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20日発令の外務省人事で、対ロシア政策を担当する欧州局長に、北方領土返還の方法をめぐり自民党時代の鈴木宗男衆院外務委員長と激しく対立した小寺次郎元ロシア課長が昇格したことが波紋を呼んでいる。省内では小寺氏の局長起用は順当で、「領土問題解決に対する岡田克也外相の意気込みの表れではないか」(同省筋)とされているが、鈴木氏は「領土問題が進まないのではないかと心配している」と反発している。
北方領土返還交渉をめぐり、かつて対露外交に影響力を持っていた鈴木氏は「段階的解決論」を主張、ロシア課長だった小寺氏は「一括返還」と反対した。小寺氏は平成13年3月に英国公使を発令されたが、翌4月に就任した田中真紀子外相が「自民党有力議員の意向だ」として、小寺氏を復職させる事態となった。
鈴木氏はその後、政府への質問主意書を通じてたびたび小寺氏を追及。2年前にはブログで小寺氏について「北方領土問題について課長在任時にある記者にペーパーを渡したり、マル秘機密文書を共産党に流したり(していた)」と指摘、「すべて明らかにしていきたい」と意気込んでいた。
鈴木氏は産経新聞の取材に対し「領土問題は日本側が積極的にアプローチしないと進まない。この布陣は菅政権が領土問題にやる気がないという誤ったメッセージをロシアに送ることになる」と答えた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100823/plc1008232336012-n1.htm
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