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乗員5人が死亡した第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリコプター「あきづる」の墜落事故では、6管の組織ぐるみの情報隠蔽(いんぺい)が次々に明らかになった。
事故が司法修習生向けのデモンストレーション飛行の合間に起きたことについて、林敏博・本部長らは事故当日の18日夜、非公表を決定。21日の記者会見で謝罪はしたものの「隠蔽ではない」とした。22回に及んだ記者会見で訂正や撤回を繰り返し、説明が二転三転する異常な事態。海上保安庁は、事故原因解明の一方で、報道担当者を6管に派遣し、経緯を検証している。
「デモ飛行は事故と関係ないので公表しなくていいのではないでしょうか」
18日夜、6管本部7階に設けられた事故の対策会議室。林敏博本部長ら幹部数人が集まり、公表するかどうかを協議した。ある幹部の発言に、林本部長は「それで結構です」と承諾し、公表しないことが決まった。
21日午後3時35分から行われた事故後、22回目の記者会見。あいまいな発言が続くなどして質疑がかみ合わなかったため、中断を挟んで午後6時頃まで続いた。林本部長は情報の隠蔽を指摘されると、「デモ飛行は一般業務であり、公表しないことに疑問は感じなかった。申し訳ない」とようやく謝罪した。
6管が事故発生後開いた計21回の記者会見で対応したのはほとんど畑口一樹総務課長だった。
当初、畑口課長は飛行目的を「通常のパトロール」と発表。このため、デモ飛行を見せる司法修習生が乗船した巡視艇「みずなみ」と無線交信していたことを公表した19日夕の会見では、「ヘリと巡視艇が連携してパトロールする予定だった」とうその説明をしていた。さらに報道陣の指摘でデモ飛行を明らかにした同日夜の会見では、「司法修習生に配慮して、自分の判断で発表しない方がいいと考えた」と説明、林本部長らが協議して非公表を決定したことを隠していた。
海上保安庁のある幹部は、記者会見に畑口課長が出ずっぱりだった様子をテレビで見て、違和感を覚えたという。「総務課長は情報収集や本庁との連絡をこなす任務があり、発表を担当するのは荷が重い。本部次長や部長が会見に応じるべきだった」と指摘する。
デモ飛行は、岡山地検が水島海上保安部に例年と同様、体験乗船を依頼したのをきっかけに、同保安部が広島航空基地に都合をつけるよう要請していた。
なぜ、デモ飛行を隠したのか。別の海上保安本部の関係者はこう明かした。「海保は事件処理を巡って検察庁に遠慮がある。後から『なぜ名前を出したのか』と怒られたくなかったのだろう。『発表していいですか』とおうかがいを立てることもできない空気がある」(広島総局 児玉圭太、高松総局 黒川絵理)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100822-OYT1T00341.htm?from=navr
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