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2010-08-22 16:02:19
09年8月30日の総選挙で政権交代が実現した。
戦後政治の一大画期である、とわたしたちはそれを喜びをもって受け止めた。
しかしその後、それだけでは不十分であったことをわたしたちは痛感させられている。
政権交代はあれで終わりではなかったのだ。
自民党から民主党へ。
そして政・官・財主権国家から国民主権へ。
それが政権交代の真の意味であったはずだ。
民主党政権の政治は発足以来、後退の歴史であった。
鳩山由紀夫は、理想は感じられたがその力量不足のため現実の壁に押し戻されはね返され続けた。
そして菅政権に至っては、民主党の理想を押し戻す勢力に荷担してしまっている。
わたしたちはもう一度 09年総選挙時の精神状況に立ち戻らなければならない。
9月14日の民主党代表選が近づいている。
小沢一郎出馬の可能性が高まっているようだ。
その場合、菅直人との一騎打ちというのが一番分かりやすい。
できることなら、他に立候補するものが出ない方がいい。
対立の焦点が曖昧になりかねない。
いきなり3人目の候補が現れる可能性も考えられる。
菅不利という情勢になれば 菅や仙谷は何を考えるか分からない。
3人目の候補者を立て小沢攻撃をさせ、反小沢の世論を煽りたてる。
最後は決選投票に持ち込む。
2・3位連合で逆転狙いなんてのもあり得る。
(民主党代表選挙規則:過半数を得た者がいない場合は得票数の上位2名により党所属国会議員と国政選挙の党公認予定候補者による決選投票を行い、得票数の多かった者を当選者とする。)
代表選挙は小沢一郎にとっては大きなチャンスである。
小沢一郎が正面から政策・政権構想を述べる絶好の舞台となる。
小沢一郎は09年総選挙のマニフェストを堂々と主張すればよい。
それはとりもなおさず、小沢一郎の離党・新党設立の大義名分となる。
たとえ代表選で負けても次の段階に堂々と進めるのである。
次の段階とは、小沢新党設立、それに続く政界再編、そして解散・総選挙である。
そして「本当の意味」での政権交代、主権者交代が成就するのである。
一方、菅直人に第二幕はない。
代表選で負ければそれっきりである。
菅や前原や岡田には、離党という選択肢はない。
すでに彼らには新党立ち上げの力はなくなっている。
理想も持たず、能力もないということが、国民にばれている。
鳩山抜きではお金もない。
そんな連中についていく者は多くはない。
弱小零細政党が一つ二つ増えるだけである。
彼らは死にものぐるいで民主党にしがみついているしかないのである。
小沢代表体制になり、どんなに冷遇されいじめられたとしても、じっと耐え続けることだろう。
彼らの、彼らというのは菅・仙谷・枝野・前原等であるが、最大の誤謬は、小沢一郎という政治家のとらえ方にある。
彼らのとらえ方は、”小沢一郎はカネと数に物を言わせて力を誇示している政治家”というようなものであろう。
そして彼らは、なぜ小沢がかくも長い間政治の焦点であり続けるのか、という点について考える謙虚さを持ち合わせていない。
彼らと小沢との政治家としての能力差というものはそれ程大きくない、と彼らは思っている。
彼らは政治家として小沢と同じ舞台にたっていると、考えている。
小沢を近くで見ているために、却って小沢の本質が見えなくなっているのだ。
しかし、わたしたちが小沢のうちに見ているのは、小沢の理念であり、それを貫き通すという強い意思なのである。
単なる政治手法の差異とか政治能力の優劣などというものではないのだ。
小沢の敵は多い。
マスコミとマスコミに踊らされた国民世論という不確かなもの。
その国民世論に乗り、それを利用する民主党内の反・小沢議員とその応援者たち。
そして野党・自民党とその周辺野党の議員たち。
既得権益絶対死守の官僚組織。
隙あらば小沢の足をすくってやろうと身構えている経済界・外国勢力の陰湿な小沢包囲網。
そんなものに対して、小沢は何故、妥協しないのか。
何故、小沢は安易な道を選ばないのか。
何故、小沢は戦い続けるのか。
そこにこそ、わたしたちが「小沢一郎を選択する理由」がある。
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