われ、ただ首相にとどまっていたいだけに見える。これでは政権交代の意味がないのです」
九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)もこう嘆く。
「民主党は政権に就いた時の初心を忘れずにやってもらわないと困る。“菅主導”が“官主導”にズルズル後退しているのは、歯がゆいばかりです」
(日刊ゲンダイ 2010/08/23 掲載)
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民主党を支持してきたゲンダイや有識者がかくも酷評するのはなぜなのか。
菅首相は胸に手を当てて聞いてみた方がいい。―と締めています(^_^.)
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