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民主党代表選9・14に向け、再選を目指す菅直人首相(63)連合が大反転攻勢に動き出した。「脱小沢」を旗印に、首相支持派による合同選挙対策本部を週内に発足。首相も23日、新人議員と懇談し、衆参同日選に言及するなど、リップサービス連発のなりふり構わぬ再選支持獲得に乗り出しているのだ。一方、「反菅」勢力は26日にも小沢一郎前幹事長(68)に出馬を正式要請する。代表選は早くも激闘モードに突入してきた。
「1年間では、自分たちのやっていることがすべてできない。3年間はしっかりやらせてもらいたい。3年後に(参院選との)ダブル選挙でやればいい」
23日午前、菅首相が衆院議員会館の事務所で行った新人議員との懇談会。衆院解散権を持つ首相はこう述べ、3年後の衆参ダブル選挙実施を念頭に、安定政権を目指す考えを明らかにした。
3年後の衆院ダブル選挙を懇談の席上で持ち出した背景には、“伝家の宝刀”の衆院解散を当面封印することで、「早期の衆院解散に脅える新人議員の不安感を払拭して、味方に取り込む」(中堅)との思惑があるからだ。
「支持基盤のない新人議員を萎縮させるようなやり方は卑怯」(鳩山由紀夫前首相側近の中山義活前首相補佐官)との批判もあるが、「対立陣営だって解散風で首相交代をあおっている。お互い様だ」(首相周辺)と気にする様子はない。
新人議員との懇談は、23日を皮切りに、6回にわけて25日まで開催。招待した計157人のうち、首相側は3日間で計100人程度の参加を見込んでいる。
これに対し、小沢氏陣営は新人議員に首相懇談への出席を見合わせるよう指示したとされる。それだけに、どの程度の参加者となるか、首相の求心力も試されている。
初日の「午前の部」は新人議員18人が出席し、「一体感を持ってやるべきだ」「小沢さんのような剛腕を登用すべきだ」などとの声が。これに対し、首相は「鳩山前首相や小沢前幹事長も、みんなが『よし、これならやっていける』という態勢をつくるつもり」と挙党態勢づくりに前向きな姿勢を示唆した。
「静かにして」と言い放った小沢氏の処遇についても、首相は「小沢さんがいたから政権交代を成し遂げることができた。政治手腕を評価している。いずれ小沢氏のような人が必要になる」と持ち上げてみせた。
首相は懇談に先立つ22日、地元の東京都府中市の大国魂神社を参拝、玉ぐしを奉納。参拝後、記者団に「首相になった報告に参りました」と説明するだけで、「代表選の必勝祈願か」との問いかけには、ダンマリを貫いたが、周辺は「参拝で戦闘モードにスイッチが入った」とみる。
実際、23日昼には、新人議員との懇談の合間を縫って、各府省の副大臣を呼んで昼食するなど、精力的に動き出したのだ。
首相支持陣営も動きを本格化させている。
菅グループ「国のかたち研究会」(座長・江田五月前参院議長)は23日午後、国会近くで事実上の決起集会を開催。今後は「脱小沢」路線で一致する前原誠司国土交通相(48)、野田佳彦財務相(53)がそれぞれ率いるグループを加え、週内に合同選対を立ち上げる予定だ。「剛腕」でならす小沢氏ら「反菅」勢力への対抗意識をむき出しにした形で、3派連合で約100人規模となる。
また、前原グループの枝野幸男幹事長(46)も22日に秋田市で東北6県の地方議員が集まる研修会に参加するなど、地方行脚を本格化させている。表向きは来春の統一地方選への対応だが、「首相再選に向けた地方票の票固めも兼ねている」と小沢氏陣営では警戒する。
反転攻勢に動き出した首相支持連合は、世論も追い風にする。
日本テレビによる世論調査(20〜22日)では、内閣支持率が反転し、「代表選で菅首相再選を望む」回答が6割に達した。逆に、小沢氏陣営が唱える、小沢氏を要職に起用するなどの「挙党態勢」論について、支持はわずか14%。不支持が78%にも達する現実に、首相周辺は「世論は『政治とカネ』の問題を引きずる小沢氏の再登板を望んでいない」と、再選に自信をみせている。
さらに、ダメ押しとばかりに、菅首相陣営は、小沢氏が検察審査会に審査されている政治資金規正法違反事件についても露骨に“口撃”を開始。
岡田克也外相(57)が「起訴される可能性のある方が、代表・総理大臣になるということに違和感を覚えている」と指摘すれば、「黄門様」こと渡部恒三元衆院副議長(78)は、国務大臣の訴追には首相の同意が必要とした憲法の規定を引き合いに、小沢待望論をこうけん制した。
「小沢氏が(代表選で選ばれ)首相になれば、指揮権発動よりもっとひどい疑惑隠しになる。しばらく休んでいろ、というのが国民の声だ」
まさに、仁義なき戦いが始まった。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100823/plt1008231641000-n2.htm
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